No.91408

真・恋姫無双呉ルート(無印関羽エンド後)プロローグ

海皇さん

 この小説は、私がarcadiaに投稿した物です。
 まだまだ未熟者ですがどうか応援よろしくお願いします。

2009-08-24 19:34:37 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:25388   閲覧ユーザー数:18922

 

  「気をつけ!礼!」

 

 ようやく今日の授業が全部終わった。

 とたんに周りは騒がしくなる。

 友達同士しゃべりあったり、部活に行ったり・・・。

 俺はそのどちらでもなくさっさと帰る準備をする。

 

 なにしろあまり待たせると拗ねるからな・・・。

 

 そうひとりごちながら教室を出る。

 

 教室を出ると、そこで、きれいな長い黒髪の女子生徒が待っていた。

 

 

 「来るのが早いな、愛紗」

 

 「一刀様をお待たせするわけにはいきませんから」

 

 黒髪の女子生徒、関羽こと愛紗は、そう言って微笑んだ。

  俺達があの三国志の世界からこの世界に来て半年、愛紗は転校生として聖フランチェスカ学園に入学し俺と共に学生生活を送っている。

 入学手続き等は何故か何とかなったけど・・・・まあ俺の考えた外史だしどうとでもなるか、ということにしておいた。

 ちなみに愛紗と俺は、学年は同じだが違うクラスになった。

 まあ世の中そううまくはいかないよな・・・・。

 俺と別のクラスということに愛紗は不満そうだったが、授業が終われば一緒に居られるということで納得してもらえた。

 いきなり来た美人の転校生が俺の彼女ということに周囲は驚いていた。

 特に及川なんかは、「かずピーの裏切り者―!!!」なんて泣き叫んでいたな・・・。

  今まで女に縁の無かった俺に彼女ができて、自分は独り身だからひがんでるんだろ・・・。

 まあ・・・なんだ・・・そのうちいい子が見つかるさ・・・。

 

 それはそうと、俺は夏休みに愛紗を連れて鹿児島の実家に帰った。

 じいちゃんに本格的な剣術の修行をしてもらうためでもあるし、愛紗を家族に紹介したかったしな。

 

 実家に着いたときの愛紗なんだが、もう緊張でがちがちだった。

 しょっちゅう自分の身だしなみを気にしだすし、口調なんかまるで朱里みたいに噛みまくっていた。そんな愛紗のかわいいところを見れて俺は嬉しいんだが、そのことを掘り返すと、どこから出したのか青龍偃月刀を振り回しながら顔を真っ赤にして追いかけてくるから、話題に出さないでいるけど・・・・。

 ちなみに愛紗を紹介したときの両親とじいちゃんの反応は、一刀が嫁候補を連れてきた、とかなり喜んでいた。礼儀正しい愛紗のことも気に入ってくれたようだし、愛紗も俺の両親やじいちゃんを気に入ってくれたので俺としてもほっとしている。

 

 その後一ヶ月ほど、じいちゃんや父さんから本格的な剣術の鍛錬を受けたり、俺の産まれ育った故郷を愛紗と歩いたり(要するにデート)した。

 

 そして夏休みが終わって再び学園に通いだしてから、俺はしばしば愛紗と鍛錬をしている。じいちゃんと父さんから一ヶ月間徹底的に基礎や技を叩き込まれたのもあって、一応愛紗との鍛錬は様にはなっている。もっとも愛紗も俺のじいちゃんや父さんから技とか教わっているから前より強くなってるんだけどね・・・。

 とまあ俺と愛紗はこうして充実した毎日送っている。

 

 俺達は、話をしながら寮への道を歩く。

 

 「どう、授業についていけるようになった?」

 

 「はい、まだまだ難しいところも有りますが、何とかついていけています」

 

 と、愛紗は答えた。

 この世界に来てからはもう苦難の連続だった。

 なにしろ来たばかりの愛紗は日本語が読めないから、まずそこから解決することになった。幸い愛紗は物覚えが良いから二週間程度でなんとか読めるようになったけど、そのあと、学校に入学してからは、数学、英語、化学・・・・といった授業についていけなくなって、一時鬱状態になっていたことがある。

 まあそれも夏休み中の猛勉強でなんとか着いていけるレベルにはなったんだけど・・・。

 

 「そっか、よかった、また鬱状態になるんじゃないかって心配でさー」

 

 「うっ・・・そっ、それはもう言わないでくださいといったではありませんか/////」

 

 「ははっ、ごめんごめん」

 

 「もう・・・・・」

 

 と、愛紗は少し顔を赤くして拗ねている。

 俺はそんな愛紗をほほえましく見ながら寮への道を歩いていた。

  「そういえば愛紗、今日は俺の部屋に来る?」

 

 「え?ああそうですね。それでは、おじゃまさせていただきます//。」

 

 と、愛紗は顔を赤くしながら頷いた。

 

 ご存知のとおり、寮は男子寮と女子寮に分けられており、しかも女子寮のほうが遥かに豪華である。・・・何この格差・・・。

 まあそういう訳だから俺と愛紗はしばしば互いの部屋を行き来して色々している。

勉強とかあとナニとか・・・。

 

 「そっか、じゃあいこうか、愛紗」

 

 「はい、ご主人様」

 

 「ちょっ、愛紗、人のいるところでご主人様はやめてって・・・」

 

 「はっ///も、申し訳ございません!ご主人様!」

 「・・・また言ったよ、愛紗」

 

 「す、すみません・・・・慣れなくて・・・・/////」

 

 「ま、いいか・・・」

 

 

 と、そんなことを言いながら俺達は寮への道を急いだ。

 

 

 

 

 

         「一つの外史が終わりを告げ

 

 

 

        そこからまた無数の外史が生まれた

 

 

 

          物語はまだ序章にすぎない

 

 

 

             北郷一刀よ

 

 

             関羽雲長よ

 

 

         汝らの旅はまだ終わってはおらぬ

 

 

     

              さあ

 

 

 

 

         今再び外史の突端を開こうぞ・・・」

   

     どうも、初めて作品を投稿させていただく海皇です。

     

 

 

     この小説には真に出てくる武将以外にも、オリジナル武将が出てきます。

 

 

     では、どうか今後ともこの作品をよろしくお願いします。

 

 
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