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呂北伝~真紅の旗に集う者~ 第015話

どうも皆さんこんにち"は"。
一ヶ月待たせたな。
今回も元気にやっていきますが、引き続き刃照碑回です。私の中の彼女のキャラクターが完全に痴女と化しています。なので書く側としては、キャラ熱が上がったり、鉄打っていたり←結果熱くなっている。
しかしこればっかりは個人の感性によるものなので許してくださいww
主に従順で真面目で清潔で、でも主に対しては痴女なメイド。最高じゃないですか‼

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2018-05-30 23:28:45 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2419   閲覧ユーザー数:2169

呂北伝~真紅の旗に集う者~ 第015話「刃照碑(ハショウヒ) 弐」

侍女とはただ主人の身の回りを整理整頓・食事の準備など主人自身の体調も考え、その身を賭して誠心誠意仕えなければならない。例えば伽。領主とは日々精魂込めて政務に勤しみ、そして時にはその精の吐け口勤め上げるのも奥の仕事の一つである。しかし奥の妊娠してしまえば、病状に伏してしまえば、場合によって死亡すればどうする。主人が妻との伽に意味を見いだせなくなれば。そういう時、精の吐け口はどうすればよいか。そういう時、側室・妾にその役割が回ってき、好色旺盛な者であれば、屋敷に使える侍女にその役割を与える。また、女性と生殖行為を行なうことは権力者の義務でもある。次代・血を残すことひいては後継者を”作り続ける”ことは家を残す家長に与えられた責務である。権力者が支配する世の中は、権力者の持つ権力が強くなればなるほど妻を選びにくくなる。その格式に合った人格と人物、権力が必要になる為に、繰り返すが、権力が強くなればなるほど妻という”物”は選びにくくなるのだ。何故なら家長は個人の感性以上に”家”を優先に考えなくてはならなくなるのだ。かくいう一刀も白華とは政略結婚である。一刀の養父である丁原が西涼に根強い繋がりを持つ王氏との関係を持ちたがっていたこともあり、一刀と白華を契らせたのだ。政略結婚というものは、家と家を結ぶものであるので、本人の意思とは関係ない。よって大抵は夫婦疎遠になり、名ばかりの『形式夫婦』へと陥る。そうなるとどうなるか。男は外に愛人を作り、女は密かに男を作る。権力者夫婦というのはそう言うことが殆どだが、呂北夫妻に関しては、運が良かったのか波長があったのか、夫婦仲は(すこぶ)るよく。同じ寝室で寝て閨での営みの回数も少なくは無い。二人の身体的に問題が起こらねば、直ぐにでも子が出来ることは間違いないのだが、一つ大きな問題があった。”夫婦の営み”行為が始まってしまうと、一刀の性欲が異様に高くなってしまうのだ。途中までは白華は付き合うことも出来るが、繰り返す絶頂と欲の放出にて、先に果ててしまうのだ。別に一刀自身このまま不完全燃焼でも就寝することは出来るが、どういう経緯か、そのことが刃照碑の耳に入り、彼女は伽係というものを作ったのだ。侍女というものは仕える主に、常に万全の心身を整えるもの。それから刃照碑は、一刀の下に時々伽の相手を送り込むようにしている。無論全ての主の欲を自らが受け取ることが出来れば、これほど嬉しいことも無いが、しかし心の繋がりが無い者との性交は、一時的な欲求解消にはなるかもしれないが、何時か飽きが生じる。その飽きを起こさない様に、”ある条件下”にて侍女を一刀の下に送り込んでいる。それは、呂北夫妻が寝所を共にしない時である。一刀も白華も夫婦だからといって、常に一緒にいるわけでは無い。領主として遠征に出ることもあれば、白華も近所の奥方様との交流で家に居ないこともある。本日白華は、奥方達の集会にて明日の夕方まで家を留守にしている。そんな一刀の一人寝の時に性欲処理の人材を送り込むのだ。ちなみにこのことは、白華は知らない。大抵自分が留守の際、”そういうこと”は刃照碑が行なってくれていると思っている。以前呂北夫妻が街に買い物に出かけた際、三人組の年若い女旅芸者を見かけた。その芸者が歌っている姿を一刀はニコやかに眺めていた。それは下心的な意味ではなく、単純に芸をする芸者を微笑ましく見ていただけなのだが、後ろを付いて歩いていた刃照碑から見て、その時の白華は面白くなさそうな顔をしていた為に、人なりに嫉妬心はあると認識していた。また、一刀が不完全燃焼で終わる際、たいていは刃照碑が一刀の下を訪れては、残った性欲の吐け口となるのだが、ある時なんの因果か、起きない筈の白華が目覚めたのだ。その時一刀はお構いなく行為を続け、白華に見られている羞恥心と罪悪感が相まって、刃照碑に更なる快楽が加えられよりだらしがなくかつ、淫らな肉体を晒すことになったのだが、白華はそんなことはお構いなく、そのまま横たわって安らかに夢の中へ落ちていったのだ。またある時は白華が刃照碑を呼んで、二人揃って一刀の体を慰めようと提案し、実行してしまった程であるため、ある意味刃照碑の肉体は白華公認なのである。しかし刃照碑が許されたとしても他が許される保証はない。仮に制度が認められたとしても、白華自身の心境としては面白くないであろう。だから刃照碑は”黙って”この制度を作ったのだ。常日頃から一刀の一頭一足まで気を配っている刃照碑は、主の好みの女性の顔と体格は熟知していた。そういった侍女達が送り込まれてくる状況に、始めこそ訳の分からなかった一刀であるが、黙っているだけで自らの好みの女性の肉体を抱けるために、何時か一刀も考えることを止め、送り込まれればそのまま抱き、送り込まれない時と、気分が乗らない時はそのまま寝ていた。しかし大抵の女性は一刀の性欲に体が追い付かない為に、行為が終わった後も、刃照碑が残った精の捌け口となるのだ。

