No.978485

裏ビーストテイマー・ナタ54

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第54話。

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2018-12-29 22:14:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:82   閲覧ユーザー数:82

リズはあたふたとしていて、いつもの威勢の良さがなくなっています。

 

「今日はお休みだから、化粧をしてなくて…」

 

「すっぴんの方が良いですよ?私には心眼がありますので、化粧は無意味なので…」

 

「とりあえず上がってください。むさ苦しいところですけど…」

 

「ありがとうございます。お邪魔します」

 

サルバドールがアークの方をじーっと見ています。

 

「サルバドール君だったね」

 

「お兄さん、誰なの?」

 

「僕の名前かい?ルシファーと言うんだ。よろしくね」

 

「ルシファー。あなたそんな名前だったのね」

 

「まだ言っていませんでしたっけ?」

 

「ええ。あなたの事、何も知らなくて…」

 

「アークと言う芸名で歌手もしていましたが、本名はルシファーです」

 

「歌手のアークの事は知ってたわ。あなたは有名人だから」

 

「では、あなたの為に一曲歌います。聴いてください」

 

アークはこの世のものとは思えないキャンディーボイスで唄いました。

 

「とっても素敵だったわ…。ありがとう、ルシファー」

 

「カレーが冷めないうちに食べてくださいね」

 

「ええ、これからいただくわ。サルもこっちへ来なさい?」

 

キッチンにお皿を三枚並べて三人分盛り付けます。

 

「プロのシェフみたいな味ね!」

 

「うげぇ…まずーい!」

 

サルバドールはカレーを吐き出してしまいました。

 

…つづく


 
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