No.955882

真・恋姫†無双~真田の獅子~07

モンハンワールドで、テオ・テスカトルを楽しく苛めていたら、背後からテオの奥さんことナナさんの奇襲を受けて、ぼろ糞にやられヤムチャしやがって状態に成り果てました。いやぁ~、オスなんかよりメスの方が怖いねぇ~(実感)

皆さんも狩りをする時は気をつけくださいねっ!

2018-06-10 16:23:30 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2771   閲覧ユーザー数:2516

前書き

 

 

 

 

 

 

この作品には、駄文、文才皆無、キャラが活かしきれていない、酷過ぎる話し、原作を穢している、気に入らない、もう読みたくない、もう書くな、と思われる可能性がございます。これらに対して許容できない方々は、ブラウザーバックを推奨します。

 

どうかご理解と、ご協力の程宜しくお願い致します。それではどうぞ....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第七章 迫る危機

 

 

 

 

 

 

日ノ本・???

 

 

 

 

 

 

ある夜、一人の男が酒を飲みながら歩いていた。

 

 

 

???「んぐ...んぐ...んぐ...ぶっはぁー!あぁ!!ちきしょう!!一向に進展してねぇわぁ!自棄酒を飲む日が多くなるわで、腹が立っちまうぜっ!!」

 

 

そのチンピラみたいな口調の男は立ち止り、1人愚痴りながら夜空を見上げる。

 

 

 

???「お前は一体....何処行っちまったんだ....ん?何だぁ?ありゃあ?」

 

 

 

 

男が見上げた先には、一筋の光が.......。

 

 

 

???「流れ星かぁ?ん?」

 

 

彼が見つけたその星は、見る見るうちに此方に来ているように錯覚する。いや....。

 

 

 

???「本当にこっちに来てやがるぞっ!!不味いッ!!」

 

 

しかし既に遅く、光は男をいとも容易く呑み込んだ。

 

 

 

???「グアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ―――――っ!!!!」

 

 

 

光が止むと、そこに男の姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荊州・長沙

 

 

 

 

 

 

前回、甘寧と決闘に勝利した真田信之は、孫堅の下から去り、彼に付き従う孫乾と共に長沙の街中を歩いていた。

 

 

 

 

信之「美花、長沙を出るのは明日にしよう。今日はこの宿に泊まる」

 

孫乾「分かりました....あの、信之様....」

 

信之「...如何した」

 

孫乾「よろしかったのですか?炎蓮様の下から去ってしまって...」

 

信之「俺と、あの女たちとはさほど親しくは無い。故に親しくない内に去った方が後々面倒くさくならずに済む」

 

 

本気で彼は言っているのか?あれで親しくないと抜かす彼に、孫乾は....。

 

 

 

孫乾「親しくない...そう仰せになるのですか?」

 

信之「どういう事だ」

 

孫乾「いえ....なんでもありません(この方はもしかしたら鈍い方なのでしょうか?)」

 

信之「...それよりも、宿屋に入るぞ」

 

孫乾「は!はい!」

 

 

2人はそのまま宿屋に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、孫堅たちは玉座の間に集まっていた。

 

 

 

 

孫堅「.....」

 

 

孫策「.....」

 

 

周瑜「.....」

 

 

太史慈「.....」

 

 

黄蓋「.....」

 

 

程普「.....」

 

 

張昭「.....」

 

 

陸遜「えぇっとぉ~?皆さん?」

 

 

孫策「なぁに~?穏」

 

 

孫堅「なぁんだぁ~?」

 

 

陸遜「皆さん、信之さんが居なくなった事に対して相当落ち込んでいるのは分かりますが、今彼らを探しに行った明命ちゃんの報告待ちです。それまでは~....」

 

 

孫策「それまでは、何?昼寝でもしてろっての?バカ言わないで、穏」

 

 

陸遜「はい...すいません。ショボ~ン」

 

 

彼女たちは未だショックから抜け出せない状況であった。この長沙に彼を連れて帰ってきたというに、真田信之に離別をされてしまった。これには彼を気に入っていた者たち、気になっている者たちにとって計り知れない心のダメージである。そんな状況の中、1人信之に対して敵対的な姿勢を崩さない者が居た。

 

 

 

