第16話「虎牢関の戦い前篇」
汜水関二日目が終わり、翌日連合は各諸侯が兵を出したが汜水関で迎撃していたずらに兵を失い、3日目が終わっていった その翌日
一華「それじゃ霞さん 華雄さん 僕らが残りますから今のうちに虎牢関まで退いてください いいですね?」
霞「あぁ もう兵糧もないしな 華雄もええやろ?」
華雄「仕方ないだろう それでは一華先に退いてるぞ」
一華「えぇ 僕らも連合が動き出す前に虎牢関まで退きますので安心してください」
そういって霞と華雄は自身の隊をまとめ、虎牢関に退く準備を始めたのだった
一華「よし 僕らも任された仕事をしますよ いいですね?」
兵士「はっ!」
そうして一華は霞と華雄が退く準備をする間城壁の上に立ち連合に睨めをきかせはじめた
それから20分後霞と華雄がともに汜水関を後にし、虎牢関に退いて行った
一華「よし これでいいね それじゃみんなも交代しながら虎牢関に向かう準備をして」
一華の命令言われた瞬間、兵士たちは近くにいたものとコンタクトを取りながら各々撤退の準備をしていき10分後
一華「よし 準備できたね それじゃ急いで霞さんと華雄さんの旗を取り払って撤退するよ! 急いで!」
言われた瞬間兵士によって城壁の上に合った旗はすべて取り下げられ、すぐさま全員が馬に乗って退却していった
一華が撤退の号令を発したころ
愛紗「桃香様! 汜水関の旗がすべて取り下げられています!」
桃香「えぇ~!? 敵さん達退いちゃったの!?」
朱里「桃香様!好機です! 今すぐ汜水関を落としましょう」
桃香「う、うん 愛紗ちゃんたちお願い!」
愛紗「はっ 皆私に続け! 汜水関を落とすぞ!」
冥琳「堅殿! 汜水関がもぬけの殻です!」
煌蓮「やはり3日分の兵糧しかなかったか よし 俺たちも汜水関を落とすぞ!」
冥琳「すでに兵の準備はできておりますので急ぎましょう」
そう言って劉備軍と孫堅軍はともに前線にいたおかげかすぐさま汜水関を攻め、すぐに旗を立てたのだった
猪々子「ひめーひめー 汜水関を劉備軍と、孫堅軍が落としたってよ」
麗羽「な~~~んですってぇ~~~!? 今私たちが攻めていたら汜水関の軍功は私たちのものだったですのに!」
美羽「七乃~ 孫堅が我よりも目立っておるのじゃ!」
七乃「そうですね~ それじゃ次は私たちが出ましょうか~」
美羽「それがいいのじゃ! あいつらなどわらわの敵のないのじゃ~ うははははは~!」
七乃「あ~ 根拠もないことをいうことをいうお嬢様もいいです~ よっ 天下一の我が儘娘!」
美羽「うははははは~ もっと褒めてたも~」
そういって袁術軍の2人がバカ騒ぎしていると
麗羽「美羽さんが出るですって!? そうとなれば私たちも出ますわよ!」
斗詩「れ、麗羽様ー! 待ってください! 汜水関の人は今虎牢関の兵と合流したんですよ!」
麗羽「何を言っているのですか! 斗詩さん 私たち袁紹軍にかかればあやつらなどただの田舎者ですわ!」
猪々子「そうだぜ 斗詩 それに斗詩がやられそうになったらわたしがまもってやるよ!」
斗詩「もー どうしてこうなるの~」
哀れ斗詩・・・
桃香と煌蓮の軍が汜水関を落とし終えたほどに一華たちは虎牢関に到着していた
一華「よし被害なしで虎牢関までこれたね」
そういって一息ついていると
恋「・・・・・・一華」
真正面から恋が一華に対してタックル並みの突進をかました
一華「うっ 恋さん どうかしたの?」
一華は気を失うかもしれないほどの衝撃を我慢し、一生懸命こらえて恋に対して話しかけた
恋「・・・無事・・・だったから・・・・抱き着いたの・・・それに・・・一華がいない間・・・寂しかった」
一華「そっか よしよし」
恋の言葉を聞いて一華は恋の頭を優しく撫で始めた
恋「♪」
恋は一華に頭を撫でてもらってご満悦の様子だった それから少しして虎牢関の天幕から椛が歩いてきた
椛「一華様 お疲れ様です」
一華「椛さんもお疲れ様です 現在の洛陽の様子はどうなっているんですか?」
椛「ほぼほぼ住民の避難は完了したとのことです 最初の方は戸惑っていた人もいたのですが月様の人望のおかげかすぐに皆さんが納得していただいたみたいです」
一華「そうですか 僕らも一応汜水関では被害は最小限に連合の兵を殺さずに怪我をさせておいてますのでこれだけ仕事をすれば汜水関では十分だと思うんですが」
