:少年と黒いハトそして、冒険の始まり
空は、雨が降りそうなくらい暗く、空気は大量の湿気をおびている。
傷ついた黒ハトが一匹倒れている。
「クルッポ~・・・(つかれたよ)クルクルッポー(もういじめられなくてすむ。もう・・・)」
小さな命が一つ消えようとしている。
そのとき、白衣を着た子どもが、そのハトを見つけた。
黒いハトなど普通いるはずもなく、恐怖の対象とされているこのハトを、ポケットから取り出したハンカチでくるんだ。
「死なせはしない。君は生きるべき存在なんだ。この醜い部分をほとんど知ってる君を僕は・・・・家族に向かえようと思う。」
「・・・・・・僕の勝手かもしれないが許してくれ」
この子どもの名前は、スカルテス・キトリ・トリーテル。
13歳にして世界術具連盟(通称:術連)に名を連ねている天才少年である。
母親は、トリーテル一族の長女である。
トリーテル一族とは、巨大な財閥であり、母親は会長の一人娘であった。
一方、父親は闇に生きる人であった。
俗に異端者と呼ばれる人である。
父は義理堅く、異端者でありながら顔も広く地域の付き合いも良かった。
両親は、かけおち同然で結婚し、小さな丘の上に家を構えて暮らしていた。
それから、スカルテスが生まれて10年・・・・・
恐ろしい事件が起こった。
なんとスカルテスが、両親を殺してしまった。
父は母をかばい、母は父をかばい抱き合うように死んでいた。
「自分を恐れないで、スス。あなたは、なにも悪くない・・本当に悪いのは・・・・・」
と最後に母親が言い残した。
それから、3年後今に至る。
家族は誰もいない。
いや、このハトが唯一の家族である。
「・・・もう・・・3年か・・・」
ススが木の上で、そんな事を呟いていると黒いハトがススの肩に乗る。
「今だに思いつめてるの?あの事件を・・・」
黒いハトは、ススと3年間一緒にいるうちに 人語を喋れるようになっていた。
「・・・・そうかもな」
「けどあれは・・・」
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題名と中身は全く関係ないかも(笑
途中まで書いてあった奴を
あげるので
続きをどうしようか悩んでます
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