孫権「母様たちはいつまでそうして居るのですか!!あの男は思春に深い痛手を与え、それどころか殺そうとしたのですよ!?」

 

 

孫堅「....それはそうだ。が、元々お前が信之に対して、敵対するような態度を取ったのがせめての始まりだろうが」

 

孫権「それは...」

 

孫堅「それにな、あの仕合で信之がその気だったら、まず最初で思春はやられていたんだぞ?」

 

孫権「え?」

 

黄蓋「気づかぬは無理も無い、蓮華様は未だ武人の領域を知らぬ身。あの男は最初、手を抜いておったのじゃよ」

 

孫権「そ!そんな!!では始めから....」

 

程普「ええ、始めから思春に勝ち目何てなかった。でも後半から彼はいきなり本気でかかって来た...まぁ、あれでも本気じゃないかもだけど...」

 

孫権「そんな....」

 

 

彼女は衝撃を受けていたが、次いで孫策が話しかける。

 

 

孫策「蓮華、貴方...これで良いと思ってるの?」

 

孫権「これでとは?」

 

太史慈「もし信之が、私たちと敵対する勢力に属したらどうなると思う?考えるに難くないと思うけどねっ」

 

孫権「....」

 

 

そう。彼女たちが気にしてるのは、何も信之に一方的な別れを押し付けられただけでは無い。彼がもし自分たちに敵対する他の諸侯の下に属すことになれば、間違いなく孫呉はタダでは済まないだろう。事実彼の世界で、婆沙羅の力を持つ武将が1人で多勢を圧倒するなどという一騎当千は別段珍しくない。つまり孫権は、孫呉の未来を危うくする真似をしてしまった事になるのだが、これに気づくのが最早遅いと言える。

 

 

孫策「そうだわ!穏、思春の容体は?」

 

陸遜「はい...お医者様が言うには、全治4か月の重傷との事です。それまでは....」

 

黄蓋「暫く絶対安静....か」

 

程普「思春の空いた穴は大きいわね....」

 

周瑜「ええ....それに」

 

張昭「信之が居なくなったのもな」

 

孫堅「......蓮華」

 

孫権「はい...」

 

孫堅「この始末、どうする気だ?」

 

孫権「それは....」

 

孫堅「今更知らぬ存ぜぬでは通らんぞ?まぁ、俺も決闘の件では軽率な発言をしたのも事実。それは反省する......だが!!お前は孫家の血筋の者であるにも関わらず、不用意に判断した結果、我らにとって優秀な臣下である思春を危うく死なせる所であった。だがそれだけは無い。新しく孫家に引き入れようとした者までも、お前のその下らない意地の所為で出て行ってしまった。これら全てお前の責任だぞ!!蓮華....どう責任を取るつもりだぁ!!」

 

 

孫権「.....」

 

 

母に一喝されて、最早萎縮するしかない孫権。しかしそれほどまでに孫堅たちにとって、真田信之という男は貴重な存在と言える。

 

 

 

孫権「.....誠に.....軽率な真似をし、孫家に泥を塗る様な愚行を犯したこと大変申し訳ありません。この責めは私のいの....「戯けぇ!!この糞ガキがぁ!!」っ!?」

 

 

孫堅「お前程度の命で贖えるほど、我ら孫呉の血脈は安くないわぁ!!そういう言葉は一人前になってから言えっ!!この半人前以下の馬鹿たれがぁ!!」

 

 

孫権「....は...い......」

 

 

母の怒号に瞳を潤ませ、己のしてしまった事に心から反省する孫権。それを見た孫堅は彼女に近寄り、抱きしめこう言った。

 

 

孫堅「上に立つ人間にはな?必ずしも責任が発生する。今回がそうだ。それを忘れた俺にも愚があった。お前にも愚があった。ならばそれを正して、ちゃんとして、今後このような事が無いようにするんだ」

 

孫権「かあ...さま....」

 

孫堅「なぁに、これから一緒に気を付ければいい....いいな?蓮華」

 

孫権「グス....っ....はい!」

 

 

涙を拭き、母に向かって力いっぱい返事する孫権であった。

 

 

孫堅「ならば今回お前には、信之に対して謝罪をしなければな」

 

孫権「はい、彼には失礼な事を言ってしまいました。許してくれる迄、贖います」

 

孫堅「フフッ、それでいい。流石はオレの娘だ」

 

