No.95326

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第十一章 UMA出現!?青き珍獣、戦場にて舞い踊るw

紅い月さん

どうも、紅い月です。
愉快な殺し屋さん、第十一章。

オリキャラ主人公なので、嫌いな方は戻ることをお勧めします。

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2009-09-14 00:26:56 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:14695   閲覧ユーザー数:9343

 

「おかえりなさいませ、桃香さま。軍議の方はどうでした?」

 

「うぅ、愛紗ちゃ~ん、それがね?」

 

劉備は関羽に自分たちが先陣を務める事を告げる。

 

「なっ!?我等が先陣を!?どうしてそのような事に!?説明しろ、朱里!」

 

「袁紹さんの我儘……としか言いようがありませんね。私達は弱小故逆らう事も出来ませんので……」

 

「くっ!」

 

関羽は歯痒そうに拳を握る。

 

「あ、そうだ、愛紗ちゃん。桐生さんを紹介しないと」

 

「桐生?」

 

「うん、こちらの方が桐生さんって言うの。なんとあの有名な天の御遣いさんなんだよ!」

 

「こちらの………と言われても誰もいませんが?」

 

「………………………………………………………………え?」

 

劉備は辺りを見回すもそこには自分の考えていた人はいなかった?

 

「あれ?あれ?どこに行ったんだろ?さっきまで一緒にいたよね?」

 

「桃香さま、アレでは?」

 

そう言って孔明が指を指すのは、途中で仰向けで倒れている久遠の姿であった。

 

劉備達は慌てて久遠に駆け寄る。

 

「ど、どうしたんですか!?どこか体の調子でも悪いんですか!?」

 

久遠はゆっくりながら立ち上がるも顔を上げず、体を震わせボソボソと呟く。

 

「…………………か、か」

 

『か?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「関羽の裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!」

 

「ええっ!?」

 

号泣しながら久遠は走り去った。

 

後に残された者はただただ、呆然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第十一章 UMA出現!?青き珍獣、戦場にて舞い踊るw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(桐生SIDE)

「うぇっ………ヒック、……ヒック……グスッ……」

 

あの後、劉備達に連れ戻された俺は、只泣くしかなかった。

 

関羽に髭が無かった……カンウニヒゲガナカッタ………カンウカンウカンポウヤクカンウ……ヒゲヒゲヒゲキムチチゲ……。

 

「愛紗ちゃん………桐生さんに何したの?」

「何もしてません!と言うより、この方とは初対面です!」

「愛紗~、このお兄ちゃん、可哀想なのだ」

「だから、知らんと言うに!」

 

知らん………?知らない……シラナイ?しらん?…………知らんだとぉぉぉぉぉおおお!?

 

「黙れ、この関羽の偽者ぉ!!!」

「偽者!?誰が偽者だ!私は正真正銘本物の関雲長だ!」

「偽者だったら偽者だ~!本物の関雲長だと言うなら………モッサリとした髭はどこにある!?」

「髭!?」

「関羽っつったら髭だろうが!関羽と云えば美髯公だろうが!」

「えっと………一応、愛紗ちゃんは美髪公って言われてるけど……」

 

 

 

「…………………………………………………………………騙されたぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」

 

 

 

 

―――――しばらくお待ちください。

 

 

 

 

「兎に角、どう汜水関をどう攻略するかですけど………」

 

ぁ~、超ダリ~んですけど~。

 

「あわわ。でも、朱里ちゃん、袁紹さんからある程度補給してもらったけど……やはり私達だけでは……」

 

帰りてぇ~……、超帰りてぇ~。

 

「う~む、どうするべきか……」

 

もういいよ、劉備軍なんか滅んじまえ。この詐欺師共が!

 

「そこっ!さっきからブツブツと何を喋っている!やる気がないならとっとと帰ってください!」

 

…………………やる気だぁ?

 

「やる気だと?殺る気なら満々だぜ、セニョリータ!殺ってやりますよ!闇夜には背後に気をつけろや!この偽関羽!」

「だから偽で無いというに!そっちがその気なら受けて立つぞ!」

 

すっと関羽は獲物を持ち俺に向ける。よーし………、

 

「わ~!愛紗ちゃん、落ちついて!」

「しかし!」

「へっ!御主人様が言ったら自分の意思で闘う事も出来ませんてか?ガキか、お前は?」

「ぐっ!」

 

関羽はギリギリと歯軋りをするもやはり手を出そうとはしない。

 

あ~、ホント特に楽しみがなくなったな~。帰ろっかな?

