「季節は過ぎたけど幽霊話を魏のメンバーでやってみた」
魏の城では、沙和の報告に皆が首をかしげていた
全員「「「「幽霊?」」」」
沙和「そうなの~部下が、最近幽霊が近くの森に出るって言っていたの」
秋蘭「しかし、幽霊か・・・」
そういって、狂骨を見る秋蘭
狂骨「ん?」
幽霊よりもこいつが怖いな~と思っている秋蘭 好意は持っているがそれとこれは別だ
真桜「てか、幽霊よりお師匠様のほうが怖いんちゃうか?」
秋蘭が言わなかった事をすんなりという真桜 それに対して、狂骨は―――
狂骨「ふっ 幽霊ごとき・・・ものの数ではない むしろ、俺が幽霊を従えるね!」
なんか、納得してしまった皆さん 確かに、こいつなら刑天と地獄をも統べそうだ
桂花「自慢げに言うなぁ!」
狂骨「ゲファ!?」
ハリセンで思い切り吹き飛ばす桂花 彼女は貴重な人員です
華琳「強くなったわね・・・」
春蘭「そ、そうですか・・・?」
汗を流しながら、目の前の桂花を見る春蘭
―――夜 森の入り口―――
狂骨「という訳で、我々は幽霊が出るという森の入り口に集まった・・・この後我々に襲い来る恐怖と一体!?(某熱血探検隊のナレーションの声)」
桂花「やかましい!」
風「おお~(パチパチ」
桂花「煽るな!」
季衣とかは震えているが、桂花は元気だ つーか、狂骨がノリノリで田中〇夫の声真似をするから、怖がっている暇がない ちなみに、狂骨の中では松田隊員は流琉です(理由:怪力)
美影「ジー」
雛里「ジー」
この二人は、桂花を羨ましそうに見ている
桂花「な、何よ・・・」
二人の視線に、たじろぐ桂花
美影「楽しそうですね・・・」
雛里「ええ・・・」
二人に詰め寄られる桂花
華琳「ズズ ・・・元気ね」
稟「・・・はい」
霞「きょーちゃん、はしゃいでんな~」
凪「多分、桂花様というツッコミ役ができたから嬉しいんですよ」
沙和「というか、真桜ちゃんが・・・」
真桜は、狂骨の横で照明を当てていた 本人はとても楽しそうだ
季衣「にいちゃ~ん・・・」
いざ森の中に入ると、一気にさっきまでのテンションが落ち狂骨の近くに寄ってくる皆さん
狂骨「道を進む我々―――」
まだ、探検隊ごっこをしていた しかも、器用に藤岡隊長とナレ-ターの声を使い分けている
桂花「いや、いつまでやってんのよ」
先ほどから、美影と雛里の嫉妬の視線受けているが、狂骨のツッコミを止めるつもりも誰かに譲るつもりもないらしい
流琉「あ・・・あれ・・・」
突然流琉が、前を指差す すると、前のほうから人魂が―――
乙女たち「「「「!?」」」」
太公望「モグモグ ・・・ん?」
いつの間にできたのか、屋台で焼き鳥を食べている太公望 そして、人魂と思ったのは提灯だった
というか、ここ森の中・・・
乙女たち「「「「紛らわしい!」」」」
太公望「ちょっと待って!俺まだ、何もして[バキッ]ギャー!」
何故、ここに居るのか 何故、屋台があるのかはさておき乙女たちの襲撃を受けた太公望
狂骨「モグモグ お前も災難だな~」
ちゃっかり、焼き鳥と酒をいただいている狂骨 とりあえずは、ここで一休みをする事にした
華琳「はあ 幽霊というのもこれを見間違えたんじゃないの?」
焼き鳥をほおばりながら、そう結論付ける華琳 ちなみに、太公望と流琉が焼いています
狂骨「だが、次の瞬間!隊員の一人に異変が「やめんか!」ごっ!?」
相変わらず、探検隊ごっこをする狂骨に桂花のハリセンが炸裂 そして、それを見る雛里と美影
霞「・・・焼き鳥は、流琉っちとたーちゃん(太公望)が焼いて、みーちゃん(美影)とひなっち(雛里)は焼きもち妬いているってか?」
太公望「お!うまいね~座布団の代わりに焼き鳥どうぞ~」
