No.983167

闇ビーストテイマー・ナタ50

リュートさん

どうしても書きたくて書いた裏の続き、第50話。

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2019-02-08 16:32:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:97   閲覧ユーザー数:97

フラウは苦笑いしながら答えました。

 

「正直言うと働き手が増えるのは嬉しいわ。サルバドールが少しだけでもお給料を家に入れてくれて助かってるのよ」

 

「サルバドール、そんな事をしてたの?」

 

「うーん、彼女でも出来たら給料使う気にもなるんだけど、自分の為に使うのもなんだかなぁって思ってさ…」

 

「やっぱり僕も働くって決めた!サルバドールだけ頑張ってたなんて知ったら、僕も頑張らないとダメだと思うよ?」

 

「お前はまだ九歳だから頑張らなくて良いよ?僕も九歳の頃は働いてなかったし…」

 

「せっかく魔法で大人になれるのに働かないなんてもったいないよ!大人のフリしてれば稼げるなら僕も働きたいし」

 

次の日、ルークはアークになりすまして、あの邸へ行きました。メイドがルークの顔を見ると嬉しそうにドアを開けて、中に招き入れます。

 

「ご主人様がお待ちになっております。どうぞこちらへ…」

 

「またお会いしましたね!」

 

「お会いできて嬉しいです。ご主人様がこれから何度も会えるだろうって仰ってました」

 

「うーん、僕が断らないって自信があったのかな」

 

「くれぐれもルシファー様に粗相のないようにと仰せつかっています」

 

メイドはポッと顔を赤らめました。ルークはメイドの言ってる意味がよくわかっていません。

 

「ルシファー様!よくぞ、我が邸へお越しくださいました」

 

「お約束していたので、例えお断りするつもりでも、一度は伺う気でいましたよ?」

 

「それで昨日のお返事の方は…」

 

「妻のナターシャには反対されましたが、僕が働いていないので生活がとても苦しくて悩んでいたのです」

 

「そうでしょうね…。どこに暮らしておられるのかまではわかりませんが、集合住宅はどこも家賃が高いですし、夫の収入がないと苦しいのは目に見えています…」

 

「一つ質問が…。総帥の仕事内容について伺ってもよろしいでしょうか?僕に出来るような事ならば良いのですが…」

 

「椅子に座ってニコニコしていれば良いだけです」

 

…つづく


 
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