 

場の空気がどんどん悪くなってくるが、その空気を壊したのは見覚えのある人物であった。

 

「全く、お前達は一体全体戦場で何を馬鹿な事を言ってる」

「―――――お前は!?」

 

白い服、青い髪、エヴァのロンギヌスのような槍、お前は―――

 

 

 

 

 

お前は!!!―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――…………………お前は?

 

 

 

 

 

 

「えっと?」

「……………………よもや私を忘れたとは言わんよな?」

 

青い髪の女性は口元をヒクヒクしている。……う~む、

 

「ふっ、何を言うか。俺がお前を忘れる訳はない」

「なら、私の名はなんだ?」

「………………………………俺達の仲に名など必要はないだろう?お主、お前で十分じゃないか!」

「……………忘れたんだな?」

「……………ワスレテナイヨ?」

「お主と云う男はぁ!」

 

そう言って女性は俺に槍を振るう。

 

「待て!落ちつけ、趙雲!いや、星!」

「覚えているではないか!」

「全く………軽いお茶目な冗談じゃないか。アハハハハ―――――ホブッ!」

 

槍の刃の側面で叩かれました。

 

「それは笑えん冗談だな」

「…………ゴメンチャイ。あとお久しぶり」

「うむ」

 

いや~、本当に久しぶりだ。あれ?でも、この頃まだ趙雲って劉備の元にいないんだけど……まあ、いっか。

 

「星、その男と知り合いなのか?」

「うむ、実はな―――――」

「将来を誓い合った婚約者だ」

『ええっ!?』

「な~んて♪うっそぴょ~――――てぃらのっ!?」

 

その星の神速の突き(柄の方なw)と関羽の偃月刀(峰)は音速の域でした。

 

「て、てめえら………特に関羽。初対面の人間相手に容赦ないな………」

「当然の事だ。あまり、ふざけた事を言ってると本気で切り刻むぞ」

 

おおっ、怖い怖い。

 

「やるな!偽関羽♪」(サムズアップw)

「だから偽でないと言うに!」

 

そう言って再び関羽は偃月刀を握る。

 

「落ちつけ、愛紗。腹を立てればこの男の思うつぼだ」

「うっ!」

 

むぅ………やらんのか。まあ、そろそろいいか。

 

「全く………お主も大概にしておけ。話が進まん」

「はいはい、悪かったよ。関羽の方もすまなかったな」

「い、いや、分かってもらえればいいんだ」

 

とりあえず、和解。じゃあ、とっとと話し合いを始めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、関羽『で』遊ぶのも飽きたし、ちゃちゃっと策でも練ろうか♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛紗、落ちつくのだ!」

「落ちつけ愛紗!相手を斬っても何の解決もしない!」

「離せ!離してくれ!この男だけは斬る!」

 

何故か後方でちっこい子と星が関羽を羽交い締めしていた。

 

「なあ、劉備。関羽は何を怒っているんだ?」

「…………ええ~っと………」

 

ん~………………………………………おおっ!

 

「何だ、関羽は『あの日』だったのか」

「にゃあ~~~!?更に力が増してきたのだ!?」

「ぐっ!落ちつけと言うに!」

「うが~~!!!」

 

やれやれ、全く。それならそれと言えばいいのに。

 

 

 

 

 

 

――――――――――とりあえず、関羽が落ち着くまであと、1ページw

「ふ~………ふ~………」

 

まだ、戦闘が始まっていないと云うのに武官の三人は疲弊しきっていた。やれやれだ。

 

「全く世話の焼ける………軍師が策を練っている間に体力を回復しておけよ」

「何故だろうな………私も桐生殿を斬りたくなってきた……」

「にゃ~………」

「ぬぐぅ~………」

 

や~、また敵を作っちまったか?

 

「はっはっはっ、悪かったって。関羽、星………ん~?この子の名は?」

「え?鈴々ちゃんの事?鈴々ちゃんは私と愛紗ちゃんの義妹だよ」

「いや、真名で呼ばれても…………………ん?劉備と関羽の義妹?………ちょうひぃぃぃぃぃいいいい!?」

 

うそ~ん!!!張飛って大男で豪快で酒好きなおっさんのイメージあるんすけど!?

 

「あれ?鈴々ちゃんの事知ってたんだ」

「なあ、『ギャップ』って言葉知ってるか?」

「ぎゃっぷ?」

「いや、知らないならいいんだ。………そうか、この子が張飛か」

 

俺は張飛の前に立ち、張飛を掴むと上空に投げつける。

 

「にゃにゃ~!?」

「ほ~れ、高~い高~い♪」

「にゃ~♪」

 

はっはっはっ、こらおもろい♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………自分、炉利魂じゃないっすよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だよ、桐生さん!今すぐ、鈴々ちゃんを降ろして!」

「は?でも、張飛も楽しんでるみたいだけど?」

「いいから!」

「むぅ………」

 

そう言われては離すしかないのでしぶしぶ、張飛を降ろす。

 

何故か、劉備は張飛を抱き抱え俺から距離を取る。間違いなく眼が犯罪者に向ける目だ………なんで?

