No.970420

スマブラ Abandon World 47「譲れないもの」

Nobuさん

ラスボス戦その2。
今回はヴィラン(?)チームも加わっています。

2018-10-15 17:49:17 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:475   閲覧ユーザー数:475

 ルイージ、ヨッシー、アイスクライマー、シーク、ピチュー、プリン、メタナイト、

 りょう、ソレイユ、リュンヌは、この世界を守るために魔物の軍と戦っていた。

 クッパ、ジュニア、ワリオ、ミュウツー、ガノンドロフも、

 自分が住む世界のために今回は彼らと協力していた。

 

「ぴちゅう! ぴっちゅー!」

 ピチューはでんじはで魔物達の動きを止めた後、電撃で魔物にダメージを与える。

 現在、ピチューは修行を経て「電撃で自分もダメージを受ける」という欠点を克服しており、

 以前よりもかなり強くなっていた。

「ぴちゅ、みんなのためにがんばるでちゅ!」

「ありがとう、でもあまり無理しちゃダメだよ」

 ルイージがピチューにそう言った時、稲妻がピチュー目掛けて飛んできた。

「「危なーい!」」

 その時、一人と一匹の目の前にアイスクライマーが現れ、ブリザードで稲妻を打ち消した。

 次に二人はハンマーを振り回し、目の前の魔物を一掃した。

「僕も、兄さんに負けないように!」

「そぉ~れ!」

「♪~♪♪♪~」

 ルイージはファイアボールを連射し、炎に弱い魔物を倒していく。

 プリンも、うたうによって魔物を眠らせ、ルイージ達をサポートしていった。

 ヨッシーは一人と一匹の後方から卵を投げまくっていた。

「ぴちゅーしゃん!」

「ぴっちゅぅ!」

 ピチューがプリンに襲い掛かる魔物に近付き、でんじはで痺れさせた後に10まんボルトで一掃した。

 しかし、魔物は次から次へとピチュー達に襲い掛かる。

 アイスクライマーは魔物の攻撃をかわしつつ、ハンマーやアイスショットで攻撃していく。

「君達って本当に息ぴったりだね」

「当たり前じゃない、ずっとポポと一緒に氷山を登って来たんだから。ね!」

「ナ、ナナ……」

 ポンポンとポポの肩を叩くナナにポポは苦笑した。

「よし、みんな、この調子で魔物を倒していくよ!」

「おーーーー!!」

 ルイージの掛け声で、皆は一斉に魔物の群れを攻撃していった。

 プリンは何度もはたいて魔物にダメージを与え、ルイージとピチューも遠距離から攻撃する。

「いきますよぉ~! ごろごろたまご!」

「はっ! せい!」

 ヨッシーは自分を卵の殻で包んだ後、魔物の群れに体当たりをした。

 ルイージは魔物の群れに突っ込んでパンチやキックを繰り出して倒していった。

「これとこれをあわせて……はい、けーきがかんせいしたでしゅ♪」

 プリンは落ちた魔物の残骸を使って、ケーキのようなものを作った。

 ケーキのようなものからは異臭が出ていて、ルイージ達は思わず引いてしまった。

「いっきましゅ~♪」

 そう言ってプリンがケーキのようなものを魔物の群れに投げつけると、

 魔物はあまりの酷さに全員気絶した。

「……りょ、料理が効いてるうちに倒すよ……」

 ルイージがぽつりと呟くと、プリン以外の全員は鼻をつまみながら魔物をそれぞれの技で倒した。

 

「ふぅ、魔物は結構減りましたね~」

「でも、油断は禁物だからね。それに、まだ向こうで戦ってる人もいるみたいだし」

「彼らのためにも、あたし達が頑張らなくっちゃね!」

「うん!」

 一方、こちらはシーク、メタナイト、ソレイユ、リュンヌ、りょう。

 彼らは、グールやミュータントと戦っていた。

「仕込針!」

 シークが手に仕込んだ針をグールの群れに投げつける。

 グールの群れの動きが一瞬止まったのを確認したリュンヌは、

 グールをエクササイズで鍛えた体術で倒す。

「そぉーれ!」

 りょうは空中から植木鉢を落としグールを倒した。

「うりゃりゃりゃりゃりゃ!」

 メタナイトの剣撃が、グールの群れを切り裂いていく。

 さらに、シャトルループで追撃し、敵戦力を着実に減らしていった。

「ぐぁっ!」

 だが、敵も負けてはいない。

 グールの群れは最前線にいたメタナイトを取り囲み、メタナイトをリンチしていった。

「くぅっ……!」

「この魔物は死ぬまで僕達を攻撃してくるようだ。だから、こっちもやるしかない!」

 そう言ってシークが攻撃に入ろうとした時、二体のミュータントがりょうとソレイユを吹っ飛ばした。

「……どうやら、別のものにも気を配る必要があるようだ」

 

