No.909165 SAO~帰還者の回想録~ 第9想 鎌の研がれる時本郷 刃さん 2017-06-07 20:00:53 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:4693 閲覧ユーザー数:4405 |
SAO~帰還者の回想録~ 第9想 鎌の研がれる時
志郎Side
「呑気に寝てる、で済めば良かったんだけどな…」
超大型のフルダイブマシン『
昨日の土曜日、和人がこの『オーシャン・タートル』に運ばれて、
今日は自衛隊の大型ヘリに乗せられて和人の状況を見て、改めてコイツは死にかけたんだなと思う。
まぁ、そうした犯人っていうか、PoHの奴も酷い有り様らしいし、和人自身が決着をつけたのならこれ以上は考えようもないけどさ。
「志郎。飲み物、スポーツドリンク貰ってきたけど、飲む?」
「ん、あぁ貰うわ。ありがとな、里香」
ここのスタッフから飲み物の場所を聞いてもらってきたらしく、それを受け取って飲む。
このウミガメに到着してからずっと和人が眠っている部屋をガラス越しに廊下から見てる。
それで里香を心配させちまったのかもしれない。
「そういえば、他の三人は何処行った? 何時の間にか居なくなってるし…」
「景一と詩乃は職員に案内してもらって気分転換に甲板に行ったわよ」
「明日奈は?」
「……そ、STLを使って、『
え~、和人の傍に居るんじゃねぇの? いやでも、そういえばさっき明日奈が入っていったような…。
「以外と余裕があんのか…?」
「アリスとユージオ、他の人達にも一応キリトのこと話しに行くって言ってたわ」
「そうか。いや、やれることをやってるんだな、明日奈は。余裕があるわけじゃないか」
ALOで俺達に和人のことを話すために集まった時も話していた時もかなり不安そうな感じだったし、実際不安定だったと聞いた。
それでも、俺達の中で逸早く、誰よりも先に心を立て直して行動している辺り、明日奈は随分
「昔…」
「ん?」
「昔、なんだけどさ……」
明日奈の心の強さの成長、和人が倒れてしまった現状、それを見てか思わず昔話を始めてしまった。
里香は遮らないで静かに聞き入りだした。
〈俺が和人と出会ったのは幼稚園の年長組、六歳の頃だった〉
〈十年以上も前じゃない…〉
〈あぁ。長い付き合いだよ〉
年長組が年少組の面倒を見ることがあって、俺はそれで和人と知り合った。
その時の俺は割といまと変わらない性格、マイペースで刻よりも明るかった。
さすがに年齢一つの差はあって、幼稚園の卒園と小学校への入学で少し和人との距離は離れたけど、
一年後に和人の小学校入学で丁度その頃から和人は剣道を始めた。
〈その一年後には俺は小学三年生になって剣道を始めた。思いのほかハマったもんだよ〉
〈以外ね。最初っから和人みたいなタイプだと思ってたわ〉
あの時はただ純粋に剣道が楽しかった。
思えば当時の俺はどちらかというと和人よりかは直葉ちゃんと似たタイプだったからな。
〈んで、その年の夏休み。和人は『神霆流』を始めた〉
〈え、待って、その時のアイツまだ小学二年生でしょ!?〉
〈理由とか事情は俺も知ってるけど話せないからな、和人が起きて話す気があったら聞いてくれ。
アイツの“闇の原点”だ、さすがに話さないと思うけど…〉
強過ぎる資質ってのは怖いもんだ、俺も一応その一端があるわけだけどな。
〈夏休み後半に師匠が和人に会いに来て、興味が湧いた俺は頼んで会わせてもらった。
その時に師匠は俺の資質も見抜いて、和人のその理由と事情を知った〉
そういえば、俺は自分がどうして神霆流を学ぶことにしたのかを里香に話したことがない。
折角の機会だし、彼女が知りたければ教えるか。
〈その時、俺も神霆流を始めることに決めた。理由は大したもんじゃないけど…〉
〈聞いてもいいのなら、教えてよ。志郎がどういう思いだったのか知りたいなぁ〉
やっぱり知りたいよな。ま、別に隠すほどの理由でもないし、ちょっと恥ずかしいけど。
〈友達を助けたいって思うのは、いけないことか?〉
〈あ、ふふっ。志郎らしい理由じゃないの。うん、あたしが明日奈を助けたいって思うのと同じね〉
里香が言うように子供ながらにただ和人の助けになりたいなって思った、それだけだった。
それがいつの間にかこんな領域まで来ちゃったんだけどな。
〈それにしても、小父さんと小母さんもよく許可出したわね。志郎だってその時まだ三年生でしょ〉
〈父さんも母さんも反対しなかったよ。俺の気持ちを話したら、確りやりなさいってさ〉
そう、あの時は確か…。
「俺、和人の力になりたい! 友達を助けられるようになりたいんだ!
