この作品はキャラ設定が崩壊しています原作重視の方はご注意ください
時代背景がめちゃくちゃです
一刀くんがチートです
それでもいいかたはどうぞ
陽蓮「先に行け一刀」
そう言って陽蓮は凪、真桜、沙和のほうを向く
一刀「わかった、殺しちゃってもいいのかな?」
陽蓮「どうしようもないクズだったら殺しとけ…」
一刀は頷くと魏の本陣目指して駆け出した、その後に二匹の黒虎も続く
陽蓮「さて、悪いがさっさと終わらさせてもらうぞ」
凪「それはこちらの言うことです」
真桜「さっさとあんたを倒してこの戦を終わらせるで」
沙和「ごみクズ共~!!戦闘用意なの~!!」
沙和の一言に魏の兵士達が陽蓮を取り囲む
陽蓮「この程度の兵と将がおれの相手、ましてやおれを倒すか…舐められたもんだ…」
陽蓮は「炎帝」を担ぎなおすと
陽蓮「『江東の虎』の異名の意味を貴様らに再認識させてやるよ」
その一言と共に火蓋は切って落とされた
呉本陣
冥琳「ふぅ、我らも舐められたものだな」
薫「まったくですね、軍師と言えども私達は呉の将」
そういう二人の後ろには約10万ほどの魏の兵士達の死体が転がっており中には武将らしき者もいた
詠「普通、軍師はそんなに戦えないわよ」
詠は若干呆れつつも四人にそんなことを言う
冥琳「ふむ、そういうものか」
薫「でも、詠さんの用兵もすごかったですね」
冥琳「あれは確かにすごかったな声も出さずに手を動かすだけで隣の兵士さんが即座に反応して指示を出す」
薫「兵士達はその度に陣形を変えて敵を一方的に駆逐していきましたからね」
詠「別にたいしたことないわよ、彼らは長いこと私専属としてやってきてるから彼らもなんとなくその場の状況で次にどんな指示が来るかわかってるんでしょうよ」
薫「私達は専属の隊とかはありませんでしたよね?」
冥琳「そうだな、陽蓮様、雪蓮、蓮華様、小蓮様、恋、華雄、霞そして思春以外には特にありませんよ」
薫「思春の隊の場合はその隊の全員が江賊だったものだからな」
穏「そういった人たちには思春さんが一番向いてますからね~」
詠「そりゃ江賊やってて『鈴の甘寧』を知らない奴のほうが少ないでしょう」
薫「恋さんや華雄さん、霞さんは董卓軍の皆さんですからね」
そんなことを話している五人のもとに兵士がやってくる
兵士「一刀様、孫堅様は敵陣の中枢に到達、孫権様達は孫堅様とあと少しで合流できるかと」
冥琳「わかった、下がって次の命あるまで少し休め」
兵士「はっ!」
薫「どうやら曹操には逃げられてしまいそうですね」
詠「さすがにいくら士気に差があってもこの兵力差では包囲できないからね」
冥琳「ここで撤退しなかったらたんなる馬鹿だろうな」
詠「そうだとしたらこの時代でここまで大きな勢力になってないわよ」
冥琳「まったくだな、できればここで曹操は潰しておきたかったのだがな」
薫「そうですね、そう遠くない未来、我らの前に立ちはだかる大きな障害となるでしょうから」
冥琳「まぁ今こんなことを言っても仕方がないからな、この戦に集中するとしようか」
五人はまた各部隊への指示へと戻る、しかしその脳内ではすでにこの先に待つであろう大戦について考えていた
前線
風「左翼はもっと多く弓を打ってください~」
稟「中央!!隊列を乱さないでください!!」
二人の軍師は的確に指示をとばすが
風「少々苦しいですね~」
稟「えぇ、士気に差がありすぎますね、それに」
そう言って稟は前線に目をやると、そこでは五人の呉の将が暴れていた
稟「やはり季衣と流琉はこちらに持ってきたほうが良かったですかね」
風「それは仕方ないかと~、私としてはこの戦はいかに被害を減らすか、いかに華琳様の安全を確保するかのほうが大事だと思ってますから」
稟「そうですね、では頑張りませんとね」
風「………zzz」
稟「寝るな!!」
二人は小漫才をやりながらも指示を続ける
華雄「はぁーーー!!」
霞「おらおら、どんどんいくで~!!」
恋「………邪魔」
思春「ふっ!!」
琥珀「せい!!」
五人はそれぞれの持てる武を全力で出し、まるで競い合うように敵兵を血祭りにあげていく
蓮華「ふぅ、さすがにあの五人は強いわね」
蓮華はそんなことを呟きながら目の前にいる五人が討ち漏らした兵を斬る
蓮華(さすがに彼女達に追いつくのは無理かしら?)
