同じ頃、ルークもローラとイチャイチャしていました。アークと同じように赤ん坊のような甘え方をしています。ローラは愛おしそうに抱き締めていました。
「仕事のストレスもこうしてたら吹っ飛ぶよ」
「普段は完璧なルークが、家ではこんな風にダメな人になってるなんて、誰も知らないわよ」
「僕は完璧なんかじゃない。ローラの前でだけダメな自分を見せられる…」
「あっ、おっぱいが張ってきてる…。ゲイザーがお腹空かせてるのかも?ちゃんとミルク飲んでるかな…」
「そんな事がわかるんだね?多分、僕のお母さんが見てくれてると思うけど…」
「うん、ゲイザーは泣かないけどお腹が空いてるとなんとなくわかるのよ」
「そうなんだ?そう言えば僕がお腹空いたらお母さんはおっぱいくれてたなぁ」
「ルークは赤ん坊の頃の記憶があるの?」
「普通あると思ってたんだけど、友達に話すと僕だけみたいだった。アカデミーに入った十歳の頃に自分は普通じゃないんだって気付いた」
「それってすごく辛くない?私は覚えてないから、覚えてたりしたらショックだよ」
「うん、かなり精神的に辛い…。話しても誰も理解してくれなかったけど」
「理解出来ないと言うより怖くて受け入れたくないんだよ」
「僕が赤ん坊だからってお父さんは僕の見てる前でお母さんとしてたし…」
「それでルークはゲイザーの見てる前でしようとしてたの?ゲイザーも記憶が残ったらどうするつもりよ」
「わからない…。多分お父さんの真似をしたんだ」
「お父さんの悪いところまで真似しない方が良いんじゃない?」
「お父さんの魂の記憶も僕の中に刻まれてる気がする。たまに夢を見るから…」
「私にもお父さんの魂の記憶が刻まれてるのかな…?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第232話。