ルークもアークより少し遅れて帰宅しました。
「今日は遅かったのね」
「うん、残業をやらされてたんだ…」
「残業するなんて初めてね。ルークは仕事が速いのに珍しい…」
「昼間、外回りの仕事に出てたから出来なかった分をやってたら、こんな時間に…」
「外回りの仕事なんかあるんだね?魔術師はあまり外に出ないと思ってたわ!」
「魔獣退治に行けって言われてさ。僕が外に出てる間に他の人が僕の分の仕事を片付けてくれたら良いのに、机の上に山積みにされてた…」
「えっ…!魔獣退治まで押し付けられたの?」
「話をしてみたら魔獣はいい奴だったから戦わずに済んだけど、闇市にいる仲間たちを助けるのを手伝って欲しいって頼まれてるんだ」
「闇市って怖いところだと聞いてるけど…。大丈夫なの?」
「うーん、もしかしたらあの結界、ローラなら破れるかもしれない…」
「えっ?体術で破れる結界なのかな」
「そうじゃないんだけど…。ローラ、僕にパンチしてみて」
「ルークにパンチするの?痛くないかな」
「鍛えてるから大丈夫。僕のお腹に一発入れてみて?」
ローラはヘナチョコパンチを繰り出しました。
「手加減してる?全然、痛くない…」
「えーっ!結構思いっきりやったんだけど…」
「ローラの最大攻撃力が今のパンチだとしたらいけるかもしれない…」
「ううっ…体術の練習試合には一回も勝った事ないの」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第205話。