霞「すまんな~」
そんな感じで、本来の目的を忘れかけていると
―――恨めしい・・・恨めしい―――
全員(狂骨・太公望除く)「「「「な、何!?」」」」
突然風に乗って、か細い声が聞こえてきた
季衣「ほ、ほほほほ本当に・・・」
もはやろれつが回っていない季衣 他の皆も同じ感じ
―――恨めしい・・・おいていけ・・・―――
白い影が、屋台を取り囲んだ もはや、泣き叫ぶ直前の奴もいる だが、ここで―――
狂骨「モグモグ なあ、太公望」
太公望「ん?何?」
狂骨「最近の幽霊って、布で自分の顔隠してんのか?」
太公望「さあ?幽霊だったら、布を被れないはずだよ~」
乙女たち「「「「え?」」」」
幽霊?「・・・そんなわけない・・・俺たちは幽霊だ」
狂骨「というか、幽霊と会話できる事自体な~」
太公望「だいたい、幽霊って例外はあるけど基本的に本能で動いているから『返事をすること』自体おかしいんだけどね~」
幽霊?「は!?ん、んな訳あるか!」
乙女たち「「「「・・・」」」」
幽霊?「あ、あれ?」
狂骨「ご愁傷様」
乙女たち「「「「そこに直れ~!」」」」
幽霊改めチンピラ「ぎゃー!」
屋台で、焼き鳥をほおばりながら談笑している狂骨と太公望は後ろから聞こえる悲鳴を聞きながら夜空を見上げた
「小ネタ~刑天喰われる~」
前回、毒により動けなくなった刑天 そして、悲劇というか喜劇というか呉の将が代わる代わる世話をしてくれていたのだが、動けない事をこれ幸いと刑天を襲う乙女が続発した
刑天「・・・殺せ・・・誰か、俺を殺せ」
亞沙「無理ですよ・・・だって、首斬りおとしても生きている先生をどうやって殺すんですか?」
刑天「今なら、お前でも殺せる・・・」
そんな事をいう刑天に「結構追い詰められているな~」と冷や汗を浮かべながら思う亞沙
祭「邪魔するぞ」
祭が、見舞いの果物を持ってやってきた
刑天「・・・なんだ?」
祭「ん?見舞いじゃが・・・どうした?」
亞沙が事情を話すと「仕方ないじゃろ」と言ってのける祭
祭「しかし・・・言われてみれば・・・ゴク」
刑天「!・・・まさか、お前」
祭「いや~ここのところ、忙しかったからの~♪」
そういいながらにじり寄ってくる祭
刑天「亞沙!助けろ!」
亞沙「え!?」
そういわれ、考える亞沙
祭「亞沙も一緒にやるか?」
亞沙「・・・ゴク」
陥落しました
刑天「待て!」
亞沙「先生!私にとっては、先生が言っていたこの上ない『ちゃんす』というものなんです!」
刑天「俺にとっては、この上ないピンチだ!」
祭「まあまあ・・・『さーびす』してやるから・・・な?」
刑天「待てやーーー!」
翌日、顔を赤くしている亞沙が見られたそうな
刑天「殺せ・・・頼むから殺してくれ・・・」
刑天は、泣きながら呟いていたとか
「美羽の日記」
〇月〇日 (晴れ)
今日は、刑天と一緒に街に出かけのじゃ 肉まんを買ってもらったり、蜂蜜水をもらったりした 街を出てから、丘のほうに連れて行ってもらって、膝枕をしてもらったのじゃ!そして、その後城までおんぶしてもらった 刑天の背中はとっても大きかったのじゃ!
〇月×日 (雨)
今日は、朝から雨が降っていたのじゃ ちょっと、気分が落ち込んでしまったのじゃ でも、刑天と勉強をしているとその気持ちもすぐによくなった!七乃が蜂蜜水と刑天に教えてもらった「くっきー」を持って来てくれた 三人で一緒に食べたのじゃ
〇月△日 (晴れ)
今日は、刑天との勉強はお休みなので城の中を見て回った 歩いていると、刑天が亞沙に何かを教えているようだった 刑天が、亞沙の頭を撫でているのを見ると何か胸が苦しくなったのじゃ・・・何故じゃ?
