ルークはローラを抱き締めてキスします。

「好きになるのは自動的だから、僕の意思でどうこう出来るものじゃない」

「うーん、自動的に好きになった経験がないからわかんないや」

「ローラは自分の意思で僕の事を好きになってくれたの？」

「頭の中に複数の私がいて、ルークの事好きになってあげなよ？って言う私と、好きにならない方が良いよ？って言う私がいたの」

「僕を好きになるのを選んだのは、ローラの意思だよね？」

「ヴィッキーと付き合った方が良いよ？って言う私もいたんだ」

「でもヴィッキーより僕を選んでくれてありがとう…」

「今でも頭の中でその私が言ってくるんだ。ヴィッキーにしとけば良かったのに…って」

「やっぱりローラはヴィッキーの方が好きだったの？」

「わかんないの…。自分が自分じゃないみたいで、怖くなる時もある」

「もしローラがヴィッキーを好きだと言うのなら…僕はヴィッキーにローラを譲ったんだよ？ヴィッキーなら幸せに出来ると思うから」

「ヴィッキーはジュリーが好きだからダメだ…って思う気持ちが強くてヴィッキーを選べなかったの」

「お互いの想いがすれ違ってる気がするよ…」

「ルークは私の事、一番大事に想ってくれてるの伝わって来たから、私もルークを大事にしなきゃ！って思ったんだ」

「ローラにフラれたら…。僕は一生、他の人を愛せなかったかもしれない」

「ルークがジュリーと付き合ったら、どうなってたんだろう？」

「多分、ジュリーと付き合っても上手く行かなくて、すぐ別れると思う…」

「そっかぁ。私はヴィッキーの方が上手く行きそうな気がするんだけどね」

…つづく