情報屋アニスへ向かう電車内にて。
こんとんはクリスへと電話を掛けた。
「もしもし、情報屋アニスです。クリスティーンと申します。」
「クリス。こんとんです。頼みごとがあります。」
「こんとんですか? 何でしょう?」
「イザベルの周辺について調べてほしいのです。」
「いいですよ。」
電話を終える。
情報屋アニスにて。
クリスとこんとんが午前中、仕入れた情報をさっそく話す。
「さて、こんとん。イザベルの家族はいません。親しい友人が三人おり、その全員が女性です。」
「そうですか?」
こんとんがその情報に疑問符を浮かべる。
”とすれば、イザベルはどうやってカーチス一家を隠したのか?”
それは女性犯罪の大きな壁だった。
「その友人は名前を、
クリスが続ける。
「イザベルと知り合った時期は、太田紀子、紀子は高校で。相馬想音、想音は大学。佐藤彼子、彼子も大学です。」
「三人の自宅はどこですか?」
「ここから言うなら、紀子は近く、想音と彼子は県違いです。」
地図を取り出してクリスが説明する。
「また、取材ですかクリス?」
と、こんとんが
一通り、情報共有を終えてから、情報屋アニスでのんびりする。
それが、こんとんがクリスの取材に同行する条件だった。
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