 刃照碑に指名された少女・劉何(りゅうか)は、未だに手をもたつかせて慌てている。先程の使用人の中でも名前を持つ者ですら、最下層である白の200を近くの末端全てを覚えているわけでは無いが、使用人(しもべ)の長たる刃照碑は、全ての使用人(しもべ)の経歴と名前を把握していた。

劉何、歳は18。元は一般兵士として呂北軍に入ったが、何の因果か現在は呂北邸の侍女として働いている。一年という歳月の中で、最近白から灰になった侍女である。他の者が白から灰になるには二年はかかるものを、半分の期間で達成できた為に、期待されていた。普段は落ち着きがないながらも、献身的な奉仕の精神と確実に仕事をこなす実直さを買われて昇進したのだ。

「で、でも、でもですよ侍女長様、ほ、本当に私なんかでよろしいのでしょうか!?」

「......何故?もしや侍女とあるものが、ご主人様に不満があるというのかしら」

「そんなことはありません‼」

刃照碑は睨みを効かせた視線を劉何に送るが、そんな意図も分かっていないのか、劉何は刃照碑に迫る様にそう言った。

「呂北様はかっこよくて強くて頭も良い。それに民からの信頼も厚い素晴らしいお方です。私もあのようなお方を主と仰ぐために、故郷である河北を出て洛陽・弘農・長安を越えて、この扶風まで来たのです。兵士としてやってきて、突然侍女へと配属されたときは、戸惑いはしましたが、あのお方の役に立てるのであれば、例え侍女であろうが武官であろうが文官であろうが、労は惜しまないつもりでございます」

握り拳を作ってそう宣言する彼女に、逆に若干圧倒されそうになる刃照碑であったが、改まり一つ咳ばらいをすると、彼女にまた問いかけた。

「それでは何が不満......いえ、不安なのです?」

そう聞かれると劉何は、先程の自信は何処へやら。また体を丸くして、小さい声で呟くように言った。小さすぎて刃照碑はまた問いかけると......。

「......お、処女(おぼこ)なの、でッs......」今度は聞こえるか聞こえないかの掠れるような声でそう聞こえると、刃照碑は心の中で小さくほくそ笑んだ。

「わ、私は奥方様の様な魅力溢れる女ではありません。肉体も女性らしい柔らかくもありませんし、醜女(しこめ)ですし。呂北様に対し満足がいくご奉仕が出来るとはとても......」

そう言いながら彼女の語尾は徐々に最後の方が小さくなってきており、また劉何は他の女性と比べれば身長は格段に高く、5尺5寸(165㎝)はあった。当時の時代背景としては、満足に衣食住が儘らないのが常であり、健康的な食生活などなければ、栄養失調などが原因で、人の身長平均は現代と比べれば格段に低い。なので、如何に端麗な容姿を持とうが、背の高い女性は醜女として蔑まれることが常識であった。しかし刃照碑は一刀の女性の好みを熟知している。

