No.962385

東方光り御家 一面

幻想郷内での出来事。オリジナルです。

2018-08-03 14:06:32 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:252   閲覧ユーザー数:252

幼夢 澪(ようむ れい・澪は本当は二水)はおかしな家を探していた。

 

澪は角と翼を持つ神だ。

 

澪が読んでいる「幻想郷とその周辺の住民戸籍」(レイラ・プリズムリバー著)によれば、

 

 

 

「そのおかしな家は、主たる特徴に、煙突がある、大きな家というものがあった。

どれくらいかと言えば、林を想起させるような、そんな大きさだった。」

 

といった記述があった。

 

 

 

その他に、

「次に、その家には、一家族が住んでおり、名字を違左無(いさな)と言った。

その家族は四人おり、特殊な能力を持っている。」

 

という記述があった。

 

 

 

天魔楼という所の図書館でそれらを調べた澪は、すぐさま、森へ向かった。

森は険しく広大だったが、澪には翼があったので、上空から簡単に見つける事が出来た。

そのおかしな家へとたどり着いた澪は、その家を観察してみるが、本に書いてある通りの大きさではなく、とても林ほどの大きさには見えなかった。

家を一周してみても、どこもおかしな所は無いので、澪は帰りかけるが、人の気配を感じてドアの方を見る。

 

澪「誰?」

 

出て来たのは小さな女の子であった。

 

ステイ「ステイ。ハッ・・・・しまった。知らない人に名前を教えないでって、お姉さんに言われてるんだった。」

 

澪「僕の名前は幼夢 澪(ようむ れい)よ。おかしな家に用があって・・・・。」

 

ス「それはいけないなあ。」

 

澪「どうしたのよ、男みたいな声を出して。危ないわね。」

 

殺気を感じた澪は少し後退する。

 

ス「お姉さんには死んでもらうよ。」

 

ステイは自分の姉と澪を”お姉さん”として混同している様だった。

 

澪「残念ながら、僕は君のお姉さんではないわよ!」

 

その台詞を皮切りに飛びかかるステイ。

 

それを避ける澪。

避けた先から攻撃へ転じる。

澪は自分の羽根から光線を飛ばす。

 

光線には攻撃力は無いが、目くらましをする事が出来る。

 

幼子にはそれで十分すぎる!

 

澪「まぶしいわよね。ステイちゃん?」

と澪が挑発する。

 

ス「死ねえええええええええ!!おねえさああああん!!!!」

 

当たりさえしなければ、問題無い。

ただ、一撃が尋常では無い。うなりを放って、風圧が澪に威圧感を与えていた。

 

ステイの全身を使った体当たりだ。

 

もう一回来る・・・・。

 

単調に避ける。

 

冷や汗が出るような作業だが、沈黙に耐えられさえすれば、恐ろしくは無い相手だった。

 

体当たりを避けられたステイは、木にぶつかってもんどり打って倒れる。

 

澪の大人げ無い勝利だった。

 

澪「僕の勝ちね。治療してあげる。」

 

救急セットを使って治療を始める澪。

 

その甲斐有って、ステイはじきに良くなった。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択