「よし、グールの群れは片付け終わったぞ。大丈夫か、りょう、ソレイユ」

 シークは、体術と暗器を駆使してグールの群れを全て片付けた。

 グールの群れはりょうとソレイユに襲い掛かったが、全てシークが撃破したのだ。

「ええ、助かりました」

「ありがとう、シーク!」

「そうか」

 シークは目を二人に向けた後、すぐに残っているミュータントの方に向き直る。

「メタナイト、行くぞ」

「ああ! マッハトルネイド!」

「双蛇!」

 メタナイトが剣を振るって竜巻を起こし、シークが二度蹴りを放つ。

 ミュータントはタフで怯みもしなかったが、動きは鈍くかなりのダメージを与えた。

「こいつの動きは鈍い、だから連続で攻撃を当てていけばいい。真弓、鉈、鉈、百舌改!」

 シークは飛び蹴りでミュータントを浮かせた後、

 連続で手刀を放ち最後に飛び蹴りでミュータントを地面に叩きつけた。

「「りょうさん!」」

 衝撃と共にミュータントが地面に埋まったのを確認したソレイユとリュンヌは、

 同時に英雄のポーズを放ちりょうにパスする。

「えい!」

 りょうは打ち上げ花火で両方のミュータントを再び空中に浮かせた。

 とどめは、メタナイトが刺すためだ。

「とどめだ……強烈トルネイド!!」

 そして、メタナイトは高速回転斬りで、ミュータントを細切れにし、肉塊に変えるのであった。

 

「よし、こっちの方は終わったみたいだ」

「頑張りましたね、リュンヌ」

「ああ、よくやったよ、ソレイユ」

「クッパ達も、ちゃんと戦ってるよね?」

「恐らくはな……絶対に、死ぬなよ!」

「ジュニア! そっちは任せたぞ!」

「りょーかい!」

 そして、クッパ、ジュニア、ワリオ、ガノンドロフ、ミュウツーの、

 通称ヴィランチームも、襲撃した魔物と戦っていた。

 彼らは「ヴィラン(悪役)」と呼ばれるだけあって、

 マリオ達ヒーローとは敵対し合う関係だ(ミュウツーはヴィランと言えるかは微妙だが)。

 しかし、彼らにも彼らなりに譲れないプライドがあり、そのために今回は共闘する事を決めたのだ。

「いくぞー!」

「オレ様の前から失せろー!」

 ジュニアはクッパクラウン、ワリオはワリオバイクを巧みに操り、魔物の群れを一掃した。

 ワリオは「アレ」を封印しているため、愛用のワリオバイクに乗っている。

「ぬぅん!」

 ミュウツーも超能力で魔物を浮かせ、地面に叩きつける。

 飛び道具を使う魔物に対してはねんりきで対抗していた。

「俺達を異変に巻き込んだ落とし前は付けさせてもらうぞ!」

 ガノンドロフは闇の力を剣に纏わせ、大きく振り回して闇の波動を飛ばした。

 闇の波動は魔物達にあまりダメージは与えられなかったものの、動きを鈍くする事はできた。

「メガトンドロップキック!!」

 クッパは全体重をかけたドロップキックを魔物の群れにぶちかます。

 普段は当たりにくいこの技も、ガノンドロフのサポートのおかげで命中した。

 途中で魔物の攻撃を何度か受けたものの、非常にタフなクッパは怯む事はなく、

 無事にダメージを与える事ができた。

「はぁあああぁぁぁぁ!」

 クッパが口から炎を吐き、ゾンビやグールを焼き尽くし灰に変える。

 復活ができないよう、炎は最大火力にしてある。

「クラウンキャノン!」

「サイコキネシス!」

 ジュニアはクッパクラウンから鉄球を放ち、それをミュウツーが超能力で操り魔物に落とす。

 その時、ガノンドロフに荒れ狂う男と荒れ狂う女が襲ってきたが、

 クッパが身体で受け止めて彼らを投げ飛ばした。

「クッパ!?」

「今回だけは共闘すると言っただろう! お前が傷ついたら我輩も困るのだ!」

「それもそうだな、行くぞ! はぁぁぁぁぁ……魔人拳!」

 ガノンドロフは力を溜め、闇を纏った拳を巨大ミュータントにぶちかまして吹っ飛ばした。

「サイコブレ……ぐぉっ!」

 ミュウツーは大技を発動させようとしたが、荒れ狂う男のパンチを受ける。

 打たれ弱いミュウツーはかなりのダメージを受け、超能力を中断される。

「私とした事が……」

「だらしないなぁ、ミュウツー。ここはぼくが食い止めてやるよ!」

 そう言って、ジュニアはクッパクラウンに乗って魔物の群れに突っ込んでいく。

 それにより、魔物の群れは集中力を切らした。

 ジュニアは魔物の群れを1つにまとめた後、合図を送る。

「今だよ!」

「今度こそ……サイコブレイク!」

 ミュウツーは魔物の群れ目掛けて超能力を放った。

 魔物の群れは強烈な超能力に巻き込まれ、跡形もなく弾け飛ぶのだった。

 

「こんな未来など、我輩が認めるわけがないのだ! 絶対に未来は変えてみせるぞ!!」

「お父さんのためなら、ぼく、頑張るよ! こんな奴なんかに、負けてたまるか!」

「せっかく目の前にお宝があるってのに、それを諦めてたまるかよ!」

「俺が奪おうとする世界は、侵略者などに奪わせはしない! だから、この世界は俺がいただく!!」

「答えを見つけられないまま終わるのも……私にとっては最悪の未来だからな……!」

 

 魔物の攻撃は、今もより一層激しくなっていった。

 しかし、彼らは諦める事はなく、世界のために魔物に立ち向かっていく。

 大きな敵との戦いは仲間に託した。

 だから彼らは、仲間を信じて、今、この時間も、この世界の未来のために戦っている。

 

 そして、彼らは皆、それぞれ譲れないものを持っている。

 それはプライドや信念などの概念的なものや、世界などの物理的なものも含まれる。

 持つものは違っていても、譲れないという気持ちは同じだ。

 それが折れない限り、どんな苦境があっても立ち続けるのだ。


 
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