No.954266

その男、××

朝凪空也さん

日本号来ません。
先日のにっかり青江ワンドロにエア参加。
私のニッキー感を薬研くんに代弁していただきました。

2015年8月22日 16:22

2018-05-29 18:32:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:400   閲覧ユーザー数:400

 薬研藤四郎はその日、非番だった。特にすることもなかったのでたまには本でも読もうと(我らが主は「例え刀剣であれ見識は広く持たなければいけない」と読書を推奨している。)書庫から数冊拝借し、抱えて自室へ戻った。一冊を手に取りページを繰る。その内に知らない単語に行き当たった。不羈。(不羈、不羈……どういう意味だったか。)主が全員に配っている小型の電子端末で意味を調べる。

 

 

ふ-き【不羈】

 

(「羈」はつなぐ意)

 

①しばりつけられないこと。束縛されないこと。おさえつけにくいこと。「奔放-」

 

②才識すぐれて常軌で律しがたいこと。「-の才」

 

 

 目当ての項目を読んで思った。ああ、知っている。俺はこいつを良く知っている。その発言は一見奔放。存在はあやふや。誰にも真意を隠しのらりくらりと振舞っている昼行灯。その実、根は真面目で誰よりも経験と実力を有したあの男。(……こいつはにっかり青江のことだ。)薬研はいつも京の夜戦で背中を預ける相手のことを頭に描いた。ああしかし、この言葉を見て思い出したという事は、「絶対あいつには言ってやらん。」薬研は独り言ちた。

 

 

 

 

 

出典:「広辞苑 第五版」


 
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