全部じゃなくても、和人が困ってる時に手を貸せるくらいには強くなりたい!」
「父さんは反対しない。やってみなさい、志郎。ただ確りと取り組むことを約束しなさい」
「お母さんも反対しないわ。シロちゃんがお友達の為にって、そういう優しい気持ちで居てくれるのなら、それでいいわ」
それまでは自分から何かをやりたいって言い出したことはなかったし、両親も無理にさせようとすることはなかった。
剣道に関して半分は俺の興味と関心、半分は両親の心を育てるという意向だった。
でも神霆流は違う、俺自身が初めて自分からやりたいと思って決め、ずっと続けてきたことだ。
〈俺の気持ちを汲んで始めさせてくれた両親には、本当に感謝してる〉
〈きっと、小父さんも小母さんも志郎が良い子に育ってくれて嬉しかったのよ〉
〈彼氏に対して良い子はないだろ…〉
〈あはは、拗ねないでよ〉
〈ったく…〉
こういうところに敵わないのは惚れた男の弱みだろう。
里香はよく明日奈は強くなったと言うが、俺からすれば明日奈だけじゃなく里香も強くなったと思う。
女性陣はみんな心が強くなった、俺達をそれぞれよく支えてくれてるしな。
〈そのあとはもう稽古と修行の日々だな。
それに景一が入って、次に烈弥と刻も入って、続く様に公輝が入って、最後に九葉が正式に入った。
俺達はみんなで強くなったんだ〉
〈そこは男の友情とか絆ってところよね。ちょっと羨ましいわ〉
里香はそう言うが女には女の友情もあるからそこはお互い様ということにしてほしいな。
それにしても両親には感謝している反面、申し訳ないことをしたとも思ってる。
〈里香はさ、俺がSAOの時から変わったと思わないか? 軽くなったっていうか…〉
〈あぁ、それはあるわね。最初会った時から一時の間はもう真面目な印象しかなかったわ。
でも、よく会うようになって、仲良くなっていったら結構明るい部分とかマイペースで
ノリが良いところも分かったもの。ALOの後に関してはもう、ほぼその状態よね?〉
〈そぅ。むしろこれが俺の素で、それまでは真面目っていうか気を張ってたんだ。気を張らずに済むようになったのは里香のお陰〉
〈あたしの?〉
そう、これが俺が両親に申し訳ないと思っていた部分、無理をしていたところだ。
〈里香には話したけど、改めて俺は父さんと母さんの実の子供じゃない〉
〈……うん、それは覚えてる〉
〈里香さえよかったらだけど、知ってほしくてさ。
俺がどうして十六夜家の子供になったのか、そして俺が父さんと母さんを傷つけたことも〉
〈あたしは知りたいわ。志郎が話したいのなら聞きたいし、知ってほしいのなら貴方のことをもっと知りたいから〉
即答、最初から彼女の答えなんて決まりきっていたことか。
いや、もしかしたら今回の和人のこともその一端かもしれない。
知る機会があるのなら知りたいということなんだろう。
後悔したくないから、それは俺も同じだ。
〈里香は『児童養護施設』は知ってるよな?〉
〈うん、色んな理由で子供達が保護される施設よね。不運は出来事から、悲しい事情とかまで、色々な事情の子達が…〉
この話を切り出したのは同系統の施設が関係していて、里香にどれくらいの理解があるか確認しておきたかったから。
表情と話しで十分過ぎるくらいに知ってるみたいだった。
〈そうだ。児童養護施設は原則として一歳以上の児童を養育するんだけど、
当時の俺が保護された年齢は一歳未満、しかも生後二ヶ月ほどだったらしい〉
〈生後、二ヶ月…〉
〈だから俺は一歳未満の乳児を養育する『乳児院』の方に保護されることになった〉
絶句する里香に少しでも安心させるようにすぐに補足して説明した。
それを聞いたらホッとした様子だ、やっぱりいきなり過ぎたか…。
〈ん、もう大丈夫。続けて〉
続きを促してくる里香に頷き、また話しを進める。
〈先に言っておいた方がいいか。
別に俺は捨てられたわけじゃないんだ、いまだから運が悪かったとしか言えないと思う。
俺の実の母親に当たる人はシングルマザーだったんだ。
その人の当時を知る人から聞いた話しだと昔から体が弱くて、家族は学生の時にはもうみんな亡くなっていて天涯孤独だったらしい。
俺の父親に当たる人とは当時交際していたみたいだが、その人は仕事で海外に行った時に事故か事件かで亡くなってしまった。
そのショックもあったそうだけど妊娠していることが分かって気持ちを立て直した、俺のことだな。
でも体のこともあって俺を産めばほぼ命は無いって言われて、
それでも死んでしまった愛する人と自分の子供である俺を死なせたくなくて、俺を産んでくれた。
俺が生まれてしばらくは体調を立て直し始めていたらしいけど、病気になってそのまま肺炎とかを併発して、亡くなった〉
〈志郎…〉
〈な、誰も悪くないんだぜ? ただ運が無かっただけだ〉
言葉が出ない里香に落ち着いたまま話す。
悲しいと思わないわけじゃないけど、これを知ったのがSAOから解放された後でそのこともあってか自然と受け入れられた。
