No.951775 【腐向け】 同族嫌悪のち、【ラビアレ??】亜李栖さん 2018-05-09 14:53:43 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:318 閲覧ユーザー数:318 |
とある曲からインスピレーション受けて設定…
ラビのことが嫌いだったアレンさんの話ですちょっと注意
そして曲の鱗片どっか行ったwww
とある方へ捧げます
ここで小説上げるの初めてなので読みづらかったらすみません(´д`;)
ok??
↓
僕はラビが嫌いだ
彼の仮面のような作り笑い
人の話を聞きたがるくせに自分の事は話さない
何も見ていない隻眼
ふざけたフリをしているだけの言動
全てに苛立ってしまう
その仮面を剥ぎとってぶち壊してやりたい
*
任務が終わり、僕とラビは雨が振りそうな天気の中今晩の宿を探していた
戦闘が長引いてしまい、最終の列車を逃してしまったのだ
「…。」
「…。」
黙々と街の中を歩いて行く
「…なぁ、」
沈黙に耐え切れなくなったのか、ラビが話しかけてくる
「何ですか」
少し不機嫌に答える
「腹減ってんさ??えらく不機嫌だけど…。」
「…。」
…貴方に苛立っているんです、とは云えず
「貴方には関係無いです。」
「そか…。」
珍しく、大人しく引き下がった
何時もならしつこく聞いてきたりするのだが…
最近冷たく返してばかりだったから、ようやく諦めたのだろうか
「…。」
視線を向けるとへらり、と笑った
その、僕を全く見ていない瞳で笑う顔が、僕は凄く嫌いだった
*
「…と云うことなんですよ。」
後日、僕は談話室でリナリーにラビに対する不満を喋っていた
「うーん…。」
僕の話を聞いて悩んでるリナリー
当然といえば当然だ
僕が嫌いだと云っているのは3人
師匠や神田は周りからも嫌われているタイプだ
けれど好感度の高いラビが嫌いだと云われたら、誰だって困るだろう
「それって、もしかしたらラビの事好きなんじゃないかなぁ。」
「…はい?!」
何を突然云い出すんだ
「気になる人ほど、気に食わないところが目立って気になるってよくある事よ??」
そんな事あったらたまったものじゃない
僕もラビも男なのだから
「ただの同族嫌悪だろが。」
「あら、神田…。」
リナリーの後ろから神田が割って入る
「誰も貴方に相談していませんよバカンダ。」
「あぁ?? なんつったくそモヤシ!!」
「お、落ち着いて…。」
リナリーが慌てて宥める
「…僕がラビにそっくりだと云いたいんですか??」
深呼吸をして、改めて嫌々神田に聞き返す
「そっくりじゃねぇか、その面も言動も行動も。」
「…。」
淡々と返され、何も云えなくなる
その通りかもしれない、なんて…
「ねぇ、」
呆然と考えていると、リナリーが声をかけてきた
「アレンくんはどうしたいの??」
「どうって…。」
聞かれても、僕にもよくわからない
「ラビに話して関係をはっきりさせるか、曖昧な感情のまま嫌い続けるのか、」
リナリーはゆっくり話す
「もし近づきたいなら、私は協力するわ。」
にっこりと、邪気のない微笑みを返された
「…暫く、考えさせて下さい。」
僕は、呆然としたまま談話室を立ち去った
*
あれから何日も考え続けた
「ラビ!!!!」
僕は、コレが恋愛感情であろうとなかろうと、全てをぶち撒けてラビにぶつけることにした
「ん??」
階段を登っていた彼は、登り切った所で立ち止まる
「ラビ、僕は貴方のことが…」
同族嫌悪のち、
(結果が、良くても悪くてもどっちでもいい)
(僕の言葉で彼が変わってくれたら嬉しい、なんて)
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初出:2012年7月16日、亜李栖名義
支部からの移籍