そんなことを考えているとその場に大声が上がる
魏の将「そこにいるのは孫権と見る、覚悟!!!」
前方にいる五人の武将をなんとか凌ぎ乱れた隊をまとめ直したその将はその武で名をはせている者達よりも戦いやすいはずである蓮華に数少ない兵士達と共に突撃をかける…しかし
蓮華「大盾隊!構え!!」
蓮華の一言により蓮華の目の前に大きな盾による壁ができ魏軍の勢いが止まる
蓮華「長槍隊!突き殺してやれ!」
盾のつなぎ目の隙間から何本もの槍が現れ、魏の兵士達は少しずつ押し返される
蓮華「全軍突撃!!私に続け!!」
そして蓮華は一気にたたみかける、そんな蓮華の前に先ほどの将が立ちはだかる、
曹真「我が名は曹真!孫権よ、いざ!」
曹真は蓮華にその手に持った剣を振り下ろすが蓮華はそれを真っ向から受ける、そして二人はそのまま何合か打ち合う、そして少し距離を置いた
思春「蓮華様!」
思春は蓮華の援護に向かおうとするが
蓮華「来なくていい、思春!!」
蓮華は思春に一喝入れて曹真と向き合い
蓮華「たしかに私には母様や姉様のような武は無い、しかし私には私を信じてついてきてくれる仲間がいる!その者たちがいる限り私は誰にも負けない!いくらでも強くなろう!」
そう叫び蓮華は曹真に渾身の一撃を放つ、その一撃は曹真の剣を砕き頸を斬りおとす
蓮華「敵将、曹真!この孫仲謀が討ち取った!!」
これにより呉の士気はさらに上がり曹魏は一気に追い詰められ始めた
最前線
凪「はぁーー!!」
真桜「でやーー!!」
沙和「やーー!!」
三人は一斉に陽蓮に襲い掛かるが
陽蓮「ふん!」
陽蓮は難なくその攻撃を弾きかえす
三人「「「ハァ…ハァ…」」」
三人は何度も陽蓮に挑んでいたがそのたびに陽蓮はあざ笑うかのようにあしらっていた
陽蓮「さて、もうそろそろ『準備』は出来たかな?」
陽蓮は一度だけ「炎帝」を見てから凪達に
陽蓮「もうそろそろ遊びは終わりにするのだが…ここからはお前達の命に保障は無い、退くなら今のうちだぞ?」
凪「ふざけるな!戦場に立つ者は皆命に保証なんて無い!」
真桜「せや!うちらかてその覚悟くらいできとるわ!」
沙和「あまり沙和たちを舐めるななの~!!」
三人は陽蓮の言葉に怒り、先ほどよりも強い氣を放つ
陽蓮「そうか、ならば遠慮なく…!!」
そう言って陽蓮は「炎帝」に氣を注ぎ込む、すると「炎帝」の刀身は深紅に輝く
凪「!!!真桜、沙和、気をつけろ…今までの比じゃない…」
凪の言葉に気を引き締めなおす二人、陽蓮はその姿を見て嬉しそうに笑う
陽蓮「はっはっは、さすがは魏の武将、そのくらいはわかるか…」
そう言う陽蓮は「炎帝」を大きく振り下ろす、すると陽蓮の周りを深紅の炎が包む、そして炎が消えたとき陽蓮の傍らには三匹の炎でできた巨大な虎がいた
陽蓮「こいつらは『炎虎』、「炎帝」が十分あったまったときにしか出せなくてな…この技を使うのも久しぶりだから加減はできん」
『炎虎』の放つ氣の多さに凪、真桜、沙和の三人は驚きを隠せずにいた
真桜「いくらなんでもあれは反則やろ…」
沙和「沙和達でもわかるくらい強いの…」
凪「だが負けるわけにはいかない」
凪達が話している間も陽蓮の「炎帝」の輝きは増していき
陽蓮「喰らえ炎虎よ」
その一言と共に炎虎は狩を始めた。そのうち二体は兵を襲い、残る一匹と陽蓮は凪達に襲い掛かる
沙和「ふにゃチンども~!!男なら意地を見せるの~!!」
真桜「悪いけどそっちに援護には行けへん!!自分の身は自分で守ってや!!」
凪「来るぞ!!」
凪は目の前に迫った炎虎に氣弾の放つ、すると炎虎はあっさりと粉々になる
沙和「???意外とたいしたこと…」
そこまで言って沙和は巨大な炎に包まれる
沙和「きゃーーー!!」
真桜「沙和!!!」