 

「こらこら、劉備さんや。なんですか、その態度は?自分、すっごい傷つくんですけど」

「だって………だって曹操さんが言ったんですもん………」

 

華琳が?何を?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桐生さんは…………………………幼女に異常な情愛を見せるから気をつけなさいって………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おのれ!曹孟徳ぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう!!!!!」

 

俺は初めて曹操、いや愛しき貧ぬ~チビクルクルブロンドツインテール(長っ!)に復讐を誓った。

 

帰ったらぜってぇ泣かす!

 

「いやいや、それは誤解ってもんだぜ。俺がしてるのは、そう!兄が大切な妹を愛でるっ的な?ってな感じです。どぅゆ~あんだ~すたんど?…………………お~い、やめれ~。皆さん、その鬼畜外道を見る目はやめれ~」

 

うわ~ん!皆さんの眼が果てしなく痛い~!

 

ちなみに張飛はよく分かってないみたいだった。

 

「はいはい、この話ここで終りね。いや、ホントオワリっすから!それよりも少ない戦力で汜水関をどう攻めるか考えようじゃないか!」

 

その事実を忘れてたのか劉備は凹み、諸葛亮と魔女っ子帽子を被った子(誰だろ?)は頭を捻り始める。

 

「袁紹さんからそれなりの兵数と糧食をもらいましたが………それでも……」

「朱里ちゃん、やっぱりあの手しかないよね?」

「うん、それしかないよね」

 

ほう、名案でも浮かんだのか?

 

だが、何故か二人はそれを口にしようとはせず、チラチラと俺の方を気にしている。

 

?………………………ああ、そう云う事か。

 

「敵さんを全部、袁紹にでも押しつけるってか?」

『!?』

 

ふむ、図星か。だが、それが一番………と云うかそれしかないもんな。

 

「だが、それを口にする事は出来ない。俺がいるからな。後でわざとだって報告されたら困るってか。安心しろ、言いはしない。ってか寧ろ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――どさくさに紛れてヤっちまえ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~!?」

 

うむ、びっくりだろう。俺も自分で言ってみてビックリだ。

 

「………桐生さん、袁紹さんに恨みでもあるんですか?」

「ないよ」

 

ある訳ない。そもそも少し前にあったのが初対面なのだ。

 

「じゃ、じゃあなんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………………………人の不幸って楽しいだろう♪特に嫌いな奴は♪」

 

 

 

 

「外道だよ!ここに鬼畜外道さんがいるよ!」

「はっはっはっ♪人に外道って言っちゃ駄目だぞ~♪」

 

俺はミシミシと劉備の頭を握りつぶそうとする。

 

「痛い!痛いよ~」

「桃香さまになにをするかぁぁぁぁあああ!!!」

 

偃月刀を持って関羽が俺に襲い掛かる。

 

来るか!関雲長ぅぅぅぅぅぅぅぅぅううううう!!!←(既に敵をはき違えている人)

 

「必殺ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ―――――――」

 

バッ!

 

 

 

 

 

 

「劉備シィィィィィィーーーーーールドォォオオオ!!!」

 

偃月刀の攻撃に立ちはだかるは劉備の体!

 

「なあっ!?」

 

当然、関羽は全力で自身の動きを止めにかかるが、GO&STOPをかけたその体は余りにも隙だらけで―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――容易にスカートをめくれた♪

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ、薄緑か………あっざぁ~す♪」

 

はっはっはっ、ご馳走になりやした~!……………………あれ?関羽さん、顔が無表情っすよ?怖いな~――――ぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――関羽によってお顔がアンパンマンの刑に処されましたw顔の直径が約二倍ですよw

「で、そろそろ真面目に汜水関攻略を考えようか」

「あそこまでふざけておいて、お主、今までの流れを完全に無視したな」

「気にするな」

 

いつもどうり、すぐに復活。もう、人間の範疇完全に超えちゃってるねw

 

「んで、孔明。敵を袁紹にあてがうにも、まず敵さんが関を超えない限り無理だが?」

「はい。ですが、汜水関を守るのは自身の武に誇りを持つと言われてる華雄さんです。

「相手を挑発して亀さんを甲羅から出すと?」

「はい、それしか他に手はありません」

 

