「ぜぇー、、ぜぇー、、ま、、撒いたか?」
俺はいま闘争中だ。、、いや、字が違う、これでは俺はまるで戦っている様だ。 俺はいま、逃走中なのだ。なにからかは答えられない。何故かは答えてやろう。あれが得体の知れない女だからだ。いきなりバイトのつもりでやってきたらお尻に超特大注射器刺さった女の子がいて、しかもその後俺の後ろでツレだった魔理沙の脳天に超特大注射器が誇るかの様に高々と突き刺さっている姿、そして俺はその注射器を刺した本人に追われてるというのがあらすじだが、、
「あ、、あの女、、ぜぇ、、ほ、ほんと舐めた体力と筋力してるな、、グェ、、」
口に溜まったつばがすっぱくなっているので吐き捨てる。
自分に向かってきた注射器を弾くように逃げてこれた自分に表彰したい。ぜひぜひ 延命賞 とでも言うやつを。
ここまで逃げるまでであの女は凄まじい力を見てきた。、、というか、人間離れした動きというか、なんで俺より後ろにいたのにずっとずっと前に走っている俺の目の前にいつのまにか移動したり、隠れた所の真後ろで 何でそんな所で外を覗ってるの? とか質問してきたりとか、、思いだすと他にもいろいろあるが、なんとか走り通し避けまくりだった中ここまでやってきた。
あとはココからどうやって離れるかだが、、と言いながら後ろをブォッ!と擬音がするほど振り返って周りへの警備しまくっている。また後ろに回っていて耳に息を吹きかけて来たりするんだ!絶対そうだー!と脂汗を垂らしまくりながらうろちょろしていると
「、、、うさ?誰うさあんた?」
「、、!?」
俺は木の渡り廊下の中心で前後ろを警戒しながら移動したときに後ろから話しかけられた為、焦るあまりズドンッ!と音がなるほど木床を蹴り込み前に飛ぶ。
「う、うさ?!まさか、、ここに泥棒にでも入ったのか?だとしたらここには金目の物はあるけど盗ったら命刈られる(とられる)から止めた方がいいぞ?」
「だ、、だだだ、ち、、だだれだあああ!」
「ぇえ?!それはこっちのセリフうさー!」
気が動転したあまりイミフメイの言葉を喋っていた俺は冷静を取り戻し警備を緩め会話に入る。
「ご、、ごめん、え、と、ここにバイトにきたんだけど急用というか色んな用ができたから帰りたいんだけど、、」
用などあるはずないがウソでもついてここを早く離れなければ俺の命があの得体の知れない液体を注入されて失われてしまう、そんな生涯の遂げ方はイヤ!なので俺は心を鬼にしてウソをつく。
「はいはい。どうせ注射器でも差し込まれそうになったんでしょ?わっかりやすい嘘ウサねー。」ハッw と鼻で笑われてしまう。手を動かし、もうお手上げ のジェスチャーがむかつくがそんな事は口には出さない。とにかく、この少女が無害が有害かが気になった。
「あ、あの。おたくはいったいだれでございやがりますか?」
「おいおいそこのツッパネ顔を雄。人の敷地にずかずか入り込んでおいていきなりそこの住人(居候だが)にいう言葉ウサかそれ?」
「ぅ、、スマン、いまちょっと混乱状態が解けてきた所なんだ、、」
「、まぁ。想像はついてたりするから、まぁわたしには関わらないで、巻き込まれる」
「ぇ!ちょ、!まだなにも言ってないし!しかも巻き込まれるって何にさ!」
「またまたぁー。わかってるくせにぃー」にやけ顔がウザイ
「で、でも!あんたここに住んでるんだろ?!なんとかあの人止められないのか?!」
「無理。アレはどんな妖怪でも止められないわ。ご愁傷様。ホネは埋めてやるよ。そこら辺の地面でいいだろ?犬がしっこ引っ掛けたりしてる様なとこで」
「口悪いことにはつっこまないでおいてやるが!俺は死ぬのか?!そしてそんな品の欠片もないところに埋められ栄養とかして生きていく事になるのかぁー!!?」
「十中八九」
「イヤアアアアアアアアアアアアア!」
のたうちまわる俺をみて楽しそうにも見えるが鬱陶しそうにも見える。が、そんな顔も一瞬で消える。なぜならその体事どっかに言ってしまったからだ。
「、、、あれ?どこ行、、」
少し離れた所から話し声、というか絶叫と冷静な聞き覚えのあるイヤァな予感な声。
ちょ!し、師匠!?、、ぉ、、ぉはよぉございまぁー、、、て!ちょいや!あの男がいるじゃないうさか!?イヤァ!私はこんな所で逝きたくない!イヤアアアアア!