〇月□日 (曇り)
今日は、朝刑天との勉強があった それが終わった後刑天を探していると思春と訓練をしていた やっぱり、刑天は強いのじゃ!・・・でも、その後思春が嬉しそうに頭を撫でてもらっているのを見てまた胸が苦しくなった・・・七乃に聞いてみよう
〇月〇日 (晴れ)
夜に、七乃に「何故、刑天が亞沙などに、優しくしていると胸が苦しくなるのじゃ?」と聞いてみた そしたら、「お嬢様は、刑天さんのことが好きなんですよ」といわれた ?刑天は好きなのじゃが そう言うと「今までは、『父親』として好きだったのですが今は『女の子』として好きなんですよ」と言われた・・・よく分からないのじゃ 「それでいいんです ゆっくり、自分の気持ちを分かっていってください」と頭を撫でられながら七乃は言ったのじゃ
〇月×日 (晴れ)
あれから、1週間がたったのじゃ あれから、刑天のことをずっと見ていたのじゃ・・・そして、刑天と一緒にいたい 刑天に抱きしめられたいと考えるようになってきた 亞沙に読んでもらった本の中に「恋愛小説」とか言うものがあったのじゃ それに出てくる女の子が妾そっくりだった そして、偶然刑天が部屋で寝ているのを見つけたのじゃ そして、刑天の布団に潜り込んで大好きな刑天の匂いを吸い込んだ すると、頭がボーっとしてきたのじゃ 今まではそんな事なかったのに・・・多分、これが七乃が言っていた『女の子として好き』という気持ちなのじゃろうか?だとしたら、とっても気持ちいいのじゃ 蜂蜜水を飲んだときより凄く幸せなのじゃ そして、ふと前を見ると刑天の顔があった
美羽「た、確か・・・口付け・・・じゃったかな?」
亞沙から見せてもらった本の中に恋人同士が口付けをする場面があった あの時はただ読んでいただけじゃったが・・・今は、顔がとっても熱いし喉がカラカラになってしまった
美羽「刑天・・・妾はまだ子供じゃ・・・でも、大好きじゃ」
そういって妾は刑天に口づけをした 頭が沸騰しそうじゃった・・・でも、気持ちよかったのじゃ
「せっかくなので、魏のメンバーで水遊びに行ってみた」
華琳「涼しいわね~」
華琳たちは、休暇がてら全員で近くの湖にやってきた ちなみに、水着は太公望が持ってきた そして、その太公望は―――
太公望「~♪~~♪」
焼きそばとかカキ氷を作っていた ちなみに、持ってきた水着はビキニ・ワンピース・スク水である というか、スク水には「ひなり・きい・るる・けいふぁ・ふう」と書いてあった 太公望・・・お前
狂骨「・・・そおい!」
狂骨は、釣り糸を思いっきり投擲した 釣りを始めるようだ
美影「ご、ご主人様!?・・・ど、どうでしょうか!?」
雛里「む~・・・私は似合っていますか!?」
互いを押し合いながら狂骨に水着を見せる二人 ちなみに、美影はビキニで雛里はスク水です
狂骨「ん?似合っているぞ」
二人「「ああ~♪」」
満足したようです 数分後
真桜「どや~?お師匠様・・・似合ってる?」
他の面子も水着を見せに来た それに対して、一人ひとり褒めていく狂骨 水着姿は各自脳内補完で
春蘭「お前は着替えないのか?」
普段と変わらない狂骨の服装に思わず問いかけた春蘭
狂骨「ん?別に着替えてもいいんだが・・・」
秋蘭「なら着替えてきたらどうだ?太公望も・・・」
太公望は、白のタンクトップにカーキ色の半ズボンそして、頭に手ぬぐいを巻いている もはや、伝説の軍師ではなく屋台のおっちゃんだ しかも、似合っているから始末に終えない
狂骨「・・・だな 着替えてくるから、釣竿見ておいてくれ」
凪「はい・・・でも、湖で魚が釣れるのか?」
風「この湖には魚が居るそうですよ~」
稟「多分、海とつながっているからだと」
そういわれれば、納得してしまう
狂骨「着替えてきた」
狂骨の声が聞こえたので、全員でそちらを見ると
春蘭・秋蘭「なっ!」
稟「ブハっ!」
凛が思い切り噴いた そら~もう、噴水のように
美影「ハァ・・・ハァ・・・ご主人様の肉体・・・ゴク」
桂花「季衣・・・そいつ抑えておきなさい・・・」
季衣「は、はい・・・でも」
やっぱり、みんな狂骨の体を見てしまう ほとんどは、恥ずかしがっているが、そうでもない奴も居る
真桜「うわ~すっごいな~」
主に、関西弁姉妹とか 風?彼女は、稟の世話ですよ
狂骨の体は、ガタイのよさもあるが無駄な肉がなくワイヤーのように引き絞られている さらに、全身についた傷が肉体をよりいっそう際立てている
霞「どうやったら、こんなに鍛えられるんや?」
狂骨「ひとえに、日々の積み重ねだ」
そういって、凪から竿を返してもらい釣りの続きを始める狂骨
華琳「凄い威力ね~」