ふむ。だが普通、馬鹿にされたくらいで関の利を捨て打って出るかね?………………………………………俺なら馬鹿にされなくても出るけどね!www

 

「それしか他に手はない――と言ったが実はあるんだよね」

「え?………どんな手が?」

 

それはね、ゴニョゴニョ――――――

 

『ええ~~~~~!?』

「し~!とりあえずやってみる」

「いえ、ですが!」

「失敗したなら失敗したで今度は普通に挑発すればいいさ。だが、成功したらより兵の損害は抑えられるが?」

「確かにその通りですが………それでは貴方が―――」

「俺の事は気にするな。退屈しのぎにはもってこいだしな♪」

「関を一つ落とすのを退屈しのぎとは大物だな。お主は」

 

大物と云うか化け物と云うか馬鹿者と云うかwww

 

「じゃ、了承と云う事で」

 

お~し、オラワクワクしてきたぞ!後は―――

 

「関羽」

「む………なんですか?」

 

う~む、やはり先程の事で不機嫌だな。当り前か。

 

「先ほどの所業。余りにも失礼だった。謝らせてもらう」

「………どういう風の吹きまわしですか?」

「疑うねえ~♪ま、当然と云えば当然だが。まあ、これからわずかな期間とはいえ共闘するなら遺恨は残さず、と思ってね。許せないなら許せるまで殴ってもいいぞ。だから出来る限り恨みつらみは残したくない」

「そうですか。ですが、結構です」

「結構って………仲よくすることが?」

「違います!先ほど既に貴方の事を殴っていますし、もう遺恨はない………はず?………です!」

 

いや、なんでそこで疑問形!?まあ、本人がそう言うならいいけど………

 

「桐生さま!」

 

あん?誰よ?おお、曹操軍兵士Aかw

 

「夏候惇将軍よりお届け物です!」

 

惇ちゃんから?おおっ!そう云えば武器の袋を頼んでたっけ。あれ?でも頼んだのひとつだけだよな。5個くらいないか?

 

「桐生さん、それは?」

 

俺はすっと袋に手を入れる。

 

「これはな、俺の武器。俺の相棒達よ!」

 

そう言って俺が出したのは―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――冷凍のシャケwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、なかなか変わった相棒だな」

「すいません。リテイクいいっすか?」

 

なんでだ?俺が要求したのとは全然違う………ってかそもそも俺は何を考えて冷凍のシャケを袋に入れたんだ!?しかも未だ解凍されてない事にビックリだぜ。

 

「おい、貴様!」

「は、はい!?」

「俺が要求したのは6番の袋だぞ!何故それがない!?全部見てみたがどれも6番ではないではないか!」

「は、はあ………それが夏候惇将軍よりどこにも番号が書かれてないと言われまして………」

 

番号が書いてないって………ちゃんとここに「11」やら「24」と………………ぁぁぁああああ!!!そうか!アラビア数字はこいつら読めないんだった!漢数字で書くべきだった………orz

 

「あ、あの………桐生さま?」

「いや、いい。こちらの手落ちだ。帰っても構わない。春蘭……夏候惇に礼を言っといてくれ」

「はっ!それでは失礼します!」

 

はぁ………マジどうすっか。そもそも中身何だっけ?

 

俺が見てみると中身は衣服、食糧、手品セットw、パーティーグッズ………ひょっとして俺は馬鹿だったんだろうか?

 

「駄目だ。どれも使えねえ………流石に玩具で敵は倒せねえ。で、この最後の袋は―――――――――え?」

 

 

 

まさか………偶然これを選んだというのか?ははっ……フハハハハハハ!!!……そうか、夏候元譲!貴様のメッセージ確かに受け取った!

 

 

 

 

 

 

―――――――『コレ』を使い戦場を鮮血で深紅に染めあげてくれようぞ!!!

劉備軍SIDE

 

「後方を見てみよ。愛紗」

「ああ、気づいている、星」

 

後方で急かすように袁紹軍が劉備軍に対して弓を引いていた。

 

「クソッ!あやつら、我等を弱小と思ってやりたい放題だ」

「まあ、実際に弱小だが、味方にああしてやられると、兵の指揮も下がると分からんのだろうか?」

「ふん!分からんのであろう。まあ、後方を気にするよりも――――」

「…………ああ、アレであろう?」

 

先陣の劉備軍の更に先、汜水関と劉備軍の間に一つの人影(?)があった。

 

 

孫策軍SIDE

 

「ねえねえ、冥琳」

「……………………なんだ?雪蓮」

 

孫策はスッと前を指差す。

 

