1話「僕」
ザーーーーー
?「ここは…どこなんだ?」
雨が降り続ける中に僕は立っていた。
周りを見渡しても地平線の向こうまで何も見えない。
?「…なんでこんなところにいるんだろう?」
こんな状況にいても僕は不思議と冷静でいられた。
ふいに僕の足に何かが当たった。
?「なんだろう?」
僕は足元をみるとそこには一人の少女が眠っていた。
女の子「すぅ…すぅ…」
?「!!!。な、なんでこんなところに女の子が!?」
僕はいろいろな疑問は後回しにしてその子をおこすことにした。
肩に手を置いてゆすってみる。
女の子「う…うぅぅん」
起きたみたいだ。
女の子「ハル、ト…?何をしているの?」
ハルト?
?「何をしているのって、君こそ何をしてるんだ?こんなところで」
?「それにハルトっていうのは誰のこと?」
女の子が呆れた顔をしている。
何か呆れられることを言っただろうか?
女の子「とぼけてるのかな?」
!?
僕がとぼけてる!?
?「そんなことない!」
女の子「っ…!何も怒鳴らなくても良いじゃない。」
あれ、僕はなんで今怒ったんだろう。
考えているうちに女の子が話しかけてくる。
女の子「まさかとは思うけど、な~んにも覚えてないとか言うんじゃないよね?」
覚えてない…
そんなことは…あれ?
?「僕は誰だ?」
その一言に女の子の顔が青ざめた。
女の子「嘘でしょ…?ハルトまで記憶がなくなるの?」
まで…とはどういうことだろう。
ほかにも僕みたいに何も分からない人がいるのか?
女の子「…。ここで悩んでいても意味がないわね。一旦帰りましょう。」
?「え、ちょ、君どこに行くの?帰るってどこに!?」
女の子「家にきまってるでしょ。行くわよ、そこでいろいろ説明してあげるから。」
ミキ「あと、私の名前はミキよ。君じゃなくてちゃんとミキって呼んでね」
それだけ言ってミキと言う子はスタスタと歩いて行ってしまう。
?「あーもう!意味がわからないけど今はついて行くしかないってことなんだろ!」
僕もそのあとを駆け足で追う。
僕はまだ知らなかった。
この先で何が起きるかも…
僕がいったい誰でなんでそこにいたのかも。
2話に続く...
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バトルを中心に、
ハルトとその周囲の人達を描いた作品です!
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主人公…音葉(オトハ)ハルト
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