六面
湖の中心。
黒く、光りを反射しない。
そんな環境では、子供もろくに育たないだろう。
アラサラウス(♀)を倒しながら、雨樋はそんな事を考えていた。
その内に異常な色合いの服装の少女を雨樋は見つけた。
雨樋「静玉。私は雨樋よ。」
静玉「言われなくとも分かるわ。ようこそ界面湖の中心部へ。」
雨「この偽物の大天(おおぞら)の地図は大いに役に立ったわよ。」
静「それは良かった。途中で灰になられたらそのまま水葬になっちゃうわ。」
雨「ところで、妖怪が二人、挑みかかってきたんだけれど、どういう事???」
静「さあ、たまたま、イライラしていたんじゃない?」
雨「適当な言い訳を言うのね。私の推理では静玉がけしかけたんじゃないかと思っているんだけれど。」
静「口だけは達者なんだから・・・。」
雨「・・・・じゃあ、弾幕勝負といこうじゃないの。口だけではない事を見せてあげるわ。」
第一のスペルカードが発動する。
最期のスペルカードを雨樋が避けきる。
雨「私、ちょっとイライラしていたみたい。ごめんね、静玉。」
静「いや、私がけしかけたのは本当だから、私が悪かったのよ。」
雨「それは本当? それはなぜ??」
静「最近、あなたが調子に乗りすぎていたと思っていたのよ。だから、「妖怪を掌握する程度の能力」の私が出張ろうと思ったら、変陽と空寝、”フランドール”をも利用していたわ。私ってば、性悪ね。」
雨「邪悪すぎて言う事ないわ。ごめんね。アドバイスも何も出来ないわ。」
静「私はともかく、偽物の大天を完成させて、ましも様・・・龍神様に報いなければいけないから。」
雨「それとこれとは別よね。」
静「わーん。反省しているのにー。」
雨「謝ってね。」
静「ごめん。今回、調子に乗りすぎたわ。」
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幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。