ナタは一人で街をブラブラしていました。見知らぬ男からナンパされます。
「そこの彼女!一人?」
「一人だから何?」
「どこか遊びに行かない?」
「行かない。邪魔だからあっち行って!」
「そんな事言わないでさー」
「付き纏わないで!燃やしちゃうわよ?」
ナタは掌に炎の球を出しました。
「ゲッ!この女、魔女だったのか?」
男は慌てて逃げて行きます。
「はぁ…、つまんないなぁ」
窓ガラスに映る自分の姿を見つめていると、すごく疲れた顔をしていました。ふと、ゲイザーが生きていた頃の事を思い出しています。
「見てみてー!魔法で大人の姿になったのー。おじさんはお胸がおっきい女の人が好きなんでしょ?」
「ナターシャ!服を着なさい?」
「本当は喜んでる癖にー!使い魔の考えてる事なら、わかっちゃうんだからー。お胸に触っても良いよ?」
「何を馬鹿な事を言ってるんだ…。人前ではしたない事をする子は嫌いだよ?」
ナタはプクッとほっぺを膨らませて怒ります。
「だって!おじさんはあのお姉さんのお胸を触って喜んでたんでしょ?ナタもおじさんに喜んで欲しくて、お胸をおっきくしたのに…」
「だ、誰がそんな事を言ったんだ!」
「ピーターから聞いたのー」
「ピーターがそんな事を言うわけないだろう?嘘をつく子も嫌いだよ」
「本当にピーターが言ったもん!おじさんがお姉さんのお胸を触って喜んでたって」
「うーん、使い魔のピーターが喋ると言うのは信じるが…。ピーターの言った事は信じてはいけないよ?」
…つづく
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本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第117話。