『夏だから怖い話しようぜ』

「そうだな」

『この前、暇だからゲームしてたら』

『荷物が来たのよ』

「へえ」

『ボス戦だったから玄関行くの、めんどくさくて』

『シカトしたんだよ』

「そこは出ろよｗｗ」

『んでｗ後で行ってみたら玄関に封筒が置いてあんのね』

『俺カギ開けてないのにｗｗもう、そこでおかしいわけよ』

「こええｗｗ」

『っつか、封筒なら郵便受に入れろよとか思って』

『開けてみたらさ、中にカセットが入ってたんだよ』

『今時カセットとかｗｗ時代はパソコンｗｗ』

「ｗｗｗｗ」

『とか思いながら』

『古い機械を引っ張り出して聞いてみたのさ』

「ちょｗｗ何でそんな怪しいの聞けるんだよｗｗ」

『まあさ、やっぱり確かめなきゃと思って』

『再生したらさ、怖い話しはじめたんだよ』

『ゲームしたいんですけどｗｗでも途中で切るのもあれだし』

「最後まで聞いたのかよｗｗ」

『カセットには黒ペンで5:00って書いてたんだけど』

『怖い話は1:00くらいで終わったんだよ』

「あと4分何どうすんだよ」

『で。話の後に「啓太、後はよろしくな」』

『って言うんだよ。啓太って俺の本名だし何で知ってんだよって

『わけわかんねえし寒気してさ』

「ちょっと本気でやばい感じじゃん」

『俺もヤバイと思って、逃げようとしたんだけど』

『体が動かないんだよ』

「まてよ」

『少し間が空いてさ』

『後は最後まで、そいつの、叫び声が入ってたんだよ』

「やめろよ」

『ってことでさ』

『後はよろし