―――Side 狂骨―――
狂骨「なぜ・・・」
雛里「えっとですね・・・その・・・寂しいな~と思っていたらこの世界の私と同化したというか・・・」
つまりは、「狂骨に会いたい」と思っていたらこの世界の自分に同化したのだ もちろん、不老不死なのは変わらない というか、そういうのは望んでいないし(作者が)
狂骨「太公望も、強い思いが~とか言っていたな・・・」
雛里「あ、その太公望さんから預かり物です」
そういって渡したのは、薬だった
狂骨「ああ・・・でも、何で持っているんだ?」
雛里「多分、太公望さんが仕込んでいたのでは?」
太公望ならやりかねない というか、こうなったのも太公望のせいだろう
雛里「でも、本当に寂しかったです・・・ご主人様」
50年以上会えなかった寂しさを払拭するように狂骨の胸に擦り寄る雛里
―――Side 崑崙山―――
白蓮「ちょっと待て!寂しいのは私も一緒だぁ!私も誘えよ!」
華雄「お前などまだいいだろうが!私は、それすらできないんだぞ!」
星「ふむ・・・私は、頑張ればいけますな~」
ねね「ねねは・・・ここで待っています(さすがに、あれには入れませんぞ・・・)」
一刀「わ~・・・必死だな」
愛紗「ですね・・・」
太公望「ただいま~「「太公望!」」うわい!?」
外史から戻ってきた太公望に詰め寄る華雄と白蓮
白蓮「私も、雛里と同じようにしろ!」
華雄「私をどうにかして、狂骨のところに!」
太公望「いや・・・それh「「なんとかしろ!」」ギャー」
星「フフフ」
チャンスがある星さんは余裕です
―――Side 狂骨―――
狂骨「ん?・・・なんか、太公望がいろんな意味で危ない気が」
雛里「ですね~」
久しぶりに会ったので、甘えまくる雛里となんだかんだで、雛里と会えてよかったので甘やかしている狂骨 まあ、雛里は魏に参入という事でwその夜は・・・そう言うことで
―――Side 呉―――
―――太公望「タスケテー」―――
刑天「ん?」
亞沙「どうしたんですか?先生」
部屋で、政務をしているとよく分からない電波を受信した刑天
刑天「・・・いや、別に(なんか、太公望が果てしなくピンチな気が・・・)」
大喬「お疲れなのですか?」
小喬「一休みしましょうよ」
とりあえずスルーして、刑天は一休みした 太公望・・・乙
刑天「ふむ・・・」
翌日、報告書を読んでいた刑天は少し引っかかる事があった それは―――
刑天「許貢の食客が、全員死亡か」
今までは、許貢を雪蓮が攻めてそれを恨みに思った食客が魏に入り込み、雪蓮を暗殺していたのだが全員死亡したのだ
刑天「これでは、何が起こるかわからんな・・・」
―――Side 玄崩―――
男「た、たすけ[ザシュ]・・・」
玄崩「さて・・・どうするか ふむ・・・そういえば」
村を襲撃して、今最後の村人を殺した玄崩は今の時期に雪蓮の暗殺事件があることを思い出した そして、違う村でそれを実行するものたちがいないことも知った
玄崩「ほう なら、私がしてみるか・・・」
そして、玄崩は歩き出した
―――Side 呉―――
そして、雪蓮が美蓮の墓参りに行くと言い出した
雪蓮「という訳で、母様の墓参りに行こうと思います」
メンバーは、雪蓮・蓮華・小蓮・冥琳・思春・刑天である 刑天は、美蓮とも親しかったのでついて行くのは自然だった しかし、不安がないわけではない 以前は、自分が暗殺を実行した 未遂に終わったとはいえ、もう少しで成功するところだったのだ
刑天「杞憂であればいいが・・・」
―――美蓮の墓―――
美蓮の墓の前で、雪蓮たちが黙祷を捧げている しかし、刑天は周りを警戒している だが―――
刑天「(クソッ・・・こういう時に、役に立たんな俺は)」
気配を探る能力が退化しているのをこれほど呪ったことはなかった だが―――
雪蓮「・・・母様[ドンッ]え?」
突然、刑天に押し飛ばされた雪蓮 ギリギリで不穏な気配を感じる事ができた刑天が、雪蓮に向かってきた矢をその身に受ける事で防御したのだ それは、刑天にとってはなんら問題ない傷だったはず―――
刑天「なっ?・・・これは」
雪蓮「刑天!?」
玄崩「フフフ・・・どうだね?特殊な毒なのだが・・・君には苦しいだろう?」
草むらから出てきたのは玄崩だった 玄崩の目的は、雪蓮ではなく刑天 刑天さえ、戦闘不能にすれば雪蓮の暗殺は滞りなくいく そう考えていた
刑天「・・・気脈を乱す毒か?」
雪蓮たちに支えられて苦しそうに呟く刑天 ただの毒矢ではなかった それは、シキミから抽出した毒だった
玄崩「なかなか効くだろう?」
シキミは仏事などに用いられる仏草であり「神聖な草」とも呼ばれ、刑天にとっては「天敵」以外の何者でもない なぜなら―――