沙和の姿を見て陽蓮はため息をつく
陽蓮「はぁ、そいつは馬鹿か?これだけの氣を籠めた技がそんな簡単に破られるわけがないだろうが」
凪「くっ!!真桜!沙和を頼む!!」
凪は狙いを陽蓮に絞り連撃を放つ
陽蓮「ふむ、やはりおまえは筋がいいな、このまま鍛錬を積んでゆけばいつかおれともまともに殺りあえるかもな」
陽蓮は凪の攻撃を避けずに「炎帝」ですべて弾いていく、そのたびに「炎帝」からは深紅の色をした粉が舞う
凪はその粉を気にも止めずに攻撃を続ける、そしていつの間にか深紅の粉は凪達だけでなく兵たちのいるところまで広がっていた
陽蓮「そろそろか…」
陽蓮はそう呟くと凪を吹き飛ばす
凪「くっ!!ハァ…ハァ…」
凪は体力の限界を迎えていた、いあま彼女を動かしているのは気持ちだけだった
陽蓮「さすがに限界か…よくここまで耐えたというべきかな」
対して陽蓮の顔にはまだまだ余裕が見える
陽蓮「だがここまでだな…」
陽蓮は「炎帝」を地面に刺し
少し離れた真桜たち
真桜「ん?なんやこの粉見たいなんわ?」
真桜は宙に舞う深紅の粉に気がついた、あたりを見渡すと同じような粉がまるで自分達を‘包み込むかのように’宙を舞っていた
真桜は本能的に感じ取る『これはまずい』と
真桜「全員!!今すぐ退避や!!」
そう叫ぶと真桜は沙和を担いで駆け出す、凪のいる場所めがけて、しかし気づくのが遅すぎた
陽蓮「爆ぜろ炎虎…」
陽蓮がそう告げると炎虎は急激に膨張し大爆発を起こす、するとあたりに舞っていた深紅の粉も共鳴するかのように爆発した
爆発が止むと立っているのは陽蓮だけだった、周りに動くものは無かった
陽蓮「さて、行くとするか」
そう言って陽蓮は魏の本陣めがけてゆっくりと歩き出した
地中
真桜「なんなんやあの化け物は…」
真桜は沙和を担ぎながら愚痴を漏らす
凪「すまない、私が弱いばかりに…」
そう言う凪の目には少しの涙が浮いていた
沙和「そんなことないの、凪ちゃんがいなかったら私達は今頃死んでるの~」
今三人は地中を進んでいた、真桜はとっさの判断で「螺旋槍」で穴を作り凪と沙和と共に飛び込んでいた
真桜「何言うてんのや、あいつも言ってたやないか凪ならあいつくらい強くなれるって」
そう言いながら真桜は凪の肩を叩く
真桜「次ぎ会った時にぎゃふんと言わせたれ」
凪「そうだな、次こそは勝つ!!」
真桜「そうそう、凪はそれでええんよ」
沙和「うんうん♪」
三人はゆっくりと暗い穴の中を進む、この先に光があると信じて
魏本陣
兵士「報告!!呉の本陣に我が軍が奇襲をかけましたが壊滅、同時に前線にて曹真様が孫権に討たれ、完全に押されはじめています!!」
その報告はある意味魏の敗北を意味していた
華琳「ここまでかしらね」
桂花「華琳様、すでに退却路は確保しております、どうかお逃げを」
華琳「わかってる、まだ私達の道は終わってないものね」
その言葉に桂花は笑顔で返す
華琳「全軍に撤退命令を!!」
しかし華琳の言葉に返す兵士はおらず
桂花「ちょっと、誰かいないの!!」
春蘭「秋蘭…」
秋蘭「わかっている」
二人は近くに何かがいることを感じ取っていた
春蘭「華琳様、今すぐに撤退しましょうここは危険です」
華琳は春蘭の真剣な表情から現状の危なさを察知し頷く、そこに一人の兵士が駆け込む
兵士「曹操様お逃げください!!すぐそこに北g…」
何かを言おうとした兵士だったがその言葉は最後まで言えずに兵士の背中に巨大な双刀が刺さる
一刀「どこにいくんですか曹操さん?」
その一言に魏の面々は凍りつく、先ほどまでいなかったはずの一刀がいつの間にか自分達の前にいて兵士を突き刺していたから
一刀「どうしたんですか皆さん、そんなに怖い顔しなくても」
一刀の後ろには魏の兵士達の死骸が山のようにつまれていた