 

先ほどとは打って変り、笑いながら孫権の頭を撫でる孫堅である。そんな中、玉座の間に誰かが入って来た。

 

 

???「あれぇ~?お母さんたち、どうしたの?扉まで聞こえてたよ」

 

孫権「シャオ!どうしてここに?」

 

???「どうしてって、天の御使いをお母さんが連れて帰って来たって聞いたから、気になって来ちゃった♪」

 

孫権「来ちゃった、では無いだろ!お前は((亞莎|あーしぇ))と((包|ぱお))に勉強を教えて貰っていただろ!!」

 

???「えぇ~!だって勉強ばっかりでつまらないないんだもん」

 

孫権「つまらないんじゃない!」

 

 

彼女の名は、孫尚香。孫堅の娘で、孫策と孫権の末妹である。

 

 

黄蓋「フフッ、流石小蓮様だ、堅殿からしっかりと受け継いでおるわい」

 

孫堅「まぁ、お転婆すぎるけどな」

 

張昭「そうじゃな」

 

周瑜「ですが残念な事に小蓮様、その天の御使いはもう此処にはおりません」

 

尚香「えぇ?何でぇ?」

 

孫策「実はねぇ.....」

 

 

孫策は事の内容を教えた。

 

 

尚香「お姉ちゃんったら、全く頑固者なんだからさぁ~」

 

孫権「お前に言われなくても反省している....」

 

尚香「ホントかなぁ?「小蓮様ぁ~!」「どこですかぁ~!」げっ!亞莎と包だ」

 

 

 

尚香を追いかけてきたこの2人、片眼鏡を着けているのが呂蒙、字は子明、もう一人頭の左右に花の飾りを身に着けているのが魯粛、字は子敬である。2人とも、周瑜と陸遜の下で軍師見習いをしている。

 

 

 

呂蒙「あ!見つけましたよ!小蓮様」

 

魯粛「全く!急に居なくなるとか勘弁してくださいよぉ~、こんな事がバレたら包が冥琳様に怒られるんですからねぇ」

 

周瑜「もうバレてるぞ?包」

 

魯粛「え?...げっ!」

 

周瑜「げっ!ではない。全くお前は...」

 

孫策「まぁまぁ、いいじゃない。そんなことよりもどうする?母様」

 

孫堅「どうするだと?んなもんアイツを連れ戻すに決まってんだろうがぁ!!」

 

程普「はぁ~、でしょうね」

 

張昭「しかしですが我が君、あ奴の性格上、首を縦に振る事はないかと....」

 

陸遜「はい...私もなんとなく、そう思いますぅ」

 

呂蒙「あ、あの~、一体何のお話を...?」

 

魯粛「もしかして噂になっていた天の御使いを炎蓮様が保護したって話じゃないですか?昨日、侍女の人たちが噂してましたよ?」

 

程普「ええ....そしてその天の御使いは、さっき出て行ったのよ」

 

魯粛「ええ!?だって此処に来たのそんな経っていないんじゃあ!?」

 

孫策「そう。何処かの誰かさんが頑固な所為もあってね....おまけに思春はぼろ糞やられて療養中。はぁ~」

 

孫権「す、すいません...」

 

 

姉の嫌味にバツが悪い顔を見せて、孫権が頭を下げた。

 

 

孫策「もういいわ。これ以上は私も大人げないからね....で?どう連れ戻す気なの?母様」

 

孫堅「んなもん!力づくに決まってる!!」

 

魯粛「あの~、雷火様?その天の御使い...真田信之という方はどういう御人なんですか?」

 

張昭「ん~?まぁ例えるならば、一見すると冷静冷徹な者なのだが、一度火が付くと獰猛かつ凶暴な獅子に早変わりする男じゃよ」

 

魯粛「ひゃわわ!完全な肉食系男子じゃないですかぁ~!」

 

尚香「へぇ~」

 

 

 

張昭の話しに、尚香は信之に興味が湧いた。しかしそれに気付いた太史慈が口を開く。

 

 

 

太史慈「シャオちゃん、やめた方が良いよぉ?。きっとシャオちゃんじゃあ相手にしてくれないと思う」

 

尚香「えぇ~!そんなことないもん!シャオの魅力で逆に虜にしちゃうもん!」

 