彼の女性の好みとしては、健康的な肉体の女性が好みである。

話は変わるが、一刀の収める国の民は、衣食住に困ることは無い。これは一刀が西扶風を収める際に掲げた目標であるからだ。国を治めるにあたって、その基盤を固めなければ国は繁栄しない。国の根幹は民からなる。それを収める統治者がある。そして国が成り立つ。どれ程優れた兵を持ち、潤沢された資金があろうとも、民を蔑ろにする国は、早年の間に滅ぶ運命であると一刀は考えていた。そこで一刀は民の衣食住を約束することまず第一に行なった。職を与え、土地を耕し、金を回す循環を作り上げ、国としての形成を作り上げ、民を増やしていった。他の荒廃した国はやがて噂をしだす。「扶風に行けば飯が食える」っと。その噂が広がり、扶風には民が集まった。無論ただ群がって、略奪を行なう物には然るべき鉄槌を与えていった。法を創り、制度が生まれ、そして税を集め、金を巡回させ国を富ばしていった。無論呂北邸に使える使用人も民の一人であるため、衣食住に困ることは無く、寧ろ一般の家庭よりは少し良いもの食べている程であった。健康的な食生活を提供され、17歳という発育途中である劉何の体も育っていった。また元兵士ということもあり、締まった肉体を持っており、乳房も普通の女性より大きい。女性の胸というのは胸筋と健康的な食生活にて変化を伴わせることが出来る。胸筋を鍛えていれば、一般より胸が育ってしまった女性は奇麗な張った形の乳房を残し、老いと共に垂れてくる経過を格段に縮めることも出来る。場合によっては豊胸の効果も得られ、食生活と相まって膨らませることも可能だ。無論、それで確実に大きくなるかは個人差によるところがあるが。程よく締まった肉体に、女性的に膨らんだ乳房。それに加え男性経験のない膣を持っているとなれば、一般的な男性にとっては最高の肉体と成り得るであろう。

話を戻そう。劉何は決して醜女と言われるほど醜悪な顔つきはしていない。寧ろ奇麗に整っており、街を歩けば、思わず男性が振り返ってしまう程である。健康的な身体であり処女(おぼこ)で容姿がいい。つまり一刀の閨の相手に当たって、これ以上ない条件なのである。

「大丈夫です。自信を持って下さい。貴女であればご主人様もきっと受け入れて下さるわ」

「じ、侍女長様」

赤くした顔を両手で覆っていた劉何の肩を叩き宥める刃照碑に対し、劉何を仰ぎ見ていた。刃照碑は確実に一刀が彼女の肉体を気に入ることを確信していた。彼の閨での性癖もよく知っている刃照碑は、彼は自分好みに女性を開発することを好むことを熟慮しており、かくいう自らも開発された一人であり、この性格は一刀本人自覚していないものである。本人曰く「女性が嫌がるようなことは絶対にしない」っと豪語しているが、一刀の雄としての凄さは、嫌がる行為を”して欲しいこと”に無意識的に変えることである。だからこそ未だ何者にも汚されていない劉何の肉体は最高の条件であり、文字通り「一刀好み」に変換出来るのだから。

 

 劉何に今夜のことを伝え、再び仕事場に送り出すと、刃照碑は(レン)の下に向かった。現在彼女は愛華(メイファ)の保護下に当たっており、刃照碑自身、普段でも時間を見つけては顔を出しに行っている。勝手知ったる自宅の如く愛華の自宅に上がる。

「おはようございます。お嬢様。高順様」

朝食を取っている恋と愛華の部屋に入ると、彼女は頭を下げて挨拶する。

「おはよう。刃照碑」

愛華が挨拶を返すと、恋は食べている食事を置いて刃照碑の下に走り出し、彼女に飛びつくように抱きついた。恋にとって刃照碑は歳も近く、身長も恋が少し小さいくらいなので、いい友達の様な関係なのだ。それをわかっているからこそ、刃照碑もそれに合わせてか、恋を抱き抱えて一度回り、地面に立たせてから彼女の口元に付いたご飯粒を指先で拭う。

