No.936230

こんとん物語 10

スクジョさん

殺人ミステリー

2018-01-05 17:22:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:258   閲覧ユーザー数:258

情報屋アニスへ向かう電車内にて。

 

こんとんはクリスへと電話を掛けた。

 

「もしもし、情報屋アニスです。クリスティーンと申します。」

 

「クリス。こんとんです。頼みごとがあります。」

 

「こんとんですか? 何でしょう?」

 

「イザベルの周辺について調べてほしいのです。」

 

「いいですよ。」

 

電話を終える。

 

 

 

情報屋アニスにて。

 

クリスとこんとんが午前中、仕入れた情報をさっそく話す。

 

「さて、こんとん。イザベルの家族はいません。親しい友人が三人おり、その全員が女性です。」

 

「そうですか?」

 

こんとんがその情報に疑問符を浮かべる。

 

”とすれば、イザベルはどうやってカーチス一家を隠したのか?”

 

それは女性犯罪の大きな壁だった。

 

「その友人は名前を、太田紀子(おおたのりこ)相馬想音(そうまおもね)佐藤彼子(さとうかのこ)と言うそうです。」

 

クリスが続ける。

 

「イザベルと知り合った時期は、太田紀子、紀子は高校で。相馬想音、想音は大学。佐藤彼子、彼子も大学です。」

 

「三人の自宅はどこですか?」

 

「ここから言うなら、紀子は近く、想音と彼子は県違いです。」

 

地図を取り出してクリスが説明する。

 

「また、取材ですかクリス?」

 

と、こんとんが(しぶ)る。

 

 

 

一通り、情報共有を終えてから、情報屋アニスでのんびりする。

 

それが、こんとんがクリスの取材に同行する条件だった。


 
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