ローラはルークから目を逸らしながら言いました。
「そう言わないと他の子から嫌われちゃうと思って…」
「そんな風に言われたら、僕が傷付くってわかんないの?」
「だから嫌いとは言ってないって!好きじゃないって言っただけよ?」
「好きになる可能性はあるって事かな?」
「そんな可能性ないよ…。どうしてそう言う風に解釈しちゃうのかな」
「嫌いだと言われるまで、僅かでも希望があるなら諦めたくないんだよ…」
「なんで?他の子と付き合ってみたら良いじゃない!」
「好きでもない子と付き合いたくないよ」
「とりあえず付き合えば、その子が良い子だってわかるかもしれないでしょ?」
「適当に付き合ってもし僕がその子を気に入らなかったら、どうするんだよ?」
「その時は別れたら良いんじゃない?私の事はもう忘れて」
「無責任だなぁ。そんな事したら傷付けるだけだろ?」
「ルークは女の子に興味がないって思われてるから、私と付き合ったりしたらみんな変に思うでしょ」
「僕はローラが他の男と付き合うなんて絶対に嫌だし、見たくないよ」
「私はルークに別の子と付き合って欲しい…。付き合ってさえもらえない!って悩んでる子がお友達にいるんだよ?」
「それが君の望みなの?僕には君の気持ちがわからないよ」
「お試し期間みたいな感じで付き合えないの?チャンスをあげて欲しいの」
「ローラがそこまで言うなら…やってみるよ」
その時、バチバチっと言う大きな音がして結界が破られた事をルークは感じ取りました。
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第11話。