「お嬢様、今は食事中でございます。はしたないマネはご遠慮下さい。お食事を作って下さった高順様にも失礼でございますよ」

指で救ったご飯粒を口に収めると、彼女は笑顔で会釈をしながらそっと恋に諭す様注意をする。それに対し恋も素直に同意し、食卓に戻り食事を再開する。

「ご馳走様。それじゃ刃照碑、後はお願いね」

「かしこまりました高順様。どうぞいってらっしゃいませ」

愛華は皿を流し台に置くと、刃照碑に後を託して仕事に向かった。本日の刃照碑の主な仕事内容は、恋の御目付である。領主である一刀の妹である。その身に大事が起こっては問題であり、それに加え恋を溺愛している一刀のことであるから、彼女の近くには必ず誰かがいるのだが、恋は性格上あまり人を近づけたがらない為に、傍にいる人間は限られてくる。それであれば兄である一刀の保護下に置けばいいのではないかとも思うのだが、諸事情によりそれは叶わない。

現在恋が心許している人物は兄である一刀、その侍女刃照碑。幼馴染である愛華と最近ようやく打ち解け始めた郷里、それに加え彼女お気に入りの人物である隴・夜桜・留梨である。三人に関しては彼女からというより、彼女の買っている犬のセキトが、三人に警戒を抱かなかったから大丈夫という安直な決め方であり、郷里に関しては彼女の血の滲む努力により最近になってようやく真名を交換したらしい。

恋が合掌すると、刃照碑はその皿を片づける。その間、恋は一つの手提げ網籠をじっと見つめる。中には刃照碑が持ってきたおやつが入っており、中から漏れてくる焼き菓子の匂いに恋の手が自然と伸びていく。

「ダメですよ。これは今日の勉学を終えてからです」

刃照碑は籠を取り上げ、恋の伸ばした手は空を切る。

「......歩闇暗」

「ダメですよ。そんな目をしてもあげません」

「.........ファン、アン」

「ダメです」

「............ファn「ダメです」......」

「...............」

「...............」

「...............」

「..................ウルッ」

「ッ‼‼‼‼‼」

恋の無言の視線攻めからの、刃照碑の城壁を崩す仄かな涙腺攻撃にて城は落城。寝間着から着替えたらという条件付きで、刃照碑は一枚食べていいことを許すと、恋は頭の癖毛を揺らして、自室に向かい、刃照碑も着替えを手伝う為に後を付いていった。その後、普段着に着替えた恋は出来立ての焼き菓子を一枚頬張り、刃照碑は恋が摘まみ食いの衝動を起こす前にと思い、お菓子を別の場所に隠したのはまた別の話。

刃照碑が恋の側付きとしてやることは、何時も愛華が恋に対してやっていることと変わらない。彼女の身の回りの世話をし、近くで勉学を教える。その作業は全て朝に行なわれ、昼食以降は、勉学が遅れなければ後は恋の自由時間である。その日は恋のお腹が満足するまで、街を散策して食べ歩いた。無論愛華のツケという名目で。

日が傾きだした頃、愛華と城で合流し、その傍には最近郷里の下で軍師見習いとして働き始めた音々音こと陳宮を引き連れていた。普段のホットパンツに白いシャツ、その上から足元まで伸びる黒革ダウンの様な羽織りではなく、紫の小袖に身を包んでいる。これは一刀が用意した、音々音の仕事着である。軍師補佐という大役を終えた後なのであろうか、軽く憔悴したかのように足元をふらつかせている。恋の顔を見て気が緩んだのか、倒れそうになった音々音を恋がそっと受け止め、その背中に少女をおぶさる。さしずめその姿は、妹をあやす姉の様にも見えた。

「音々音、今日もお疲れ様」

「......おぉ、歩闇暗殿でありますか。今日も恋殿に大事は無かったでありますか?」

「ふふふ、大丈夫ですよ。お嬢様に大事はありません。貴女も郷里様のお仕事頑張ったみたいね」

「そうですぞ。音々は恋殿の軍師になるのです。そして、れんどのをぉ...おささえ…するので.........」

力なく手を挙げて宣言していた音々音であったが、徐々に声の力が抜けて、そして眠りについてしまっていた。刃照碑は、少女の頭を一撫ですると、一息ついて恋が自宅への帰路へ向かう。

「それでは高順様。私はこれにて」

一つお辞儀をし、恋の護衛を愛華に引き継ぐと、刃照碑も帰路に着いた......後ろから刺される、愛華の視線を受けて。

 