兵士「曹操様!!ご無事ですか!!!」
一人の兵士が曹操と一刀との間に入るが
一刀「邪魔だ…月光、雷電」
一刀がそう言うと一刀の両脇に控えていた二匹の黒虎がその兵士に襲い掛かり一瞬にして絶命させた
華琳「その虎もずいぶん強いのね」
一刀「そうだね、曹操さん一人だけならこいつらだけでも十分なんだけど…」
一刀が喋り終える前に春蘭と秋蘭が一刀の前に立ちはだかり殺気を放つ
一刀「まぁそうくるよね…」
春蘭「悪いが華琳様には指一本触れさせん!!」
秋蘭「いくら『江東の白狼』と言えども我ら姉妹には勝てん、退くなら今のうちだぞ」
一刀は二人の言葉を聞くと笑い、同時にすさまじい覇気をその場にいる全員に叩きつける
一刀「ははは♪…あまり調子付くなよ雑魚が…」
一刀は「双虎牙戟」を後ろ手にもち腰を深く落とす
一刀「北郷一刀…推して参る…」
そう言うと一刀は一気に秋蘭との間合いを零にする、その速さはまさに閃光
そのまま秋蘭の懐に入り込むと「双虎牙戟」を振り上げる、秋蘭はギリギリのところで反応したものの後方に吹き飛ばされる
春蘭「秋蘭!貴様~!」
春蘭は一刀に斬りかかる、その速さは魏の大剣の名に恥じないものだが一刀にとってはあまりにも遅く
一刀「隙だらけだな…ほら、そことそことそこ」
春蘭が気がついたときには右腕、右足、左腕を突かれていた
春蘭「がっ!」
季衣「はぁーーー!!!」
季衣は一刀が春蘭に突きを放った瞬間を狙って「岩打武反魔」を投げる
一刀「甘い!!」
一刀は向かってくる反魔を流琉に向けて蹴る
流琉「!!!えい!」
流琉は起動を変えられ向かってくる反魔をなるべく最小限の動きで打ち落とすように「伝磁葉々」を投げる
季衣「流琉!上!」
流琉「へ??」
流琉は季衣がの叫び声に反応して上を見る、するとそこには太陽を背に黒い影が迫っていた
流琉「くっ!」
流琉はその黒い影めがけて「伝磁葉々」を投げるがその影は「伝磁葉々」が当たる前に消える
一刀「おしかったな~…でも残念、そこにはいないよ」
一刀はいつの間にか流琉の背後を取っており流琉を蹴り飛ばす
季衣「流琉!!」
一刀「どこみてるの?」
その時季衣は自分が大きなミスを犯したことに気がつく、一瞬とはいえ吹き飛ばされた流琉に気をひかれてしまった、相手はその一瞬の隙を見逃すような敵だはないのに
一刀「はっ!!」
一刀は季衣の腹に拳を叩きつける
華琳「春蘭!秋蘭!季衣!流琉!」
一刀「人の心配できる暇ないでしょうに」
華琳と一刀は確かに8mほど離れているがその距離は「双虎牙戟」の攻撃範囲、一刀は「双虎牙戟」を二つに割り片方の端を持ち華琳に向けて振り下ろす
『ジャララララ』
「双虎牙戟」は鎖が音を鳴らし弧を描きながら華琳に襲い掛かる、華琳は「絶」でとっさに防ぐが一撃受けただけで手が痺れる
気がつけば華琳の目の前には一刀が立っていた、その圧倒的な武に華琳は震えていた
華琳「化け物め…」
一刀「褒め言葉として受け取っとくよ…言い残すことはそれだけかな?」
そのとき華琳は確かに死を覚悟したが
桂花「やーーーー!!」
そこに桂花が一刀めがけて小さな剣を握り締めながら突っ込んできた
一刀「…………」
一刀はそんな桂花を無言で殴り飛ばす
桂花「きゃ!」
桂花はそのまままともな受身も取れずに地面に叩きつけられるが
秋蘭「はっ!」
桂花に追い討ちをかけようとした一刀に秋蘭は矢を五連射する
一刀「うざったいな」
一刀は標的を比較的ダメージの少ない秋蘭に変え瞬殺しようと思ったがいつの間にか自分が囲まれているのに気がつく
春蘭「ハァ…ハァ…言っただろう、華琳様には指一本触れさせないと」
季衣「ハァ…フゥ…まだ負けてない…」
流琉「ハァ…ハァ…この命あるかぎり」