屋台で、かき氷を食べながら観察していた華琳
太公望「ん?華琳ちゃんは、興奮しなかった?」
いつの間にか真名で呼ぶことを許されていた太公望
華琳「まあ、夜に何回か見ているし」
と言いつつ、顔が赤いのは強がっている証拠か
華琳「それより、『あのこと』はどうなの?」
太公望「ん?無問題♪切欠さえあればいいようにしたから」
華琳「そう ならいいわ・・・『彼女たち』には悪いと思うけど、狂骨を見ればきっと私と同じことを思うはずよ・・・欲しいと」
太公望「すごいね~英傑は数あれど、ここまで考えたのは君が初めてだよ」
素直に、華琳が考えた事を賞賛する太公望
華琳「フフ 私は、一度手に入れたものは手放したくはないの 例え、どんな手を使おうとも」
そういって、妖艶な笑みをこぼす華琳
太公望「(狂骨も、すげえのに気に入られちゃったな~)」
離れたところで、狂骨を中心に悶々とした空間が発生しているのを眺めながら太公望はそう思った
「せっかくなので、呉のメンバーでも同じことを」
雪蓮「さあ!遊ぶわよ!」
たまっていた政務が全て終わり、遊びたい!と叫んだ雪蓮の一声により、いわゆるプライベートビーチにやってきた呉の皆さん
刑天「~♪~~♪」
刑天は、釣竿を持って釣りを始めた ちなみに、ここにも太公望が現れ、魏のメンバーに渡した水着と同じものをおいていった ちなみに、スク水には「しゃおれん・だいきょー・しょーきょー・みう・みんめい」と書かれていた だから、太公望・・・
雪蓮「フッフッフ・・・どう?刑天」
ビキニで刑天を誘惑しようとする雪蓮 甘いぞ
刑天「似合っているぞ」
刑天は、もはや父親と化している ちょっとやそっとでは、誘惑されない!
蓮華「・・・昔から、世話してもらっていたのが仇となったわね」
微妙に悔しさをにじませている皆さん でも―――
祭「とりあえずは、少しくらい顔を赤くせい」
最近、刑天の本妻では?と兵たちから噂されている祭はそうでもなかった
刑天「・・・だが、昔から世話をして・・・シモの世話もしていてどうしろ[バキ]」
祭「何か言ったかの?」
刑天「ナンデモナイデス」
尻に敷かれているようだ まあ、そんな事もありつつ結局は、楽しむ呉のメンバー
刑天「お前ら~飯できたぞ~!」
そして、釣った魚や城から持ってきた食材で昼ごはんを作った
そして、いつの間にか刑天と思春、明命の2対1の訓練を観戦する事になった
刑天「ちなみに、対人格闘戦では服などはできるだけ着ないほうがいい 今のように、水着などで戦うのがいい」
思春「何故ですか!?」
相変わらず、刑天に決定打を入れることができない二人が攻撃しながら問いかける
刑天「服というのは、衝撃を体に伝えやすいし掴まれたりすれば不利になるからな」
明命「な、なるほどっ!」
刑天の説明を聞きながら攻撃を入れようとしている明命 そして、あっという間に距離をつめられてリタイア
思春「くっ!」
刑天「さらに、俺は無手の時は拳法を使うが・・・一撃必殺を主眼にした古流拳法は俺に合っているので・・・フンッ!」
思春「な!?」
地面を踏み抜いたと思ったらその勢いで懐に入り込まれ、一撃を叩き込まれた
刑天「このように、全力を出せる」
思春「お、お見事です」
刑天が使うのは、中国拳法の「心意拳」からの派生流派「心意六合拳」と「形意拳」の二つ この二つは、両方とも強力な発剄を使用するので常に肉体の全力を出せる刑天にあっているのだ ちなみに、狂骨は「八卦掌」と「八極拳」を習得している 「八卦掌」は様々な技を「八極拳」は敵と極めて接近した間合いで戦う事を主眼とした拳法なので手数で敵に対応する狂骨の戦闘理念に合致したためだ でも、某ライダーの「梅花の型」もできますw
刑天「ま、精進あるのみだ」
そういって、思春に手を貸し家族サービスでもしようかな~と思いながら皆のところへ戻る刑天 やはり、父親ポジションのようだ
「舞台裏」
今回はどうでしょう?
狂骨「いいんじゃないの?」
刑天「orz」
狂骨「・・・災難だったな」
刑天「・・・気を取り直して、なぜ探検隊ネタを?」
久しぶりに、DVDで見たから
狂骨「ほ~」
刑天「最後の説明は?」
まあ、二人の戦い方に関する考えとそれに見合った拳法です 中国拳法は、武器を使った技もたくさんあるし、なにより恋姫ですから合わせてみました
狂骨「ほう」
刑天「ま、説明は簡単なものですのであまり気にしないでください」
狂骨「それでは、またお会いしましょう」
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閑話8です
ネタを多めに・・・