兄様を見つめる
『もう少し力を入れたほうがいい?』
首を横にする
こういうのには兄様は、慣れてないかもしれない
『やらせてください』
兄様も首を横にする
『あっ……』
声が漏れる
でも、頑張る兄様の姿に何も言えない
『これでは入れられない』
ガバっと広げて隙間を探す
我慢する私
見守るだけの私
『ごめん。我慢できない』
動きが徐々に早くなっていく
『いくぞ……っ!』
兄様はそれをそのままいれる
……そして私は兄様を台所から追い出した
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とある流琉の想い