大丈夫よ。一瞬だから。というか因幡?勝手に逃げ回っておいてそれはないんじゃない?せめてここにおいてやってる分の仕事はしてもらおうじゃない。
ッッッキャーー!!そんなどでかいの刺さらないの!絶対お尻とかに頭にそんなの刺さらな、、ぇ、、?頭でもお尻でもないならどこ、、、ぇ、、ちょ、、なんで柱に向かい合う様に結びつけてるの、、?そしてなんで凄いいやな予感がするの!?
背中にだって神経感と言われる穴があるのよ?とっても小さいけれど、あなたはウサギだからだいじょーぶw
そんな根拠のない!?い、イヤ!痛いのはあああ!
運命と悟りそろそろ観念なさい因幡!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、、、、 と断末魔。
レベルの高すぎて理解しきれない内容を覆うのは恐怖の膜。恐怖が俺に無理矢理張り付いてゾクゾクゾクッ!と鳥肌を立たせる。ゆらりとその声の聞こえたところから人が歩いてくる。
ソレにびびっていると、影がこっちに来ながらビクビクと前のめりに倒れ込む。
それはさっきの女の子だった。バタリと倒れたと思えば背中には魔理沙達同様の超どでかい注射器が刺さっており、その注射器には真っ青な液体が。よく見ると、その液体がグラリとゆれるとプルンッと震える。 して気付く。これはもうゼリー状の液体であると。その液体がゆれるたび、反応を起こし毎回痙攣を起こしている。
体中から血の気が引き、目が乾いていく
「う、、わあああああああああああ!」
ドドドドド後ろに走るといつのまにか前方にまたあの女が仁王立ちしている。
「うげ!?あ、あんたマジでなんなんだぁ、医者?!違う!絶対どっかの国から飛び出してきた化物だあああ!」
「あらあらぁ?そんなこというと致死性の毒一ℓ注入しちゃうぞ?というかするぞ?」
「毒もイヤだけど実験とやらにまきこまれるのもヤダ!あんな太いの刺されてしかも何か得体の知れない液体をたっぷりと注入されるのはイヤだあああ!」
「諦めが肝心よ。大丈夫。最初しか痛くないから」
「痛い時点で却下したいです!」
「ソレを拒否する」
「打ち消されたああああああ!」
ともかく。焦る気持ちで何故かその女の横を抜けてしまおうなどと考えてしまったのがイケナかった。
横を通ろうとすると景色がひっくり返った。「、、は?」
ドン!という音がして背中から鼻先足先まで痛みが立ち上って消えていく、そしてそのダメージが投げられた物だと気付くまで3秒ほど掛かってしまった。
「甘いわね。私に掛かってくるならいまの力の50倍以上の力を身に付けなさい。それでも本気の半分の半分の半分なんだから」
俺の腕をぐっと握り力を込めて腕を捻る。そのたび神経の束をねじられた様な痛みが走る。
「ぐ、、っ!!」痛みで顔を顰めると力を緩めて余裕を作り「諦めて私の実験を受けなさい」と言って来た。
「い、、いヤだぁ、、!、、もうここまで来ると、、意地だぞこらあ!」
ソレを聞いて医者は行動を再開させた。腕を捻り込まれ、痛みがこみ上げてくる状態で思い切り身体を捻らせて空いた片腕のヒザ打ちを打ち込むが受止められ、さらにその腕の関節をとられる、形にしては俺の腕をX状態にガッチリくわえ込んだ状態になっていたが、痛みに苦しみながら両足を思い切りは跳ね上げ胴体をガッチリ蹴り上げた。
ソレにより医者は吹き飛ぶが、吹き飛ぶ顔には苦などはなく、「おやぁ?」という様な表情で吹き飛んだ。イチチ、、と腕を痛ませながら身体を起こす。後ろでガッシャーンと音が聞こえたと思えば、吹き飛んだオンナが吹き飛んだ所が色んな物が置いてあったのだ。
その荷物にはホコリが被っていたのか、大量のホコリが煙を作りその辺り一帯が息のしづらい、見づらい結界を作りあげていくが、すぐにその埃の壁は切り裂かれて視界を回復させた。
「ケホケホ。あなたやるわねぇ。あんな事したら腕の腱、切れてたかもしれないのに。」
そういいながら、男のマジの蹴り喰らって置いて余裕なのには情けなくなりそうだよ、と心の中で言っておく。実際にいったら恥をかいてしまうだけなので言わないが、
「こっちだって、、ぜぇ、、まともに老後とか言えるぐらいまで生きたいからなぁ!」
「大丈夫って言ってるでしょ?あなたは死ぬことはないわよ?ただ多少は苦しむかもしれないけどね。」
「それも、、却下だよ!」
痛い両腕を抱えていた手に力を入れ直し踏み込んで逃げ出す、俺はココさえ通れればいい!さっさと逃げようとすると、、腕をガッシリ掴み込まれる。「え?!」さっき吹っ飛んだのにもう?!と思ったが、ちょっと違う。腕はあの腕より凄く細い。だけどすっさまじい力で耐えられなくなる。「痛っ!いだだ!な、なんだ!?」そこを見たら、、