秋蘭「フゥ…最後まで戦う」
すでに四人はダメージにより限界を向かえているが気力が彼女達を動かす
一刀「すごいな…正直少し侮ってたけど、君達のその態度は尊敬に値する…そんな君達に俺も全力をもって答えよう」
そう言うと一刀は両手の指を自分で少し斬り「双虎牙戟」の左右の刃に埋められている白銀色の玉に当てる、すると玉は一層輝きを増す
そして一刀の体にすさまじい量の氣が流れ込む
一刀「いくぞ…」
そう呟くと一刀はまず春蘭に迫る
秋蘭「させるか!」
秋蘭は矢を一斉に三本放つがそれは一刀に簡単に弾かれ春蘭は一刀に簡単に懐に入られる
一刀「ふっ!」
春蘭「はっ!」
春蘭は一刀の初撃をなんとか弾く
季衣「はぁーー!!」
流琉「せい!!」
季衣と流琉が春蘭の援護に入る
秋蘭「そら!!」
秋蘭は氣を籠めた矢の五連射を放つが
一刀「遅いな…」
一刀は両手に持った戟をまるで棒切れのように扱い、全ての攻撃を弾きながら春蘭に連撃を放ち続ける、その速さは段々と上がり始める
『パキッ』
さらに春蘭の武器「七星餓狼」が一刀の連撃に悲鳴を上げる
春蘭「はぁーー!」
このままでは負けると思った春蘭は一刀と距離をとるため渾身の一撃を放つ
一刀「せい!!」
一刀もその一撃にあわせて双戟を振り下ろす、二つがぶつかり合うと小さな氣の爆発が起こり砂煙が舞う
砂煙が収まるとそこには剣の砕けた春蘭とその首を持って春蘭を持ち上げている一刀がいた
秋蘭「姉者!!」
流琉「えーーーい!!」
流琉は春蘭を助けるために一刀に「伝磁葉々」を投げる、すると一刀は持ち上げていた春蘭を季衣に向けては投げる
季衣「えっ!!」
季衣はそれをなんとか受け止めるが、迫ってきたいた一刀にはなんとか「岩打武反魔」を目の前に突き出す程度の反応しかできず
季衣「わーーー!!!」
真正面から一刀の一撃を受け「岩打武反魔」は粉々になり春蘭と一緒に吹き飛ばされる、一刀はさらにその場で一回転して勢いをつけて「双虎牙戟」の端っこを持ち鎖をしならせながら秋蘭に一撃を入れようとする
秋蘭「くっ!!」
秋蘭はそれを避けながら一刀に氣を籠めた矢を放つがそこに一刀の姿はなく
流琉「きゃーーー!!」
流琉が真っ二つにされた「伝磁葉々」と一緒に吹き飛ばされているのが見えた、そして気がつけば秋蘭の体は宙を舞い地面に叩きつけられる
秋蘭「かはっ」
一刀「全員殺しはしない自分の大切な者が傷つけられる苦しみを存分に味わってもらいたいからね」
そう笑顔で告げる一刀
華琳(これが『江東の白狼』の本気…)「死神とかのほうがふさわしいわよ…」
そう言って華琳は「絶」を構える
一刀「まだ抵抗するのか?」
華琳「彼女達があそこまでやって私が何もしないわけにはいかないでしょ」
一刀「たしかに君は王たるものを持ってるね、けど相手が悪い…」
華琳が気がついたときにはすでに一刀によって「絶」は砕かれ華琳は頭を鷲掴みされていた
一刀「終わりにしよう…」
そう言って一刀は華琳を宙に投げ「双虎牙戟」を振る
華琳(私の覇道もここまでね…)
そう思い華琳は目をつぶる
しかし次に華琳を襲う痛みは無く聞こえてきたのは仲間の声
稟「夏侯惇将軍、夏侯淵将軍、許緒将軍、典韋将軍の救出を急いでください!」
風「負傷者を優先的に撤退させてくださいね~」
沙和「華琳様!無事なの!?」
華琳が目を開けると沙和が心配そうに覗き込んでいた
真桜「沙和!早くしてや!凪がもたんで!」
一刀「まさか地中からの援軍とは、なかなかおもしろいね、月光!雷電!好きなように喰らえ!」
一刀は凪の相手をしながら月光と雷電に言う、二匹も一刀の指示を受け近くにいる者から狩り殺していく
兵士「ぐわーーー!!」
凪「くっ!」(なんだこの強さは!さっきの孫堅が弱く感じるぞ!)
