No.920109 【サイバ】おおっと! テレポーター!【交流】2017-08-27 14:57:03 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:767 閲覧ユーザー数:749 |
居酒屋「あい」にて。
「「((ルチアさん、ワンダーウルフへの出演おめでとうございます!! かんぱーい!!))」」
ビールジョッキ同士が打ち合わされる音が響く。
「ゴクゴクゴク……プハーッ!」
美味しそうにビールを飲み干すのは、今宵の宴の主役、ルチア・マルティーニその人だ。
「(いやー、びっくりしましたよ。まさか先生ご自身がヒーローになっちゃうなんて)」
上機嫌でお酌を買って出る魔法ちょうちん。
「まあね。昔からやってみたかったことでもあるし」
「(しかも、自分をネタに薄いpdf描いちゃうとか、なかなかできませんて!)」
と、茶トラぬい先生。
「むしろそのために出たようなモノだし?」
「「((そこにしびれる憧れるゥ!!))」」
ダメだこの酔っぱらいども。
「(そういえば、ルチア先生って、ヴェネツィアに住んでるんですよね? ドラマの撮影やら何やらで日本とイタリア往復するのって、大変じゃないっすか?)」
「(飛行機代もかかりますよね)」
魔法ちょうちんや茶トラぬい先生の質問に、ルチアは笑って手を振った。
「ああ、その点は
「「((いいモノ?))」」
ルチアはにっこりと微笑んだ。
「じゃあ、
ヴォルペ・ドゥエに着いた一行。
「ここが私が使ってる部屋よ」
部屋に通された魔法ちょうちんと茶トラぬい。
「(おい! 魔法ちょうちん! 執筆中の生原稿あるぞ!)」
「(やべえ! 超お宝じゃん!)」
完全に子供である。
「(で、いいモノって何ですか?)」
ルチアは部屋の片隅の、ある物を指差した。
「これよ」
見ると、天井と床に、対になるような形で平たい円盤状の台座のような物が設置されている。人が1人乗れるほどの大きさだ。
「(これは?)」
「それはボクが説明しよう」
ドアが突然開き、一人の人物が部屋に入ってきた。
「「(わっ!?))」」
入ってきたのは、一瞬少年と見間違えるような、白衣を着た小柄な金髪の女性だった。
「(イリーナ博士かよ)」
「これはな、量子テレポートマシンの試作機だよ。物体を量子に分解して、もう一方のマシンで再構成する。ヴェネチアのルチアさんの自宅とここを繋いで、一瞬で物を転送できるんだ」
「(かがくのちからってすげー!)」
感動する魔法ちょうちん。
「(でも、これって危なくないか? 3割の確率でコトダマ空間から戻ってこれなくなったり、『いしのなかにいる』されたり、紛れ込んだハエと融合してグロい化け物になっちゃったり……)」
茶トラぬい先生の疑問に、イリーナ博士は手を降った。
「その点も心配ご無用だ。転送が失敗する確率は、計算上、1.0E-24%以下だし、もし、マシンの中にハエが紛れ込んだとしても、普通に一緒に転送されるだけだ」
「(なるほど)」
と。
「!? マシンが勝手に起動した?」
一同に緊張が走る。上下のテレポートマシンを、薄青いレーザー光が繋ぎ、光の筒を形成する。光の筒の中に、人影が現れた。
現れたのは。
「あれれ?」
タヌキの少女だった。
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イタリア在住のルチアさんが頻繁に天空市に来れる理由をでっちあげてみた。
平たく言えば出入口固定のど/こ/で/も/ド/ア。
ルチア http://www.tinami.com/view/858197
魔法ちょうちん http://www.tinami.com/view/738956
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