ローラとルークは一緒にソファーに腰掛けて喋っています。
「占い師のミケーラさんって知ってる?お父さんの使い魔なんだけど」
「ああ、あの人って魔法で女の人になってるけど、本当は男の人で本名はマイケルらしいよ。お父さんが言ってた!」
「うん、お父さんもそう言い訳してたんだ…」
「まさか!その人と不倫してる…とか?」
「好きだけど男の人だから不倫じゃないって言い張ってたんだけど、お父さんがミスターレディのお店に通ってるのを、お母さんが知っちゃってこの前も大喧嘩してたの…」
「ミスターレディって男の人の事が好きな男の人が女装してるあれの事?」
「うん。だからお父さんは本当は男の人が好きなんじゃないかって、お母さんが悩んでた…」
「えっ、そうだったの?僕は女の子にしか興味ないからわかんないや」
「頭の良い人に多いみたいだよ?私のお父さんはめちゃくちゃ頭良いし、ミケーラさんもめちゃくちゃ頭が良いから」
「それだとまるで僕が頭悪いみたいに聞こえるんだけど…」
「そんな事言ってないでしょ?」
「僕がバカだから女の子が好きって言ってるように聞こえた…」
「はぁ…、ルークに話すんじゃなかった。どうせ理解できないよね?」
ローラが怒ってソファーから立ち上がって、ゲイザー夫妻の部屋に行ってしまいました。
「ううっ…、ローラに嫌われてしまった」
「ん?ルークはローラの事が好きなのか」
「うん、でもローラは僕の事なんか何とも思ってないみたいだった…」
「パパもママから何とも思われてなかったけど諦めずにアタックし続けたんだよ?」
「そうなんだ!諦めずにアタックしてたら、そのうちローラも僕の事好きになってくれる?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第2話。