ここは、水源郷。
水源郷が出来た六日後の事。
ノイ「私は龍神様の使徒であり、”白人 ノイ”という者だ。ここ、水源郷の
白い服を着こんだ肌が異常なまでに白い、黒髪の少女がこう語った。
そのノイと名乗る少女が目で静玉を探す。
静玉「私よ。いかめしすぎる
静玉が名乗りを上げた。
ノ「これは失礼した。好戦的な連中ばかりの様だ。」
静玉が疑問を投げかける。
静「ところで、
この質問に対してノイは答える。
ノ「幻想郷の
・・・これでいいか?」
静「・・・ええ。立ち話は何だから空をとびながら話してね?」
水源郷には住居となる家が無いのだ!
だから、風を切って飛ぶ事が一番の安心に
その他大勢を置いて、静玉とノイの二名は大空を飛びながら停止する。
ノ「龍神様があなたをお呼びだ。
静玉、幻想郷の天まで来て欲しい。」
そのノイの言葉を聞くなり、静玉は息を飲む。
静「龍神様に私の言葉がきっと届いたのね。・・・それでいつ出発するのよ?」
ノ「明日でいいか?」
静「明日で大丈夫よ。」
ノイは承諾を得た後も話を続ける。
ノ「後、
龍神様・・・九〇龍神様すなわち、ましも様は龍体と人間体を使い分けておられる。
だから、お会いするのは人間の姿だ。
ましも様は
これは幻想郷と外の世界をつなげる力を持った道具だ。
変陽と空寝もこの碰で幻想入りしているようだ。」
静「変陽と空寝を知っている!?」
”変陽””空寝”というキーワードに静玉は反応する。
静「なぜ、変陽と空寝を知っているのよ?」
ノ「ましも様ほどの神格ではないが、私も又、神だからだ。」
ノイの発言に静玉が驚く。
静「あなたは神だったのね。」
ノ「続けてもいいか・・・。
良い様だ。
今回、あなたが呼ばれた理由は碰によって大量の幻想入りがあった事も関係する。
まあ、それは良い。
それより、あなたの他にましも様は、変陽をも求めている様だ。」
”求める”という言葉に静玉は恐ろしさすらも感じる。
静「求めるって何よ。」
ノ「要請という事だ。
頼み事がお有りの様だ。」
”頼み事”という言葉に静玉は面食らう。本来ならば、こちらが頼み事をする側だからだ。
静「そんな頼み事なんて・・・。
それで変陽は今その辺りにいるようだけれど、どうするのよ。」
静玉は、妖怪を
ノ「出来れば説得して欲しいが、無理は禁物だ。彼女がいなくても別に良い。」
水源郷にて一人だけ女言葉を使う静玉になぜか気を使うノイの「無理は禁物」という言葉に可笑しさを感じて、ノイを静玉は注視するが、特に表情を変える事が無く、明確に気を使う意思があったかは分からなかった。
そして、ノイを意識するのはとりあえずやめて、その辺りにいる変陽を意識し始める静玉だった。
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幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。