No.977617

裏ビーストテイマー・ナタ2

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第2話。

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2018-12-23 05:12:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:105   閲覧ユーザー数:105

フラウと大人に変身したナタ、獣人の女性が修道服を着て現れました。物乞いを一列に並ばせてパンを配っています。

 

「ターゲットは肌の黒い女だ。あの美貌ならシスターなどせず、酒場でバニーガールでもすりゃ儲かるのにな」

 

「なるほど、隣にいる肌の白い女性は口説かなくても良いのですか?」

 

「なんだ、お前はあっちの方が好みなのか?確かに可愛い面をしているが、色っぽさが足りない」

 

「なぜかとても気になります。どこかで会った事があるような…。しかしどうしても思い出せないのです」

 

「どっちでも良いから口説き落として来い!」

 

アークはパンをもらう列に並んで待ちました。

 

「あれ…天使様がいるよー。しかもめっちゃイケメン!天使様もパンが欲しかったのかな?」

 

「本当だわ!天使様がなぜこんなところに…」

 

「お勤めご苦労様です。シスター、ちょっとお話があるのですが…。お時間、よろしいでしょうか?」

 

「はい、何のご用でしょう?天使様」

 

「シスターは人間にはなぜ欲があるのか、ご存知ですか?」

 

「さぁ…七つの大罪でしたっけ?三大欲求は生きる為に必要ですし、罪だと言われるのも辛いものがあります」

 

「シスターはその欲を捨てる事が出来ていますか?例えば人間の三大欲求のうち特に性欲ですが、最も捨て去るのが困難だと思われます…」

 

「私は…天使様に嘘はつけません。食欲と睡眠欲は我慢しようと思えばできるのですが、私は神に背いてしまいました…。お許しください」

 

「私はその事を責めるつもりはありませんよ?なぜなら性欲とは子孫繁栄に必要な行為だからです。それを責めるならば子を成す事が罪と言う事になる」

 

「私もそう思います。天使様もそのようなお考えを持っておられるとは意外でした」

 

「私で良ければ、シスターの性欲を満たすのをお手伝い出来ます。いかが致しましょうか?」

 

「いえ、遠慮しておきます。私は結婚していますので、夫以外の男性とはそのような行為はできません…」

 

「それはおかしいですね…。ご結婚なされたらシスターは寿退職されると聞いたのですが?」

 

「なんちゃってシスターです。申し訳ありません。天使様」

 

…つづく


 
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