四面
浅瀬から湖の淵へ。
界面湖の淵(湖水が暗くなって水中の物が見えなくなる)へと移動した霊夢。
その暗い雰囲気につられて、ダークな服を着たアラサラウス(♀)が現れ出す。
時間をかけて、それらを一掃して霊夢はその先へと進む。
その風景はとてもではないが、風韻があるものではなかった。
その中で派手な服装の女性を見つけた。
霊夢「私の名前は、博麗霊夢。あなたは?」
軽く礼をして自己紹介をする霊夢。
変陽「私は変陽。名字はない。名前だけだよ。」
変陽は礼は返さないものの、自己紹介に応える。
霊「唐突にだけど、”空寝”は知っているかしら?」
変「私の友人だけど、空寝の部下にでも何か言われた?」
霊「天使みたいな人達に神社で攻撃を受けて、それで探しているの。」
変「天使・・・・炎天使の事ね。大丈夫、空寝は神様ではないから、普通に話しかけて大丈夫だから。」
霊「神様ではないの・・・?」
変「私は”変容”の妖怪、空寝は”空音”の妖怪、この水源郷のぬしの静玉が”青玉(サファイア)”の妖怪だよ。」
霊「そうなの。」
変「妖怪は死んだら、九〇龍神様(の四通目)にとられるから。だから、九〇龍神様がこの水源郷の界面湖を作られたよ。妖怪の死に場所、戦場として・・・・。」
霊「妖怪だったの。なら遠慮はいらないわね。」
変「もしかして、妖怪退治屋だったかな?」
霊「その通り。」
変陽の第一のスペルカードが発動する。
変陽の最期のスペルカードを霊夢が避けきる。
ボコボコになった変陽に霊夢は再び話しかける。
霊「ちょっと、やりすぎたかしら?まだ、話せる?」
変「もう、話す事は話したと思うよ、多分ね。」
霊「静玉についてなんだけど、その人何かしている人なの?」
変「水源郷のぬしが、その静玉だよ。」
霊「それはさっき聞いたわよ。」
変「何を聞きたいのかな?」
霊「水源郷ってまず何よ。」
変「えーっと、霊夢って言ったらあの霊夢だよね? 自分で広めたのではないの?」
霊「そうなの?」
変「まあ、いいか。水源郷は、この湖を含めた一帯だよ。」
霊「そうなの。」
変「他に質問はないなら、私はこの辺で。」
霊「逃げられちゃった・・・・。」
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幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。