 夜。刃照碑は呂北邸に戻ると、まず体を清め、生地の薄いバスローブの様な衣類に身を包んで一刀の部屋を訪れる。一刀は何時もの窓枠から月明りが一望できる場所にて煙管(キセル)で煙を吹かし外に吐き出しており、部屋の寝具には、横たわっている女人がいた。正体は劉何(りゅうか)であり、その姿は生まれたままの状態であり、彼女の女性の証である雌蕊(めしべ)からは鮮血混じりの一刀の欲が流れ出ており、凹凸の均衡のとれた女性としての肉体には、何度も行なわれた跡を示すように大量の白濁液に浴びせられ、暗闇にて分からないだろうが、当の本人は快楽に溺れ白目を向き、舌を出すだらしないとても人に見せられる顔をしておらず、時折体を痙攣させてしまっている。刃照碑は一刀の前で膝を付くと、先に彼が語りだした。

「今回の余興、なかなかに面白かったぞ」

その称賛に刃照碑は光栄っと返す。

「やはりお前の見立ての通り、確かに河北の”草”であったわ。......おそらく、真直(まぁち)であろうな」

「お知り合いで?」

「袁家の筆頭軍師沮授(そじゅ)の弟子・田豊だ。爺ぃ(※楊奉)と沮授の(じっ)様が知り合いでな。その昔『弟子比べ』という名目で碁を指したのもよく覚えている。当時俺は14、真直は8。まぁ筋は良かったが、力の差は明らか。もしかしたら、10年後には越えられるとも思ったが......この様子だったらまだまだ俺も捨てたものではないな」

そういうと一刀は小さく頬を上げる、どうやら当時も圧勝だったようだ。

「一体目的は何だったんでしょうか?」

「それならば夕夢香(ゆめか)が洗いざらい喋ってくれたさ。特に俺を暗殺するとか大それたものではなく、ただ単に行動監視の為に来たらしい」

「.........事実でしょうか?」

「何時もお前にやっているアレをやったんだ。初心(ウブ)処女(おぼこ)がやられたら溜まったもんじゃないさ。まぁ、もっとも、もう処女ではないがな」

「そうですか。ちなみにどれだけアレに耐えれましたか?」

「情報の吐露までに7回。忠誠を誓わせるまでに15回。真名を預けさせるまでに20回といったところか」

「なるほど。ご主人様のアレは凄まじいですからね。それにしても草とあろうものが7回で情報を吐くとは、教育がなっていませんね」

「まぁ、それはこれからお前が”調教”してくれるのであろう。草の能力としては俺の近くにまで来られたのだから、その能力は高いものだ。『闇蜘蛛』の一員としてしっかりと鍛えてやれ」

「承知しました」

刃照碑は膝を伸ばし、背筋を伸ばしてお辞儀をすると、一刀は「ところで...」っという言葉を続けながら彼女の股を探った。刃照碑は手で静止をする前に弄られた為に、そのまま股に一刀の手の侵入を許し、触れて間も置かず絶頂を迎える。

「おいおい。既に洪水。というより、もう絶頂()ったのか」

「ご、ご主人様の話を聞いているうちに、か、体の疼きが、抑えられなくなって......」

刃照碑は息を荒くして答える。

「全く。初めて俺を暗殺しに来た時に、俺の”寸止め地獄(アレ)”に50以上耐えれた猛者とは思えんな」

一刀の言う寸止めとは、男女が性的に交わる時の趣向の一つであり、絶頂に達するギリギリで愛撫を止め、体が一番もどかしい状態を続けることにより更なる快楽を送り込む性技である。蓄積されればされるほどそれを開放して欲しい欲求が溜まり、やがてストレスとなって相手に懇願を求めるようになる。

「今日は白華(パイファ)もいないことだ。それに明日は俺も休みだから、朝まで続けるとしようか」

「あぁぁ、あ、あ。ご、ご主人様、そんなの無理でございます。朝までなんて耐えられるわけ――」

翌朝、部屋の主である一刀の姿は部屋から消えており、部屋の寝具には白濁液だらけで未だに痙攣している夕夢香と、全身脱水症状を起こすかもしれない程の汗をかいて、女性器より白濁液を溢れさせた歩闇暗の姿があったという。

 


 
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