No.968081

スマブラ Abandon World 25「交差する領域で」

Nobuさん

待たせたな! 今回はスネーク、ロックマン、パックマンの他社組が主役です。

2018-09-23 11:14:07 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:646   閲覧ユーザー数:646

 スネークは、単身でこの世界に散っていった仲間を探しに行った。

 敵に見つからないように進みつつ、もし敵に見つかった場合も迫撃砲で反撃を受けずに攻撃する。

 この世界は身を隠せるような場所がほとんどないため、隠れるのはほとんどダンボール頼りになる。

 といっても、こんな場所にダンボールがあればほとんどの人が不自然すぎて気付くだろうが、

 何故か魔物には気付かれなかった。

「戦いに慣れているあいつらなら、弱い奴程度なら軽くあしらえるだろう。

 だが、連戦が続いては体力が持たない、その前に見つけなければならない」

 襲い掛かってきたゾンビをスネークは手榴弾で撃退し、ゾンビ犬は麻酔銃で無力化する。

 相手に合わせて武器を使い分ける傭兵らしい器用さが出ていた。

 

 その頃、ロックマンとパックマンは、巨大蜘蛛や蛆の塊と戦っていた。

「それっ!」

「やあっ!」

 ロックマンが蛆の塊にロックバスターを放ち、パックマンがゴーストを召喚して攻撃する。

「うわぁ!」

 蜘蛛の糸がロックマンの足に絡まって動けなくなるが、何とか引きちぎり体勢を整え直す。

 次にロックマンはフレイムマンの特殊武装、フレイムブラストで虫達を焼き払った。

「そぉれ!」

 パックマンが体当たりで巨大蜘蛛を攻撃した後、

 続けてロックマンのロックバスターが直撃し巨大蜘蛛は弾け飛んだ。

「残るは、あの蜘蛛だけだね!」

「ボクがとどめを刺すから、パックマンは足止めを頼むよ!」

「OK!」

 ロックマンがチャージをしている間に、

 パックマンは巨大蜘蛛に向かってフルーツを投げ、巨大蜘蛛を足止めした。

「いくぞ! チャージショット!!」

 そしてパワーが溜まった後、ロックマンのバスターから巨大なエネルギー弾が飛んだ。

 それが巨大蜘蛛に命中すると大爆発を起こし、大爆発が治まると巨大蜘蛛は跡形もなく消滅した。

 

「ふぅ、これで敵は全部倒したかな?」

「早くみんなと合流しなきゃ……」

 

 一方、スネークは仲間がどこにいるのかを探していた。

 目印が少ない以上探すのは難しいが、それでもスネークは根気よく探した。

「ん? あれは……?」

 そして、4分30秒後、スネークは人型の影と丸い形の影を見つけた。

「ロックマンに、パックマンじゃないか」

 スネークが見つけたのは、同じく異世界からやって来た、ロックマンとパックマンだった。

「わーい、スネークだー!」

「よかったー!」

 ロックマンとパックマンはすぐにスネークの胸元に飛び込んだ。

「なっ、いきなり何をする」

「だって、ボク達だけだと不安だったから……」

「スネークみたいな人がいれば、安心するんだよ」

 ロックマンとパックマンは、人間年齢に換算するとまだ子供だ。

 そんな二人がこんな場所にいれば、一晩で精神がやられてしまうだろう。

 だから、スネークのような大人に出会えたのが嬉しかったのだ。

「ちょうどいい、俺は仲間を探していたところだ」

「えっ、本当?」

「ああ。……ここは、怖いか?」

「うん、ちょっとだけ。でも、仲間と一緒なら、大丈夫かな?」

「安心しろ、俺が守ってやる。信じる事が、生き残る事への近道だ」

 スネークの頼もしい姿に、ロックマンとパックマンは安心するのだった。

「はっ!」

「ロックバスター!」

「パックアタック!」

 スネークがロケットランチャーで広範囲をまとめて攻撃し、

 ロックマンとパックマンが敵にとどめを刺していく。

 全員、遠距離攻撃ができるため、反撃を受けずに敵を倒していた。

 特に、スネークとロックマンは同じ兵器を使う者としてとても息が合っていた。

「凄いねぇ、スネーク! 爆発物や銃器を巧みに扱えるなんて」

「俺が得意なのは戦闘ではないがな……。ロックマンも色んな武装を上手く使い分けているな」

「えへへ、ありがとう」

「ボクもキミ達に負けないくらい、た~っくさん活躍しちゃうからね!」

 パックマンもまた、ロックマンやスネークを見て頑張る事にした。

 

 こうして、スネーク、ロックマン、パックマンがあと少しでラストホープに辿り着こうとした時だった。

―ブゥン

「うわっ!?」

 突然、三人の目の前に、ゴーレムが三体現れた。

 赤い鎧を着た女戦士のゴーレムは盾を、青い鎧を着た女戦士のゴーレムは剣を、

 緑の鎧を着た女戦士のゴーレムは槍を持っていた。

 ゴーレムの目は鋭く、三人に対し極めて敵対的な姿勢を取っていた。

「これって、ワイリーナンバーズのような、そうでもないような……!?

 でも、なんだか生気が感じられないな」

 そう言ってロックマンはロックバスターを構える。

「恐らくはあいつの差し金だと思うが……」

「何にしろ、倒さなきゃこの先には進めないみたい、ってところかな?

 悪いけど、この戦いはボク達が勝つからね!」

 スネークも銃を構え、パックマンも彼の後に続いて戦闘態勢を取る。

 異世界からの三戦士と、女戦士型ゴーレムとの戦いが始まった。


 
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