No.921000 異世界食堂 order 女体盛り 大幅改訂Thyleさん 2017-09-03 00:56:17 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:2196 閲覧ユーザー数:2175 |
異世界食堂SS小説 order 『女体盛り』
それは店仕じまいする頃であった。
樫の木の1枚板に黒漆を塗られた重厚な扉と真逆に真鍮で煌々と磨き込まれた取っ手と顔の
中心に目線がいくように取り付けられたネコの看板であった。
日本語で「ヨウショクのネコヤ」と書かれていた。
「老先生が言っていた『ドヨウの日』に出現する異世界のドアは今日であったか……」
しかし男は初老を感じさせない眼光が鋭く、その目はこの世を全ての事象をみたような
獅子のよな異様オーラを漂わせていた。
男は特殊に織られた服を着た西の国の人間が住むような高級な絞りを着ていた。
ドアをちゅうちょなく開けるとにドアに取り付けられたベルがチリン チリ~ンとなった。
「御免」初老の男は短く入店の挨拶した。
室内にはお客には閉店間際なので客はほとんどいなく妖艶な赤いドレスを着た妙齢の女性1人と少し
離れたところで掃除をする黒い角をした魔族の少女と表情が変わらないエルフらしき少女達が机やカップを磨いていた。
音に反応して店のすべての人はこちらを見た。しばらくして、店の店主がキッチンから出てきた。
「お客さん本日は営業終了なんですよ。申し訳けないですが次の7日の土曜日に来店してくださいませんか?」
初老の男は手近にあった東国語版のメニューをパラパラと見てお目当ての料理がないことを確信し、男は名乗り出た。
「私の名はカイバラ、陶芸家にしてこの世の美味を提供する『美食クラブ』の主宰をしている」
ネコヤの店主は はぁ と言ってまた面倒なのがやってきてどうやって追い返すか考えていた。
「料理の美味さは、単に料理が上手であるだけでなく料理盛る皿器等で料理が一体となって初めて料理を何倍にも美味くなる。
そう確信して苦節10数年をかけてようやく至高の皿や椀等を完成させた」
しかし老先生は顔真っ赤にして私の力作である皿や椀を叩き壊してしまった。
老先生が言うなら「『ヨウショクのネコヤ』の『ニョタイモリ』を超える器でなければ、
料理を見て・触って・取り分けるという動作、器を愛でることができない」
「そこで店主に、かって老先生にふるまったという料理を私も食べてみたい。ここに古代エルフ金貨20枚
ある。どうだ店主、ニヨタイモリ料理をしてくれるか?」
「お客さん申し訳ありません。ニヨタイ盛り職人はアメリカン系スシ職人が何十年も修行し
てやっとできる仕事なんです。私では調べてから調理する為数日のお時間が必要です。
それともうすぐ閉店の時間になります。諦めて頂けませんか?」
「そこを何とか、老先生の話ではネコヤにはこの世界に無い料理はないと先代の店主が言っていたが
それは嘘だったのか?」
赤の女王は程よくとろけた牛肉を堪能しご満悦になって困っている客に提案をした。
「店主どうせ7日後でなければ店は開かない。だったらその間に調理してもらってはどうか?」
古代エルフ金貨20枚となる最低で約も200万円近くになる。
たった一食の料理で店では一番高価なビーフーシチュウでさえ銀貨1枚その倍を軽く超える200万の料理とはどんなものか?
先代店主は銀貨1枚で料理を満足して頂くためにビーフシチュウやビフテキを頂点に銀貨1枚で食べられるものがほとんどである。
それなのに銀貨でなく金貨での支払いをしたこの料理とは一体何かに店主自身も好奇心で試してみたくなった。
(祖父が書き残してくれたノートで何とかニョタイモリを再現はできるだろう)
「わかりました、カイバラさん。次のドヨウの日に料理を用意させていただきます」
「・・・とは言ったもののヨウショクに何で洋食屋で女体盛り?!何を考えているんだ祖父は!」
料理自体は簡単で殆ど刺身ばかりである。問題となるのは器となる人間の方が重要であった。あのカイバラが料理と皿等と一緒になって初めて料理がより美味く感じる。確かに綺麗なドンブリで出されたインスタントラーメンと小汚いドンブリで出されたインスタントラーメンは雲泥の差をだす。異世界食堂にいまいる手短な女性を皿にみたためみよう。そう考え回りを見た。
アレッタは多くの人が角に注目している為、体の方を見た人はいないのだがボン・キュ・ボンと出るところは出るほうである。しかし、女体盛りには妖艶な美女が使われることが好まれるそうするとアレッタではお子様過ぎて皿役割をはたさない。
クロはどうか、無表情で体も冷たいことから刺身を盛ったところ問題はない。しかし、クロに睨まれるだけで大の大人が失禁するぐらいだから刺身や唐揚げは毒になるだろう。
妖艶な赤の女王では、仮にも客にこんなことをさせていいのか?
