No.984646

聖ビーストテイマー・ナタ120

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第120話。

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2019-02-20 11:45:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:160   閲覧ユーザー数:160

ルークは嫌な予感がして女子更衣室の中を心眼で覗き見しました。女子部員が全員倒れています。

 

「なんだこれは…!更衣室にもローラはいないみたいだし、どこに行ったんだろ?」

 

「ん?さっき更衣室に女子部員と一緒にローラが入って行ったのは見たけど…」

 

いつも覗き見してる男子が茂みの陰から顔を出して言いました。

 

「更衣室で何が遭ったのか君は知らないの?」

 

「更衣室は結界が張ってあるから覗けないんだよ」

 

「女子部員が全員倒れてるんだよ!」

 

「なんでルークにそんな事がわかるんだよ?」

 

「ううっ…しょうがないな。あの結界を解除する」

 

ルークが印を見つけて手をかざすと結界が消えてなくなりました。暗証番号は以前、一度だけ中に入った際に記憶していたのです。

 

「お前すごいな!結界解除とか第一級魔術師じゃなきゃできないぞ?」

 

ルークとヴィッキーと覗き見していた男子の三人で更衣室の中に入ると、女子部員がみんな寝ていました。

 

「どうやら催眠魔法で眠らされてるだけみたいだな。覚醒魔法で起こすよ」

 

ルークが呪文を詠唱すると目をこすりながら女子部員が目を覚ましました。

 

「なんで男子が女子更衣室に入ってんのよ!」

 

「ごめん!緊急事態だったから…。みんな眠らされてたけど、ローラだけ見当たらない。どこに行ったか知らない?」

 

「ルーク君は別に良いんだけど…。ローラは一緒に着替えてたはずよ?変な男がロッカーに隠れてて、呪文を詠唱されたから、みんなで取り押さえようとしたら…」

 

「その男の特徴をなるべく詳しく話して」

 

「うーん、黒づくめだったのと…確か金色のバッヂを付けていたわ?」

 

「第一級魔術師のバッヂかな?」

 

「多分そうだと思う。結界を突破してるし、教授たちと顧問の先生しか解除できないのに…」

 

「そう言えば顧問の先生も姿が見えないけど、どこに行ったのかな?」

 

「先生もいなくなってるし…。どう言う事?」

 

…つづく


 
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