ルークはナタの働いてる美容室にローラと一緒にやって来ました。休憩時間になるまでソファーで待ちます。ローラはキッズスペースでゲイザーと遊んでいました。
「こんなにたくさん…。無記名カードだから名前を刻印するのは簡単だけど、あまりにも強力なカードだから、たくさん所持してても召喚出来ないわ。支配力不足なの」
「この前も強力なカードは支配力をたくさん消耗するって言ってたね」
「カードに閉じ込めて、ずっと保管するにしても、呪いを解除したら逃げ出す子もいるかもしれないし、不必要なカードは持たない主義なのよ」
「うーん。じゃあ、このカードどうしよう?」
「こんなウルトラレアカードばかり…。一体、どこで手に入れたの?」
「えっと…闇市で…盗んで来た」
「盗みを働くような子に育てた覚えはないんだけど?」
「この前、助けた魔獣にお願いされたんだよ」
「スノーが?あの子はすごく良い子だから、家でリリーの子守をお願いしてるわ。人間のベビーシッターより優秀よ」
「一枚何億もするカードをベビーシッターに使ってるのはお母さんしかいないと思うよ」
「そんなに優秀な使い魔なら私も欲しいなぁ。ゲイザーの子守してくれたら仕事も出来るし」
「この中にベビーシッター出来るカードはあるかな?」
「子守が出来るカードなんて、そうそうないと思うけど?子育てを甘く見ないで!」
「お母さん、スノーのカードをローラに譲ってくれない?」
「嫌よ?お気に入りのカードなんだから」
「スノーに直接、頼んでも良いかな?ゲイザーの子守してくれないかって」
「それなら構わないけど…。家の合鍵を渡しておくわ」
「ありがとう。このカードの件もスノーと相談して決める事にするよ」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第213話。