もし赤の女王に頼んだら店ごと燃やされることになるから絶対不可だ。
となると、祖父が書き残したレシピ本の挿絵をみると女体盛りの挿絵がおかしく、レシピも女体盛り=刺身が多いはずが少ない。人肌に温められた料理が多かった。
そして、よくよく挿絵の人物の顔を見てみると・・・
それから、7日が過ぎドヨウの日となった。
閉店間際にカイバラは入室する。
チリリーン
ドアが大きく開かれカイバラはネコヤに入って来た。
アリエッタが言った「お待ちしておりました。特製ネコヤ特別メニュー『ニョタイモリ』です」
そう言って長テーブルの上でモゾモゾしていたのは純白のフンドシ1丁の店長が横たわっていた。そしてその店長の体には色々な山海の珍味が置かれていた。股間にはお稲荷さんが2個とこの世界では味えない皮をむいた魚肉ソセージ。鍛えられた腹筋には程よい温度のローストビーフ並べられ、へその部分にはローストビーフを味わうようにグレイビーソースが満たされ、脇には3杯酢で満たされ脇毛とモッズクが漂うようになっていた。顔には美容に良いとされるレモンパックが飾り憑かれて、口には程よい大きさに切りそられた野菜ステックととエルフ豆から作られたミソ等色々な種類の料理が盛りつけられていた。
先代店長の残したレピシ本では1階の小僧が事故にあり、現代医学では助からないと医師に言われ異世界ならば治癒のポーションでなら助かるという話を聞いて治癒のポーションを買おうと思ったのだがその金額はネコヤでは金貨・銀貨をかき集めてもとても足りない金額であった。
その時に謎の老師が来店して「ニョタイモリ」を食べたいというお客が来店してきた。
ニョタイモリ等アメリカンやおフランスでは日本の伝統超高級名物料理といわれているがこの老人はどこでそれをしったのか?
しかし、ニョタイモリ1食で高性能ポーションが買えるとなり先代は断腸の思いでニョタイモリをオーダーを了承した。。。
『女体盛り』には、多くのアルバイト女性に皿役をやらないかと言って殆ど駄目であったこと。その為、女体ではなく『男体盛り』として先代は自分自身のからだに置いてお客に提供したものであった。客も強者で加齢臭が漂う先代店主に盛りつけられた唐揚げや刺身をもくもく食べたのであった。
「なんだこの料理は!女将を呼べ!!!」
この男体盛りをみたカイバラはあたかも獅子が吠えるかのようにいった。
アレッタは私と自分ですかと指さしていつの間にか女将と思われた。
「このカイバラが男色家であることを知っての所業か?」
アレッタは店主がモゴモゴ言っているのに気が付いて野菜ステックを取った。
「カイバラさん、貴方はネコヤに入店したときアレッタの魔族の象徴である角や胸又はクロの美貌に目が言ったのではなく俺の尻をじっと見つ続けていたとアレッタから聞き、もしやと思い試したのですが正解だったようですね」
店主がそう気取って説明する中、目に置いたレモンで痛くなったのをアレッタに言ってレモンをと取って貰っていた。
「なるほど、これがニッポンのおもてなしの心というものなのだな」
カイバラは納得して眼前の料理を一望した。
脇をしっかり固定してモズクの三杯酢にとわき香が醸し出した隠し味、腹には切り分けられたローストビーフに香辛料の代わりか中年の加齢臭が肉に染み込み、普段食べたことがない風味をだしている。
また、下に行けば股間にはトウフを薄く揚げ、醤油と砂糖で煮しめて、酢メシライスをいれたお稲荷さんが股間に2個ありそのお稲荷さんの中央には異世界でしか食べる事が出来ない魚肉ソーセジが皮をむかれて中央に鎮座している。
すね毛をそった足には焼きそばや串カツなどが置かれていた料理人の持病ともいわれている足の裏には水虫がうつるといけないのでくるぶしまでした料理は置いていない。これは一応衛生面を考慮しての配慮であった。
カイバラ氏はそれをみて大いに感嘆の声を上げた
そして、カイバラ氏が店主の腹の上ローストビーフやテンプラ等を食べて、その異様な光景をいつの間にか遠くに避難していたアレッタやクロは遠目にこの光景を見て、この異様な光景が店主の体に盛られている食べ物がなくなるまでこの苦行にたえるのであった。
ヨウショクのネコヤ 特別メニュー 『男体盛り』(加齢臭・腋臭 アリ)
今日はここまで
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超お久しぶりです。今回は小説家になろうに掲載されております
「異世界食堂」のSS小説 「女体盛り」です。
女体盛りは日本発祥の偉大なる盛り付けで
ネオ・サイタマでは女体盛り職人によりつくられております。
これ原作者様に許可とったほうがいいのでしょうか?
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