「……………アレは何?」

「………………頼む。それだけは聞かないでくれ。私自身理解が追い付いていない……」

 

本来ならまだ、孫策軍に影響は出ない位置にいたが、将を含め、多くの者が混乱していた。

 

 

曹操軍SIDE

 

「華琳さ―――――」

「黙りなさい」

「………………ハッ!」

「ねえねえ、春蘭さま。やっぱりアレ―――」

「しっ!聞いちゃ駄目、季衣!多分、アレには誰もが気付いて誰もが理解したくないと思っているから!」

「う、うん。やっぱりそうなのかな」

 

曹操軍では多くの者が現実逃避をしていたw

 

 

汜水関SIDE

 

「おい、貴様」

「はっ!なんでしょうか、華雄将軍!」

「……………アレはなんだ?」

「わ、分かりません!」

 

華雄は混乱していた。少し前までは強者と闘える事を楽しみにしていた。だが、今現実に起きている事に対して理解が出来なかった。

 

まずは、誰が出てきて突撃を仕掛けるなり、舌戦を仕掛けるとは思っていた。だが―――今起きている事と云えば………汜水関の前に見た事もない生命体が一匹、立ちはだかっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知識があるのなら『ペンギン』と呼ばれる巨大な蒼き珍獣がそこにはあったwww

 

「キュ~♪」

 

ペチペチと歩きゆっくりと汜水関に向かっていた。

 

「………華雄将軍」

「……………なんだ?」

「………余りにも隙だらけなので弓で射ますか?」

「………いいんじゃないか?」

「………はっ!」

 

関の上で弓兵たちが陣どり矢を発射する――――――――が、

 

「キュ♪」

 

珍獣はペチンペチンと飛んできた無数の矢を手ではたいて落とした。

 

「………………………………は?」

 

何が起きたのか一瞬理解が出来なかったがすぐさま兵たちに命令する。

 

「何をしている!手を休めるな!撃て撃てぇ~!!!」

 

その命令で何度も矢を放つも―――

 

「キュッ♪キュッキュッキュッ~♪」

 

珍獣はクルクルと回転して踊りながら矢を全て避けていた。

 

やがて、珍獣は何事も無かったかのように汜水関の前に立つ。

 

「ちぃっ!なんなんだ、あの獣は!だが、この堅牢な汜水関相手に一匹で何が出来る!」

 

珍獣はゆっくりと片手を上げ、

 

「キュ~………(爆砕―――)」

 

関の門を突く!

 

「キュッ!!!(点穴!!!)」

 

 

 

 

 

ドォォオオン!!!と云う爆裂音と共に門が派手に破壊された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………………………………………………………………………………………………………………え?』

 

 

 

 

 

 

 

それがその光景を目にした全ての者の第一声だった。

 

関の中にいた董卓軍兵士は視界を邪魔していた門が破壊され、初めて珍獣を目にすることが出来た。―――――が、

 

 

 

 

視界に入れた瞬間、天地、いや視界が逆転した。

 

 

 

 

――――――キュキュキュ~♪キュ~♪(翻訳:俺のエンペラータイムが始まるぜ!皇帝ペンギンなだけに!)

華雄は急ぎ関を降り、門前に着くがそこには一匹の蒼き珍獣と地にひれ伏した部下達の姿があった。

 

「な、なんなんだ!貴様は!」

「キュッ?」

「キュッ、ではない!名を名乗れ!」

「キュ~………」

 

珍獣は地面に文字を書きだす。

 

(超級覇王と書いて、ペンタと言います)

 

「どう読んだらそうなる!?」

 

(気にしないでください。それに消えゆく者に名を名乗る必要も無いと思いますが?)

 

「………なんだと?」

 

その台詞に華雄は自身の戦斧を掲げる。

 

珍獣(以降はペンタと表記)は地に屈み―――低空飛行で突進を始めた。

 

「んなっ!?」

 

慌てて避けるもペンタは止まらずそのまま門の横の壁を突き破り、再び、連合軍の前に姿を現した。

 

「な、何という威力だ………」

 

(この嘴は名工によって鍛えられた特別な一品です)

 

「名工?生まれつきではないのか?」

「……………………………」

 

ペンタはズリズリと書いた文字を消す。

 

(もちろん、この嘴は自前ですよ?)