「、、ぇ?!さっきの女の子?!」さっきあった女の子だった。ウサ耳で柔らか素材の服を着た可愛い女の子だったが、あまりにひどい状態に血の気が引いた。なんというか、、空気が違う。さっきみたいに活発に喋っていた少女じゃなくて、なんかズぅーッと静かに腕を握り込んでいる状態だった。空気が重く、まるでロボットが手首を握っている様だった。頭は下を向いたまま沈黙して腕を握りこんでいる。
しかも、息をする声だけよく聞こえてきて、その息は荒く、ハァー、、ハァー、、と危ない空気が感じられた。
「ちょ、、、な、、なに、、を、、ぃ、、ててて!」
「あらぁー。成功ね。」
「せ、、成功?!」
「そうそう。第:3目の薬は「人体洗脳分泌水」と言ってね。処方して10分後その人間は凄まじい
力を手に入れて洗脳状態に陥るんだけどwコレはいいデータだわーw」
「は、、はぁ?!なんだそれ!?こ、このコさっさと意識起せないの!?」
「無理ね。せめてあと1時間はまっててほしいわね。」
「ちょ、、そんなに待ってたら手首が落ちる!堕ちるぅうううううううう!!」
あまりの力の強さにパニックを起し、拳を振り上げその頭にゲンコツを食らわせて起そうとしたがその腕もガッシ!と止められる。が、その女の子ではない。だとすればこの腕はなんだ、、!?
「ま、、魔理沙ぁああああああああ!!」
魔理沙だった。俺の腕をガッチリ掴みこの女の子同様なんにも喋らない。だけど息は荒いのだ。コフゥーッ、、コフゥー、、と息をして俺の腕に力をかける。
「
あらぁwコレはコレはw」
「ちょ、、!どうなって、、痛たた!くっそ!いてぇ!このクスリ、!よく判んないけど3ン番目なんだろ?!」
「2番と同じく効果はでるのよ?ほんとなら昏睡状態にして命令に従わせる薬品で、ソレで治療を怖がる子供をなだめる予定だったんだけど、どうも「体洗脳分泌水」と同じ効果が現れ、しかも時間差で発動するなんて。これも貴重なサンプルねw」
「な、、っ!」
呆れてしまったと言うか、あまりに次元の違う会話に眉をひそめて痛みに耐えしのいでいる。
「そうそう。ちょうど止まってくれてるし、いまのうちに、、♪」そう言ってあの女はニコニコしながら立ち上がり、どこからともなく後ろから超ドデカビッグバン注射器を取り出す。確実女の人よりでかいあの注射器がどこにあったのかとかなんてそのときは考えられず、ともかくやろうとしている信じられない行動を宥め様と必死になる。
「ま、まて!?はやまるなぁ!というか!そのクスリなんだよお!なんか色がまた凄いんですけど!?なんだよ真っ赤な上と真っ白な下に分裂したこの液体は!まるで水と油の如くだぞおおお!」
「これは第:4目「潜滴進行水:試作品・型初式」っていってねw効果は「潜在的能力を引き上げる」っての事なんだけど。まだ試作品の中でも始めての作品なのねwだからその早速作品を投与したいと思ったんだけど。中々その人材がいないのよねぇ、、て思ってたら、、」
俺はその先の言葉が頭に浮かび呟いた
「、、、、、、俺を治療した時から決めてたのかアンタあああああああああ!」
「計画的でしょ?」
「いや!?そんなのイジメだ!俺は純粋にお金を返してっていってるだけなのにこの扱い!痛ぇ!くっそ!話せえ!このままじゃ俺はヤラレ、、、」
「おやすみーw」
、、、ヒャアアアアアアアアア!
俺は次見たのは天井だった。身の覚えのある風景というか、映像というか。そこは霊夢の神社の天井だった。隣には魔理沙が泡を吹きながら眠っており、俺はさっきの記憶から先を覚えていない、、。だがナゼなんだろう、、。なんでこんなに肛門が痛いんだろう、、そしてなんかおなかがグルグル鳴っているのだろう、、ソレはわかっているが、考えたくない少年の中にずっととどまり続けるのであった、、、、、、。
その時のある診療所では、、
「貴方たちも弱いわねぇー。もっとクスリ投与しても大丈夫でしょー?若いんだし」
「も、、もうかんべんしてください、、、おっ師匠さま、、、も、、もうむ、、り、、です、、」
「おじょうさまの本気を出させる薬の調合まであとちょっと!がんばるわよおおお!」
「、、て、、ゐ、、だめ、、意識を、、た、もって、、し、、師匠、、も、もう因幡が昇天気味で、、、」
「さぁさぁ次はこれこれー!」
「い、、、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、、、、、、、、、、」
おわリ。
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いたいいたい!病院なんか嫌いだああああああ!
>タイトルがひとつずれてました!ゴメンなさい!修正しました!