椛「十分すぎます やっぱり一華様はすごいですね」
一華「僕は何もしてませんよ 兵士のみんなが僕の指示をちゃんと聞いてくれてるだけですから」
そう言って一華は自分のことよりも兵士全員をほめたたえたのだった
椛「まぁそうゆうことにしておきましょうか そういえば一華様 連合は次どういった策で来ると思いますか?」
一華「おそらく・・・次は袁紹と袁術が出ると思いますね 今回攻めたのは新参の劉備と孫堅軍ですから」
椛「どうして劉備と孫堅が攻めて汜水関をとったら次は袁紹と袁術なんですか?」
一華「あれらはただの目立ちたがりですので、それに3日も持ちこたえた汜水関をいともたやすく落としたと思っているでしょうから虎牢関では「自分たちにはこんなもの造作もない」と思って出てくると予想できるんですよ」
椛「なるほど それじゃ策はもう決まりましたね」
一華「えぇ でも今は皆さんを休ませてあげましょう 霞さんも華雄さんも明日に教えれば十分間に合うでしょうし」
椛「分かりました それでは兵士の皆さんに休息の準備をいたしますね」
そういって椛は兵士各員に指示を与えて自分も自分の天幕へと入っていった
一華(さて今からどうしようかな・・・)「あの恋さん・・・まだ足りないですか?」
恋「・・・ん まだ・・・」
一華「あ・・・はい」
一華が椛と話している間も恋は一華の胸の中に顔を沈めて一華もまた恋の頭を撫で続けたのだった
一華たちが汜水関を抜けて虎牢関についたころ 連合軍本陣
麗羽「明日は私が出ますわ!」
この言葉を聞いた瞬間集まった者たちが騒ぎ出した
華琳「ちょっと待ちなさい!麗羽! 本気で言っているの!?」
麗羽「当然ですわ! 皆さんは汜水関に3日もかかっていましたが4日目にはすぐに落としたではないですか それなら私たちで虎牢関如きいともたやすく落とせますわ!」
華琳「・・・はぁ 分かったわ でも麗羽あなたが討ち取られたらこの連合の負けになるのよ? それだけは覚えていて頂戴」
麗羽「私たちが負けるなんて万に一つもあり得ませんわ お~~~~~~ほっほっほ お~~~~~~ほっほっほ」
華琳「はぁ・・・」
美羽「麗羽ねぇに負けられないのじゃ! わらわも出るのじゃ!」
七乃「あ~ん 死地にわざわざ飛び込んでいくお嬢様もいいですわ~ よっ 天下一のお調子者!」
美羽「うはははは~ もっと褒めてたも~」
とこうして一華の言った通り連合はその翌日の朝、袁紹軍と袁術軍、総勢40万を連れて虎牢関へと迫っていった
麗羽と美羽が出陣したころ虎牢関では
一華「分かりましたね? 霞さん 華雄さん 恋さん 僕らのやることは」
霞「ええなええな! こりゃ腕がなるわ!」
華雄「そうだな 汜水関では暴れることなどできなかったからな」
恋「・・・ん 頑張る」
椛「一応私が一華さんの隊の一部をお借りして関の防衛をしますので それでも長くはもたないと思いますので銅鑼がなったら帰ってきてくださいね」
一華「うん 特に華雄さん あなたは絶対に厳守してくださいね 守らなかったら・・・分かりますね?」
華雄「わ、分かっているとも・・・ だからその怖い笑顔をやめてくれ・・・」
一華「うん 華雄さんもこう言っているし大丈夫かな それじゃみんな準備をしてください」
そういうと全員が自分の隊をまとめはじめ、一華も自分の隊の様子を見に行った
副隊長「一華様 我らはいかようにすればよろしいですか?」
一華「うん 大盾隊は今回は城の防衛について 椛さんが指揮を執ってくれるからね あ、あと大盾隊のみんなは一個でもかすり傷作ったら地獄を見せるって言っておいてね」
副隊長「了解しました ほかの隊はどうしますか?」
一華「騎馬は僕が一人で袁術軍を相手するからその間に袁術軍を挟撃して頂戴 長槍隊は・・・ぅ~ん 今回は休みにしてあげようか 今回は出番が少なそうだし」
副隊長「分かりました それでは各隊に伝達します」
一華「うん あ、あと副隊長さん いつもいつもありがとね」
副隊長「何を言っていますか 私はあなたのその人柄に惚れ込んだのですぞ 礼など無用ですぞ 一華様」
一華「僕そこまで人柄いいと思わないんだけど・・・まぁいいや それじゃ頼んだよ~」
そういうと副隊長は振り返って拳礼をしてその場を離れ、一華たちの各員に指示を出していった