孫策「あ~、いつもは眼を瞑って来たけど、今回ばかりは梨妟の言う通りよシャオ。もっと大人になってから言いなさい」

 

尚香「シャオは十分大人だもん!!」

 

孫策「ハイハイ、大人大人」

 

尚香「むぅ~!」

 

 

 

そんな時、兵士が突然玉座の間に入ってきた。

 

 

 

兵士「申し上げます!!」

 

孫堅「ん?どうした」

 

兵士「ハッ!!それが黄巾党の軍勢が、この長沙に向かって進軍中との事!!」

 

孫策「何ですって!?」

 

周瑜「確かか?」

 

兵士「はい!既に境を突破したと、情報が!!」

 

程普「規模は?」

 

兵士「その数、約4万!!」

 

黄蓋「それ程にか」

 

周瑜「こちらは精々2万が限度。余りに数が少ないです。ならば...」

 

孫策「籠城?」

 

周瑜「それしかないだろう」

 

張昭「しかしそれほどの数....一体何故?」

 

陸遜「おそらく、北で黄巾党を束ねていた張角が曹操に敗れてしまった為、逃げ出した黄巾党の残党がこの荊州に多く逃げ込んだのでしょう」

 

 

黄巾党の首領、張角...突如として現れ、民を扇動し、漢王朝転覆を謀った。しかし北の豫洲において、曹操は自ら率いて黄巾党本隊と張角、張宝、張粱の三人を見事に撃破せしめた。しかし、これを知った各地の黄巾残党の者たちは北各地から南にまで逃げ出し、この荊州に潜んでいたのだ。

 

 

周瑜「全く...黄巾党の残党の始末をこちらでやらねばならんとは...」

 

太史慈「ていうか、空気を読んで貰いたいよぉ~。こっちはそれ処じゃあないって言うのに!」

 

孫策「起きた事に関してに言っても仕方ないわ。母様」

 

孫堅「ああ、籠城の準備を急げ!!それと、民の者たちには城内に避難させろ。行け!!」

 

兵士「ハッ!!」

 

 

孫堅の命で兵士は大至急行動に移って行った。

 

 

張昭「よろしいのですか?城に避難など...」

 

孫堅「馬鹿野郎、民を見捨てる気か?雷火。民を守らずして何が領主だ。この長沙を守れるならば、城なんざぁ二の次三の次でも構わん!」

 

張昭「そうですなぁ、愚問でした」

 

孫堅「そうだ!では皆戦の支度をしろ!!」

 

 

「「「「「「応!!」」」」」」」

 

 

皆の意思が集まって居る中、黄蓋が口を開く。

 

 

 

黄蓋「堅殿、信之に関しては如何為さる?」

 

孫堅「アイツに関しては、雪蓮」

 

孫策「私?」

 

孫堅「ああ。本当はオレが行きたいんだが...事が事だけに行くわけにはいかん。だからお前に譲る」

 

孫策「分かったわ、必ず彼を説き伏せて連れて帰る」

 

孫堅「よし!行くぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長沙街中・宿屋

 

 

 

信之と孫乾は、宿屋が提供する部屋に居る。因みにその宿屋は二階建てである。

 

 

 

孫乾「信之様、明日ここを出て行くとして何処に行かれますか?」

 

信之「正直、確定はしていない。だが強いて言うなら北に行こうと思う」

 

孫乾「北...ですか?ならばわたくしが以前仕えていた、陶謙様が収めている徐州に行かれませんか?」

 

信之「陶謙?それがお主が仕えていた主か?」

 

孫乾「はい、陶謙様はわたくしを拾ってくださった恩人で、わたくしにとっては母の様な御方です」

 

信之「そうか...ならばその御仁の下に行こう。向こうにとっては迷惑な事やもしれんが....」

 

孫乾「そのような事はありません。陶謙様は慈悲深い御方です。きっと分かってくださいます」

 

信之「そうか、美花がそう言うならば安心だ」

 

孫乾「はい....ですが」

 

 

彼女の表情が何処か浮かない。

 

 

信之「如何した?」

 

孫乾「はい....やはり話しをした方が良いのでは?」

 

信之「....そう....思うか?」

 