玄崩「シキミの毒は、『異形のもの』にとっては毒 さらに、気脈に依存している君にとってはまさに死神だろう?」
笑みを浮かべそう呟く玄崩 シキミの毒には気脈を乱す成分が含まれている 刑天は自分の力を常時100%解放している 普通は、体が壊れるのだが刑天は筋肉などが切れる傍から再生しているので、そのような事ができる だが、気脈を乱され再生能力が無くなるとまともに戦う事ができない玄崩はそれを狙ったのだ
刑天「不覚・・・」
思春が、玄崩の前に立つが玄崩から発せられる威圧に息が荒くなっている
思春「(くっ・・・こいつ)」
玄崩「どきたまえ・・・まあ、死にたいのなら構わんが?」
思春「ふざけるな!」
雪蓮「私が狙い?」
雪蓮がそう問いかけるが―――
玄崩「別にそうでもない・・・ただ、暇つぶしさ」
なんて事ないように言ってのける玄崩に、恐怖を覚える雪蓮たち
玄崩「さて・・・そろそろいいかな?」
小蓮「うそ・・・」
玄崩が、一瞬で思春と雪蓮たちの間に入り込んだ
思春「な!?「邪魔だな」がっ!?」
吹き飛ばされ、木に打ち付けられる思春
雪蓮「・・・悪いけど、足掻かせてもらうわ」
そういい、南海覇王を抜く雪蓮 だが、その手は震えている
玄崩「構わんよ・・・その方がおもしろ「ヌンッ!」お!?」
雪蓮「刑天!?」
玄崩の隙を突き、餓虎を振るった刑天 さすがに、動けるとは思っていなかったのか手傷を負った玄崩
玄崩「おやおや・・・動けるとは」
蓮華「刑天、無茶は!」
動いた刑天に、蓮華が寄ってくるが刑天に手で制された
刑天「ハァ・・・ハァ・・・確かに、貴様の言うとおりだ・・・だが、ここで雪蓮たちを殺されるわけには行かない・・・」
体を動かす事もできないはずなのに気力のみで動かしているのが分かる なぜなら、刑天の目があきらめていないのだ
玄崩「・・・ふう どうやら、君を過小評価していたようだ・・・君に敬意を評しここは退こう だが、次私は大きなことをしようと思っている・・・そのときを楽しみにしておいてくれよ?」
そう言うと玄崩は姿を消した
刑天「・・・やって、み、ろ・・・」
玄崩が、消えたのを確認すると意識を失う刑天
冥琳「刑天殿!」
思春「く・・・すぐに、城から援軍を!」
刑天の様子を見る冥琳 城に向かい援軍を呼ぶために走り出した思春 雪蓮たちは、蓮華と小蓮は刑天にすがり付いている そして、雪蓮は―――
雪蓮「(何が・・・あなたと添い遂げる、よ・・・何もできなかった)」
雪蓮は悔しさをかみ締めていた 足掻くとは言ったが実際は、やせ我慢に過ぎなかった あの時、刑天が動かなければすぐにやられていた
雪蓮「(強くなって見せる・・・刑天のために・・・絶対に!)」
城から、やってきた祭たちを見てそう誓う雪蓮
「舞台裏」
狂骨「お前・・・雛里が・・・」
いや、出した理由は前回言った「雛里と美影の狂骨の取り合い」を書いてみたかったから
狂骨「おい・・・」
さらに言えば、次へのフラグもあるかな?ま、99%は取り合いとかを書きたかったんだ!
狂骨「最悪だ・・・orz」
刑天「・・・俺、倒れてるよ?」
そうだね~♪ま、次回は閑話ですのでそこでいろいろと・・・
刑天「動けないから、なんか・・・喰われそうな気が」
(―3-)~♪
刑天「やる気だな!?やる気なんだな!?」
需要があればね~
狂骨「玄崩との決着は着くのか?」
どうしようか?一応、玄崩と決着つけるやつとそうでないやつの二通り書いてみたけど
刑天「まあ、任せるわ・・・てか、閑話が怖い」
狂骨「俺も・・・」
では、またお会いしましょうw
「オマケ~もし、玄崩ではなく普通に許貢の食客が攻撃していたら~」
雪蓮「・・・母様[ドン]え?」
刑天に突然押し飛ばされた そして、刑天は
食客1「ちっ!失敗したか・・・でも、首を斬りおとせたから後は・・・」
刑天は、首を斬りおとされてしまった だが―――
食客2「え・・・?う、動いている!?」
刑天には、効かないのでそのままデュラハン状態で伸された
冥琳「あ、あの~」
蓮華「そのままは怖いから・・・」
刑天(頭)「ん?すまん え~と・・・体~?」
頭はそういい、体は「頭頭・・・」とメガネを探しているように地面を触っている
思春「・・・どうぞ」
思春が、頭を体のほうに持ってきた
刑天「ん・・・よし、繋がった」
全員「「「なんだかな~・・・」」」
刑天は好きだけど、こういうところはな~・・・と思う雪蓮たちであった
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第9話です
雛里が狂骨のことを覚えていた!?てな感じではじまります