 

「嘘臭いわ!」

 

華雄は戦斧を振るいペンタを斬りつけようとするも、難なくバック転でそれを避ける。

 

「あの巨体で!?」

 

驚くのも早、追撃を行い何度も戦斧で斬りつけるもヒラリヒラリとかわされ続ける。

 

「ちぃっ!チョコマカとあの図体で俊敏な動きをしおって!」

「キュ~♪」

「キュ~キュ~鳴くな~!!!」

 

ペンタは華雄から距離をとり再び低空飛行での突撃を開始する。

 

「くそっ!だが、早さと威力には驚かされるが、動き自体は直線的で単純、ならば!」

 

華雄はモグラ叩きのように向かってきたペンタを叩き伏せようとするが―――華雄の目の前で地面に手をつき跳馬のように舞いあがり華雄を飛び越し華雄の戦斧は空を切る。

 

「しまっ―――」

 

華雄が反応するよりも速く、ペンタは着地するや否や背面跳びで華雄の背中を狙う。

 

「ぐああああああああああああ!!!」

 

だが、本来ならば当たっていたであろう攻撃は兵士たちが自ら盾となり華雄を守り直撃は防がれた。

 

「お前たち!?」

「華雄将軍、ご無事ですか!」

「あ、ああ………不甲斐ない……あの化け物にこうもしてやられるとは……」

「何を仰いますか!我等華雄隊の信条は何ですか!」

「我等の信条………勇猛邁進!如何なる敵にも恐れずねじ伏せる!」

「その意気です!将軍!」

「ふっ、まさか、部下に教えられる日がこようとは……それも快なり!いくぞ!華雄隊の底力を見せてやるぞ!」

『おおおおおおおおおおおおおおおおっ!』

 

そして、華雄が部下達と共に再びペンタと対峙するが―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既に半数は倒されていたwww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「強すぎだろ、あの珍獣!?って云うか空気読め!」

 

「キュ」(自分、変身シーンでも待たずに攻撃する主義なんで)

 

「キュ~キュ~うるさいわ!」

 

「キュ~………キュ~?」(やれやれ………ふむ、そろそろかな?)

 

突然、ペンタは煙玉を投げ辺りを煙で覆う。

 

「キュキュキュ~ン!」(バイバイキ~ン!)

 

華雄達が煙幕でむせている中、逆走し関羽達の所に駆け出す。

 

「ケホッ……ケホッ……くそっ、逃げたか!追うぞ!」

 

すぐさまに馬に乗り駆け出すが、ペンタはそれを易々と許す善人(?)では決してなかったw

 

マキビシ、油での放火、ワイヤー、かめはめ波www等の鬼畜っぷりを見せ、難なく先陣の所に戻ってくる。

 

「キュ!」(只今、帰還しました!)

 

『………………………………』

 

(ほら、ぼうっとしてないで向かってくる敵に当たると同時に後退する準備をしなさい!)

 

「あ、ああ、分かった。星!」

「無論、承知している。だが、お主よ」

「キュ?」

「前に私と戦った時はえらい違いだな。あの時は本気では無かったのか?」

 

(何の事ですか?自分は今日、初めて趙雲さんと出会ったんですよ?あと、自分の事はペンタとお呼びください)

 

「やれやれ、とりあえずは了承した」

 

(あと、趙雲さん)

 

「?」

 

(あの時の桐生さんは間違いなく本気でしたよ。只、あの時の桐生さんは一線とは離れた頃でしたからなまっていたんでしょう。そして、この世界の水は非常に彼と合い、すぐに勘を取り戻しました。今の彼は――――強いですよ?………と彼は言うでしょう)

 

「ふっ、そうか。なら、いつかまた、勝負してみたいものだ」

 

(ええ、その時を楽しみにしてる………と、彼なら言うでしょう)

 

「そうか。っ!来たぞ!」

「よし!行くぞ、皆の者!」

『おおおおおおおおおおおおおっ!!!』

「キュ~~~~~~!!!」←場違いw

 

 

 

桐生SIDE

 

 

関羽と星は一当てした直後、追い詰められたふりをして、徐々に後退し始める。

 

更に張飛が援護し場は整った。

 

 

 

―――――――――さて、ペンタの最後の役目を果たそうかねw

 

 

 

 

 

「な、何が起こったんですの!?」

「麗羽さま!劉備軍が後退したため我が軍と接触し、混乱に陥ってます!」

「きぃ~!!!これだから、庶民は~!!!」

「(いや、そもそも姫が無理難題を押し付けたのが問題なんだけどな)」

「(文ちゃん、麗羽さまにそんな事言っても多分無駄だよ)」

「(だよな~)」

「そこっ!なにか仰いまして!?」

『いえ、何も!』

 

文醜と顔良は二人揃ってため息をついた。

 

「そもそも汜水関如きに何を手こずっているんです!名家たる袁家に属するものならばならば易々と攻略できるはずです!」

 