兵士「将軍の救助及び負傷兵の救助は無事終了しました!」
真桜「よっしゃ!煙玉をありったけつかうんや!!」
真桜が叫ぶと同時に周りにいた兵士達がその手に持った煙玉を一刀の付近に投げつける
沙和「全軍!撤退なの~!」
魏の面々は撤退を開始するが
一刀「はぁ…こんなんで俺が止まるかよ」
真桜「なんや?」
そう呟く一刀のほうを真桜は見てしまった、ここでそちらを見ずにはしり続ければよかったのだが
次の瞬間一刀を中心に巨大な氣の竜巻が巻き起こり煙幕は一瞬にして消し飛ぶ
真桜「んなアホな!」
真桜はついつい一刀の馬鹿げた力につっこみを入れてしまう
一刀「まぁ今回は見逃してあげるよ…なかなか面白かったしね、でも次に俺の家族に手を出したときは…」
真桜を含め撤退を開始した魏の全員が一刀から発せられる覇気に体を凍らせる
一刀「全員殺すから…しっかり覚えといてね…いこう月光、雷電」
そう言って一刀は呉の本陣に戻っていく
凪「助かった、としか言いようがないな」
沙和「もうだめだと思ったの~」
真桜「あんなんともいつか決着つけなあかんのやろ」
凪「孫堅もいるしな」
風「正直私達だけでは無理かと~」
稟「でもやるしかないでしょう、私達とあちらでは進む道が違うのですから」
魏本陣
陽蓮「一刀、曹操はどうだった?」
一刀「たしかに覇王と呼ばれるにふさわしい英雄だと思うよ」
陽蓮「ということは殺さなかったんだな」
一刀「あぁ、もし雪蓮が死んでたなら間違いなく殺してただろうけど雪蓮は生きてるからね」
陽蓮「まぁ一刀がそうしたんなら誰も文句は言わないだろうな、さぁ帰ろうか、今夜は宴だ♪」
一刀「あんまり飲みすぎないでよ」
陽蓮「善処します!!!」
一刀(あぁ前にもこんなことが)
そんなことを考えながら一刀は空を見上げる、見上げた空は青く晴れ渡っていた
一刀(決戦の時は近い…蜀と魏はどう動くかな?)
陽蓮「どうした一刀?」
一刀「なんでもないよ、行こう」
そう言って一刀は陽蓮の手をひく
一刀(まぁなにがおきても負ける気はないけどね)
その心はまるで頭上に広がる大きな空のように晴れ渡っていた
どうもkarasuです
いかがだったでしょうか?今回は結構一刀くんはチートですね
ちなみに黒虎の名前ですが…
ブックマン大佐様の月光と雷電に決定しました~(パチパチ
他の黒虎の名前を書いてくださった大佐がたにも感謝しています、ほんとにありがとうございます
次回から赤壁の戦いに入りたいと思いますがそれが最後になるかどうかはまだ考察中です
大佐たちもなにか案がありましたら私に教えてください、ほかにもこういう内容で単発ネタを書いてくれとか、そういったものもお待ちしております。
ここまで読んでくださりまことにありがとうございます。これからもほそぼそと続けさせていきたいと思っています。
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投稿です
楽しんでいただけたら幸いです
過度な期待はせずに生暖かい目で見ましょう
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