No.962937

東方天変陽 第四話・二神の二人の使命2

幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。

2018-08-08 11:17:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:286   閲覧ユーザー数:286

一方、ノイと静玉が龍神様の元を訪れていた。

荘厳な音楽が鳴る中、二人はレッドカーペットの上をひたすら歩く。

 

?「このカーペットははるか遠くまで届くから、全部は歩かなくても良いぞ。」

 

ノイ「九〇龍神様の四通目、ましも様であらせられる。」

 

と言ってノイはひざまずく。

続いて、静玉が急いでひざまずく。

静玉が座ったままの姿勢で、前を向くと、そこには人間にして二十歳くらいの女性が立っていた。

黒の長い髪に黒い瞳だった。

ましもは静玉の耳元にささやく。

 

ましも「お前の祈りに応じてやったぞ。」

 

静玉「ましも様。私の祈りが通じたのでございますか?」

 

感激して泣いてしまう静玉に龍神様が答える。

 

ま「私には通じたとも、冥府の主の私にはな。」

 

ノ「恐れながら、ましも様。その辺りの背景は私から話しました。」

 

ま「そうか。それならもう用件を話しても良いな。

界面湖の事だ。

光害が酷くてな。」

 

ノ「書くと、光の害という字になる。」

 

とノイが補足する。

 

静「光の害で”光害”でございますか?」

 

ま「そうだ。光害が酷いからそれを防ぐ工事をしてほしいのだ。」

 

ノ「これは又、冥府の主らしからぬ慈善事業を・・・。」

 

ノイは声を震わせながら、発言する。

よっぽど”龍神様”が恐ろしいのだろう。

 

ま「私が費用をもつから人手・・・いや妖怪か。妖怪の手を貸してほしいのだ。」

 

一息ついて又ましもが話し始める。

 

ま「それはそれとして、”変陽”はどうした? ノイ???」

 

ノ「彼の神、”あめのひつくのかみ”に取られました。」

 

”あめのひとくのかみ”とは、

昭和の預言書・「日月神示」で紹介されている神だ。

 

ま「そうか。というわけで静玉よろしく頼む。」

 

又、今度は静玉が一息ついて答える。

 

静「はい! ましも様がおっしゃられるならば、必ずそのように致します。」

 

ま「では、ひとまずは帰って良いぞ。」

 

去っていくましもに改めてひざまずく二人。

やがて足音が聞こえなくなると、ノイが静玉を立ち上がらせ、再び先導をする。

二人は龍神様の住居から去って行く。

 

(ご用件は一体どうしたんだろう。)

 

という現状を把握出来ていない静玉にノイが説明する。

 

ノ「ましも様から全て話して頂いている。いつ・どこでというのは私から説明する。」


 
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