孫乾「あ!いえ!無理に言っているのでは!!(もし本当に此処を離れるならば、そうなれば...わたくしと信之様と二人っきりという形で、旅をするという事に......ああ♡そう考えると胸のトキメキが...ああ♡)」

 

 

彼女が何か感傷に浸っている中、信之が外の騒がしさに気付く。

 

 

 

信之「...外が騒がしいな」

 

孫乾「そう言えばそうですね?何か遭ったのでしょうか?」

 

信之「一度、下の階に行って確かめるか」

 

孫乾「あ!お伴します!」

 

 

 

 

 

 

「急げ急げ!!早く荷物を纏めろ!!」「は!はい~!!」

 

 

その一階では店主の指示で、店員が荷物を纏めていた。

 

 

信之「これは何の騒ぎだ?店主」

 

「え?へぇ!実はこの長沙に黄巾党が攻めて来るんでさぁ!」

 

孫乾「黄巾党が!?どうして!!」

 

「それが北の張角っていう黄巾の首領が、曹操に敗れてしまった所為で、生き残りの黄巾の残党が荊州に逃げ込んできたんです」

 

信之「それでまず手始めに、この長沙に攻めて占領するという気か....何とも迷惑な話だ」

 

「へい!まさにその通りでさぁ!ですからこうして急ぎ荷物を纏めて、城に逃げ込むんです」

 

信之「何?城に?何故そうなった?」

 

「孫堅様がワシら民草に、城を避難場所にしろとお触れが在ったんです!それで....」

 

信之「そうか....(あの女、性格は“かなり”酷いが...その実、民に慈悲深い奴だったのか...)」

 

孫乾「素晴らしいですわね」

 

「へい!孫堅様はワシら民の者たちを決して見離したりするような御方ではありません。現にワシらがこうして宿屋として商いが出来るのも、全て孫堅様のお陰なんです」

 

信之「どういう意味だ、それは」

 

「へい!ワシらは昔は田舎で小さな宿屋していましたが、賊に襲われてしまい。ワシと妻が殺されるという時に...当時、治水工事に視察に来ていた孫堅様に命を救われました。ですが宿屋は賊に滅茶苦茶にされて、立て直す事も出来ずにいると、孫堅様が優しい笑みを浮かべながらに、ワシらに個人で援助してやると言ってくださいました。当然、援助して頂いた分はちゃんとお返ししましたがね」

 

 

信之「.....」

 

 

信之は少しばかり、彼女を誤解していたようだ。孫堅文台という女性を心の何処かで、ダメな奴と見て捉えていた。

 

 

 

そんな時...。

 

 

 

 

???「ZZZZZ~」

 

 

信之「ん?」

 

「如何なさいましたかい?旦那」

 

信之たちが居る一階の奥に一休みが出来るスペースに、見た事のある風体の男が片腕で顔を隠し、もう片方の腕はダランとぶら下げて((鼾|いびき))を搔いて寝ていた。

 

 

信之の視線に気付いた店主は、苦笑いで答えた。

 

 

「ん?ああ!あの旦那は何でも遠い所から旅してくたびれてしまい、此処で暫く間だけ休ませてくれと頼んで来たんです。何か最初は恐い感じでしたが、話せばこれが良い人でねぇ。力仕事を手伝ってくれたりして、店中で喧嘩しようとした迷惑な客たちを追い出してくれたりで...もう助かりっぱなしですよぉ!」

 

 

孫乾「そうだったのですか....信之様?」

 

信之「....」

 

信之は寝ている男をジッと見ていた。

 

信之「(...まさか、アイツは...いや、流石にそれは無いか...しかし)」

 

 

その時...宿屋の出入り口から周泰が現れた。

 

 

周泰「信之様!!見つけました!!」

 

信之「ん?幼平か」

 

周泰「はい!...雪蓮様ぁ!!此方です!!」

 

信之「...なんだと?」

 

 

 

周泰が声を大きくすると、信之たちの視界に孫策が現れた。

 

 

 

孫策「...信之」

 

信之「...伯府」

 

 

彼女の表情は真剣なモノであった。そしてそのまま彼女はゆっくりと彼に近づきながらこう言う。

 

 

孫策「信之...お願い、戻って来て...私たちの下へ....」

 

 

信之「....」

 

 

 

 

続きが気になりますが、今日は此処まで....それではまた次回。


 
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