No.983053

闇ビーストテイマー・ナタ31

リュートさん

どうしても書きたくて書いた裏の続き、第31話。

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2019-02-07 22:20:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:111   閲覧ユーザー数:111

ルークの追っかけの女性たちが図書館のテーブルを占領してぺちゃくちゃ喋っています。

 

「ねぇ、あれって劇団俳優の誰かなのかな?」

 

「あんなイケメン、どこの劇団にいたっけ?」

 

「どこかにいたら絶対、覚えてるって!吟遊詩人にも見かけなかったし…」

 

「でもどこかで見た事あるような…。思い出せなくてモヤモヤする!」

 

眼鏡の縁をクイッと上げながら先輩の女性が注意に行きました。

 

「他のご利用者様のご迷惑になりますので、館内ではお静かにお願い致します」

 

「えーっ、他の人なんてほとんどいないじゃない?別に良いじゃん!」

 

「良くありません。ルールが守れない方は退館していただきますよ?」

 

「ルール、ルールってうるさいのよ?おばさんはー!」

 

「従わないならば騎士団に電報で連絡を入れます」

 

女性たちが文句を言いながら出て行くと、ルークは先輩の女性にニッコリ笑いかけて言いました。

 

「ありがとうございます。うるさくて集中出来なかったんですよ?本当に助かりました」

 

「い、いえ…。当然の事をしたまでです」

 

少し頰を赤らめながら先輩の女性が受付に戻って来ると、ミッシェルが恨めしそうにボソッと呟きました。

 

「先輩、またあのお方に話しかけられてましたね。先輩の事が好きなのかな?」

 

「ああいうのを営業トークと言うのです。あの手の軽そうな男には多いので気をつけた方が良いですよ?」

 

「そんな感じには見えなかったです。お友達と一緒に夜の街に行った時に声をかけて来た軽い男は、もっとしつこくて嫌な感じがしました」

 

「あなた、夜の街に遊びに行ったりしてるの?まだ十九なんでしょ!お酒も飲めない癖に…」

 

「私もそう言ったんだけど、お友達が大丈夫だって言って無理やり…」

 

「あなたはノーと言えるようになった方が良いですよ?私のように毅然とした態度で!」

 

「私にはそれが一番難しいです…。でもあのお方の好みのタイプが先輩なら頑張らなきゃ!」

 

…つづく


 
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