易々と出来る訳ないだろ、とその場にいる誰もが思った。

 

袁紹は高々と天空に向けて指を指す。

 

「御覧なさい!天空に聳え立つ星も私を祝福していますでしょう?ほら、星が私を照らすように輝きこちらに向かってきて…………え?―――――ほぶっ!?」

 

天空より飛来する物体は勢い良く袁紹の鳩尾を穿った。

 

「姫!?」

「敵の攻撃!?矢!?投石!?文ちゃん、麗羽さまは!?」

 

二人が袁紹の無事を確認しに近寄るとそこにあったのは―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんでシャケ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、主君の無事を確認すると、次の問題は正にコレであった。

 

「なあ、斗詩。………………シャケって空から降ってくるモンなのか?」

「そんな訳ないでしょ!」

「じゃあ、コレは何なんだよ!」

「そんな事、私に言われても分かんないよ~!」

 

二人が混乱する中、自軍の兵を掻き分けるようにやってきたのは――――

 

 

 

 

 

「キュイ♪」

 

ペンタであった。

 

「化け物!?」

「怪物!?」

「キュイ!!!」(なんと失礼な事を!ペンギン界の英雄と何処かの世界で呼ばれてるかもしれない私を!)

 

ペンタは袁紹に突き刺さっている(大袈裟w)シャケを担ぎ歩きだす。

 

ふと、振り返りビシッと敬礼をして、それにつられるかのように二人も敬礼をする。

 

本来ならば、主君を襲った相手として捕縛する所を何も出来ずに見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後―――――――

 

 

 

 

 

「た、助けてくれえ~!!!」

「逃げろ~!!!」

「化け物だ~!!!」

「キュ~」(バスタ~―――――)

 

シャケを大きく振りかぶっての―――

 

「キュ!!!」(ホームラン!!!)

 

『ぎゃあああああああああああ!!!』

 

 

 

汜水関での攻防―――――結果的に連合軍の被害は一部を除き最低限の被害で攻略した。

 

華雄も部下の助けがあり汜水関を超え、逃げだすことには成功したものの多くの兵を消耗し、自身も深手を負った。

 

故にこの勝負は連合軍の完全勝利ともいえよう。

 

―――――敵味方を含め、多くの者の心に多大な傷を負ったがw

 

 

 

 

 

蒼き珍獣、ペンタ。その姿は戦場の悪夢として以後長い期間兵士たちの心に君臨し続ける事になった。

 

何故か、一部の子供達の間では大人気だったがそれは別のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く関係ない話ではあるが、桐生久遠が大量の汗をかき、大幅な痩身(ほぼミイラw)に成功したのも全く別のお話であるw

 

 

 

 

 

 

 

 

続くw

オマケ

 

それゆけ僕らの春蘭ちゃん♪ 第一話

 

 

 

 

この物語は、オツムが人の数十倍弱い猪突猛進な女と大陸一フリーダムな男が群雄割拠の乱世――――とは全く関係ない所で華麗(?)に生きた熱き男女の物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

「フム、異常はありませんな」

「そうか、世話になったな」

 

夏候元譲こと春蘭は、毒草で皮膚を切ってしまい医者に診てもらうも、恐ろしいほどの丈夫さで自己解決していた。

 

「だが、姉者。今度からは気をつけてくれよ」

「分かっている、秋蘭。今度からは毒草の生えている所では走らないようにする」

「それ以前にそんな所を通らないようにしてくれ」

 

至極まともな意見であった。

 

「しかし、夏候惇さまは丈夫な方ですな。最近、病気にかかった事なぞないのではありませんか?」

「いやあ、ハハハ」

「(寒空に裸のままで風邪をひく事があったがな)」

「ん?秋蘭、何か言いたい事でもあるのか?」

「ああ~………特には無いな」

「うむ、そうか」

 

何を言っても無駄な姉ではあった。

 

「まあ、私もほぼいつも病にかかってはいるがな」

「何?」

「ほう、夏候惇さまがですか?それは一体何の病ですか?」

「うむ、それは―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――恋の病だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………………………あ~』

 

医者も春蘭が曹操を溺愛してる事は知っている。と云うか知らない者はいない。

 

「ま、まあ、確かに病に常にかかってますな……」

「ああ、確かにな(姉者は可愛いな~)」

「うむ、だから診断書には恋の病とでも表記しておいてくれ」

「(……………え~)」

 

まあ、逆らえる筈もなくただ書くだけなので竹簡に恋の病と書く。

 

それを大事そうに受け取り、早足で診療所から出ようとする。

 

「おっと!」

 

