おかしな童話
一休さん パート1
昔々ある所に一休さんという小僧のお坊さんがいました。
その一休さんはトンチが得意だそうだ。
そんなある日、将軍に呼び出された時将軍のところに行く際に必ず通らなければならない橋があるのですがその橋にはこんな立札がありました。
『このはし 通るべからず』
一休さんはこれは将軍のちょっとしたいたずらと感じました。
そこで一休さんは橋の真ん中を歩き出します。
「一休さん、この橋通るべからずって……」
「このはしって言うのは橋の端ってことですよ」
「ああ、なるほど」
しかし……。
「!」
一休さんの歩いていた場所が壊れ、一休さんは川に落ちてしまいました。
「あ! だからこの橋渡るべからずって書いてあったのになんで通ったんですか!」
そこに役人が現れて、一休さんを助けました。
「あそこまで行けば渡舟出してたんですよ!」
一休さんは役人にこっぴどく怒られたとさ。
一休さん パート2
将軍に呼び出された一休さん。
「将軍様、私にどのような御用ですか?」
「うん、実はよなよなこの屏風から虎が出てきて悪さをするんで退治してくれないか?」
「わかりました、それではさっそくその屏風から虎を追い出してください」
「あのね、夜って言ったでしょ。昼間に出てくるわけないでしょ。夜まで待ちなさい」
そして夜まで待つことに……。
うとうとしてしまう一休さん、すると……。
「!」
虎は本当に屏風から出てきました。
「うわああああああ!!」
「退治よろしく」
「本当に呪いの屏風だったのね!」
そのあと一休さんは命からがら虎から逃げ延び、虎は別の人に退治されたとさ。
一休さん パート3
ある日のこと、和尚さんが一休さんたち小坊主たちが座禅を組んでる前で蜂蜜のようなものを舐めてました。
「和尚さん、それはなんでしょうか? とてもおいしそうなんですが……」
「これは子供が舐めると死んでしまうものじゃ、子供用もあるから安心せい」
和尚さんはそういいますが、一休さんは嘘だと思いました。
そして一休さんはどうすればそれを舐めることができるのか考えました。
それから数日後、和尚さんが所用で出かけることになり、出かけてる時のことである。
「あああ、和尚さんの大事にしている盆栽を壊してしまった!」
一休さんは和尚さんの盆栽を壊してしまいます。しかしこれはわざとです。
「死んでお詫びしなければ!」
一休さんはそういいながら和尚さんが閉まった蜂蜜のようなものを取り出し、舐めます。
すると……。
「一休!」
一休さんは倒されしまいました。
「一休!」
「意識がないぞ!」
一休さんは意識不明状態になってしまいました。
「忘れ物をしてしまった……」
そこに和尚さんが忘れ物をしたと戻ってきました。
「和尚! 大変です!」
「どうした?」
「一休が和尚の舐めてたものを舐めて死んでます!」
「な、なに!? 舐めてどのくらいたった?」
「まだほんの30秒もたってません」
「ならまだ間に合う!」
和尚はすぐに解毒剤のようなものを一休に飲ませました。
すると一休さんは意識を取り戻しました。
「はぁはぁ……」
「馬鹿者! なんであれを舐めた!」
「だって和尚さんがおまりにおいしそうに舐めてたから舐めたくて……」
「馬鹿者! あれは本当に子どもには劇薬になってしまって死んでしまうものじゃ! 子供用は別に用意してあるって言ったじゃろ!」
和尚さんは大激怒しました。
「だって……だって……」
「貴様は破門だ! 出ていけ!」
こうして一休さんは追い出されたとさ。
教訓 一休さんみたいに変なトンチをしてはいけない
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ふと昔見た「ドラえもん 名作劇場」を思い出し、そんなノリで書いたものです。
一部昔テレビで見た情報やどこかの漫画であるような展開やMADなどであるようなセリフなどもあったりします。