一華「さてとこれが終わったら次に備えないと・・・その前に今はこの戦に集中だ」
一華は次のことを考えながらも、今一番直面している問題に目を向けていったのだった
虎牢関の準備が完全に整ったころ、袁紹、袁術の連合軍の本隊は虎牢関の目の前にそのおびただしいほどの数の暴力を展開し始めた
麗羽「虎牢関の皆さん~ 今すぐ降伏するなら私が上役として召し抱えてあげますわよ~? すぐに降伏なさいな~」
美羽「うははははは~ 皆わらわの軍門へと下るのだ~」
こういったが虎牢関からは何の反応もなかった
麗羽「むきー この私を無視するとは何事ですか! 猪々子さん斗詩さんや~っておしまいなさい!」
猪々子、斗詩「あらほらさっさー」
猪々子と斗詩は麗羽に言われた通り袁紹軍25万を連れて虎牢関へと迫っていった
美羽「七乃 わらわもいくのじゃ!」
七乃「はいは~い みなさん進軍しちゃってくださ~い」
それに続いて袁術軍も虎牢関へと進んでいった
そして・・・袁紹軍が虎牢関に対しての攻城戦を開始しようとした瞬間
霞「おっしゃぁ! 行くで~!」
華雄「我等の武、奴らに見せつけてやれ!」
恋「・・・行く!」
虎牢関の門が開かれ霞率いる張遼隊 華雄率いる華雄隊 恋率いる呂布隊が横に長くなった袁紹軍と袁術軍に突撃していった
袁紹軍将軍「うわ~ 奴ら出てきたぞ! む、迎え撃て!」
袁紹軍の将軍らしき人間が兵士に指示を出したつかの間
霞「あいつが指揮取ってるやつか! はぁあああああああああああ!」
すぐ近くにいた霞は将軍を討ち取ったのだった そして・・・
兵士「た、隊長がやられたぞ! 逃げろ!!」
そういって兵士たちは一目散に退却し始めたが後ろから迫ってくる自軍の兵士ともみくちゃになり、そのまま隊列など皆無に等しいようになってしまった
こうなればもはや董卓軍の精鋭たちの餌食である 兵士たちは恋や霞、華雄たちに討ち取られていったのだった
霞と華雄と恋が袁紹軍の兵士に突っ込んでいった頃一華は一人だけ袁術軍の真っただ中にいた
袁術軍兵士「・・・・・・はあああああああああああああああ!」
一人の兵士が一華に対して切り込んだその瞬間一華は・・・いつの間にか村正を抜いていた。そして・・・足元には物言わぬ先ほどの兵士が居た
袁術軍将軍「えぇい! 集団でやれ! 相手は一人だ! 囲んでやるんだ!」
将軍の言われた通り今度は10数人の兵士が一華を取り囲むように襲い掛かった
一華「・・・・・・・ふっ」
一華は襲い掛かってきた兵士を横に一閃しただけで全員を討ち取ったのだった
将軍「あんだけの兵士を一瞬だと!? えぇい! 俺に続け 奴を討ち取るんだ!」
だが一華に袁術軍の雑兵や、将軍に討てるわけもなくただいたずらに兵を散らしっていったのだった
それから一時間後、袁術軍は一華が一人で相手している間に一華の隊のものが側面から挟撃されて最初いた15万から3万まで数を減らしていったのだった
副隊長「一華様 ここにおられましたか 袁術軍の兵士はほぼ壊走に等しくなりましたぞ」
一華「そうだね 袁紹軍も霞さんや華雄さんや恋さんに相当削られたみたいだしそろそろ虎牢関に帰ろうか 合図を出してあげて」
副隊長「了解です おい!誰か先に帰って全軍撤退の合図を出すように送れ」
副隊長に指示されたものは一足先に虎牢関に退いて合図の準備をしにいったのだった
一華「それじゃ僕らも撤退しよう これくらい削れたらほぼ連合は壊滅に近いだろうからね」
副隊長「了解しました おい!お前ら 陣を再編して虎牢関へと帰るぞ!急げ!」
副隊長の号令とともに兵士たちは隊を再編し、悠々自適に虎牢関へと帰っていき、そのすぐ後に恋達も自分の隊を率いて虎牢関に戻ってきたのだった
虎牢関の下には袁紹軍と袁術軍の亡骸がこれでもかというほどあり、袁紹軍は恋達によって25万の軍勢を6万、袁術軍は一華によって最終的には2万まで減らしていたのだった
対して、董卓軍はほとんどが生き残り、4万8000いた兵は4万5000ほどになっていたのだった
はづきです
まず先に投稿遅れてすいませんでした 風邪ひいてしまって寝込んでしまいました
まだ本調子とはいっていないのでまた投稿開いてしまうかもしれませんがご容赦ください
ではでは次回作までアデュー
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