床の出っ張りに足をとられ、竹簡を箪笥の下に落とすも直ぐに手を入れ拾い、医者に礼を言い城に戻る。

 

誰もいなくなった診療所で医者は伸びをして体をほぐし辺りを見回すと、箪笥の下にふと何かが落ちているのを見つける。

 

それを拾い見てみると――――――

 

 

 

 

「恋の病」と書かれている診断書を発見した。

 

 

 

「………………………………………アレ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐生SIDE

 

「ふい~、午後のお茶はいけるね~♪さて、108匹の春蘭ちゃんヌイグルミでも完成させるか。後は、水陸両用春蘭とパーフェクト春蘭だったな。ってか秋蘭は何を考えてこんなモン作らせてるんだ―――「桐生~~~!!!桐生~~~!!!」―――あ~、うるさいのが帰って来た~」

 

俺はしぶしぶドアを開けると、そこには何故か愉快そうな顔をした春蘭がそこにはいた。

 

「で、今度はどんなヘマをしたんだ?」

「ヘマなんぞしておらん!ふふ~ん、貴様に面白いものを見せてや―――」

「却下で」

 

俺は無視して自室に戻ろうとするも無理やり首を掴まれ引き戻される。

 

「黙ってコレを見ろ!」

「え~、なによ姉御は。なんなの、この我儘さんは。どれ、見せてみろ。何なんだよ、これは」

「医者が私を診断した結果が書かれている」

 

けっ。どうせ、しょ~もない事でも書かれているんだろうが。恋の病~とか。

 

俺はしぶしぶその竹簡に目を通す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『痴                  呆                  症』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ!ビックりだろう!」

 

本当にビックリだよ!?何故にこうも自信満々!?

 

「こ、ここに書かれているのは事実なのか?」

「当たり前だろう。でなければわざわざ見せん」

 

分からない………彼女は僕に何を求めているのかが全く分からない。

 

「で、どうしろと?」

「ん?」

「俺にどんな反応を見せろと?」

「フム………褒め称えても構わんぞ」

「なんで!?」

 

え、ひょっとして春蘭はもう手遅れなんだろうか?

 

「そんなに驚く事か?」

「驚くよ!今すぐ、医者に診てもらって治療してもらえ!」

「むぅ………だが、多分治らんだろうし治す気も無い」

 

…………………そうか。手遅れなのか………まあ、春蘭がボケたら俺がツッコメばいい話か。←やや混乱気味。

 

「それに、秋蘭も桂花も同じ病気だろうしな♪」

「どぅぇぇぇえええええええええええええええ!?」

 

この国の重鎮全滅!?

 

「そんなに驚くな。分かりきった事ではないか」

「分かりきった事なの!?てか、他の二人は文官でもあるんだぞ!?大丈夫なのか!?」

「当たり前だろう。寧ろ、その病気だからこそ二人は結果をだせるんだぞ。無論私もだな」

「なんでさ!?」

 

え?ボケればボケるほど頭がはかどるの?酔拳ならぬ呆け頭?え、なんなの?俺、夢見てるの?

 

「まあ、私が何を言いたいのかと言うとだな――」

「う、うん」

「私は凄いと言う事だ!」

 

うん、凄いね。凄すぎてさっきから涙ちょちょぎれそうだよ。

 

「どうした?」

「気にしないで。春蘭、強く生きてね」

「? ウム!ではな!」

 

そう言って春蘭は去っていった。

 

 

 

 

 

――――――――――さようなら、春蘭。…………………涙……これが涙?泣いているのは俺?俺なのか?

 

 

 

 

 

 

その後、当分の間、春蘭、秋蘭、桂花に優しい久遠は皆に不気味がられたw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――ちなみにこの誤解が解けるのに長い時間がかけられるのを二人は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

続く?

あとがき

 

どうも、紅い月です。

そんなこんなで『愉快な殺し屋さん 第十一章』お送りしました。

 

もう何のイイワケモシマシェ~ンw

 

今回の事で思う。自分はどこまで異次元に突き進むんだろう?

ペンタの細かい説明は次回にします。出番もうないだろうけどw

 

そして、今回から始まった「それいけ僕らの春蘭ちゃん」。………続くのだろうか?

 

とりあえず、次回は、やっぱり進まない軍議。ややシリアス、ややギャグ、ややホラー(!?)っといったところですかね?

 

では、前回、読んでくれた方、支援してくれた方、コメントしてくれた方に感謝を。

そして、今回読んでくれた方にも感謝を。

 

誤字、変なところがあればお知らせください。

 

ではでは本当にありがとうございました!!

それでは、また次回にお会いしましょう!!

 

ではではー。

 

 
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