稔と茶トラぬい、そして魔法ちょうちんは色々な出来事を経て、満月の夜に変身した稔が茶トラぬいと魔法ちょうちんが用意した各種コスチュームを着てプライベート撮影会を行う、という形の交流を持つ悪友になっていた。
そしてまた満月の夜が訪れた。既に稔は娘への変身を済ませている。
(おう稔、今日も頼むぞ!)
「うん…分かったゴホ…。」
(どうした?)
「実は今日ちょっと風邪っぽくて…でも大丈夫だと思う。」
(そうか、じゃあ今日着てもらうのはこれだ!)
「おおっ、今日もエロいねえお二人さん!」
ということで今回は稔はスケスケのベビードールとTバックショーツという格好をすることになった。
そして調子に乗って撮影会に興ずる三人であったのだが…。
(ん…何やら雲行きが…。)
(月が見えなくなって…?)
急に雲が出てきて満月を覆い隠してしまい、その時稔の身体に異変が訪れる。
「あ、あれ…?」
娘男族は成人し魔力が強化されると体内で魔力を錬成できるようになりある程度自由に変身できるようになるのであるが、未成年で変身能力を身に付けたばかりの未熟な稔はまだ満月や映像の月、あるいは特殊なマジックアイテムといったものの補助によって魔力を受けないと変身できない。雲によって満月からの魔力の供給を絶たれた上風邪で体調を崩していた稔の魔力はあっという間に枯渇し…
「う、うわあああ!身体の力が…!」
あれよあれよという間に稔の身体は元の男に戻ってしまい、中学生の少年がベビードールにTバック、という哀れな姿を晒すことになる。
「はあ…はあ…。」
稔が気付いた時には既に自身が元の姿に戻ってしまった後であった。
「やっぱ風邪引いてると魔力が無くなるのも…ってあら?」
そして自身の目の前にいた茶トラぬいと魔法ちょうちんも気絶していた後であった。
おわり
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「娘男族」の概念を考え付かれた獅子神さん(http://www.tinami.com/creator/profile/2959 )に「娘男族と月が隠れることについて」お聞きしましたところ
「実は成人した娘男族は体内で魔力を錬成できるので満月でなくても人間界で変身できますが未成年の主人公はまだその力が弱く満月を必要とします。でも第三話では魔界の月光石が魔力を供給することで日中でも変身できました。錬成能力は個人差があるので満月以外時の人間界での変身時間は様々です。魔界では大気中に魔力が溢れてるので変身の制限はありません。う~ん、ご都合主義ですね。(笑)」
というお答えをいただき、その結果こんな話ができました。
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