SAOを経験したことが思いのほか俺の精神を強くさせていたらしい。
〈それに
〈色んなモノを…〉
〈っていうか、さっきから里香も呼んでるよ。お母さんが遺してくれたモノを〉
〈あたしも呼んでって………まさか、名前?〉
〈そう。“志郎”って名前はお母さんがくれたモノだ〉
驚く里香だけど、それだけじゃない。俺はもっと貰っている。
〈お母さんは体が弱かったけど入れる保険はあったからそれに入っていて、生まれた俺に遺産を継がせてくれた。
いまでもそのお金は残っていて、父さんと母さんが成人した時に渡すって決めたんだってさ〉
多分、最初は
結果的に子供である俺の為にということになったんだな。
でも、お金よりももっと嬉しくて、名前と同じくらい大切なモノを授けてくれた。
〈家族を、父さんと母さんの家族にしてくれたんだ〉
〈小父さんと小母さんを…?〉
〈お母さんは肺炎とかを患った段階で自分の命に見切りをつけたんだろう。
親族がいないから俺の里親を探す手続きをして、父さんと母さんが名乗り出て俺を見つけてくれた。
母さんは子供が出来ない体だからさ…〉
〈小母さん、病気で子宮を全摘出したんだったわね…〉
そう、母さんは病気で子宮の全摘出をしなければならなくなって、通常の妊娠以外での子供の妊娠も難しくなったと聞いた。
父さんは母さんに無理をさせたくなかったけど、それでも二人とも子供が欲しかったから俺を引き取ることにしたんだ。
〈小さい頃から父さんと母さんに、自分達のことはそう呼ぶようにって教えられてきた。
理由が知りたくて聞いたらその時は志郎が大人になってからって言われてきたけど、
こういうことだったんだって理解して、納得も出来た〉
〈亡くなったお母さんとお父さんの為、だったのね〉
俺が理由を知らなくても、それでもその呼び方は亡くなった二人のために置いておいた。
父さんと母さんの思いということだ。
〈お母さんは父さんと母さんに俺と俺への名前と遺産、未来を託してくれた〉
〈うん〉
〈俺に生きる選択を与えてくれた〉
〈うん〉
〈俺にみんなと、里香と生きられる道を作ってくれた〉
〈っ、うん! うんっ!〉
涙ぐむ里香が俺を抱き締めてくれるから、俺も抱きしめ返す。
いつか彼女と一緒に生きていく道を歩んでいくから、お母さんとお父さんの想いを知っていてほしいと思った。
〈里香。俺の我儘だけど、俺がやってしまったことも、知ってほしい〉
〈聞かせてよ。志郎の我儘なんて慣れてるし、こういう我儘はもっと言ってほしいよ〉
俺はずるい男だ、彼女が断らないことを解っていて聞いた。こんな俺を受け入れてくれることも解って。
それでも聞かずには居られなかった、最終確認みたいなものだから。
〈和人が自分の出生と家族関係を知った後、俺も自分で調べてしまった。自分の経歴を〉
〈アイツが自分の生まれとか知ったのって、十歳の時でしょ? 志郎は…〉
〈和人は小学五年の七月、俺は二ヶ月後の小学六年の九月だ〉
あれだけ和人が悩んでいたのだから、気になったとしても調べるべきじゃなかったのに、俺は調べてしまった。
いや、実際にはずっと気になっていたんだ。
〈和人達には言われたことがなかったけど、それ以外の周囲に両親と似ていないって言われてたのが昔は気にしてたんだ。
気にしなければよかったのにな…〉
〈それは、仕方ないわよ……周りがそんなに言ってたのなら、小学生だったんだし…〉
確かに小学生だったというのはあるだろう、気にしてしまう年頃だったんだ。
「父さん、母さん、ごめんなさい…」
「志郎、どうしたんだ?」
「シロちゃん、なにかあったの?」
「ごめんなさい。俺、勝手に、調べちゃって…」
「調べて? まさか!?」
「シロちゃんっ!?」
当時の俺はとにかく後悔しながら二人に謝って、調べたという言葉に両親はすぐに察しがついたようだったのを覚えている。
実の子供でないことを知ったこと、本当の親のことも話したんだ…。
「血が繋がっていなくても父さんと母さんは志郎の家族だ。それだけは忘れないでくれ」
「黙ってた母さん達のこと、嫌いになってもいいから。家族であることをやめないで、お願いよ!」
「父さん、母さん…」
〈悲痛な声と言葉で、必死に家族であることを繋ぎとめようとする父さんと母さんの姿を見て、
俺は自分が取り返しのつかないことをしたんだと思ったよ。
知らないフリくらい、出来る年齢になってたのにな…〉
〈混乱してたのよ。小学生にはショックが大き過ぎるわ…〉
それでも両親を傷つけたことに変わりなくて、俺もなんとかしないといけないと考えてしまったんだ。
それがまた、両親を傷つけた。
〈そこから俺は怖くなったんだ。父さんと母さんが傷つくのも、二人に嫌われることも〉
〈なにか、したの?〉
〈良い子のふりして、真面目なふりして、運動も勉強もして良い成績とって、なんでも手伝って、
できるだけ我儘言わないで、周りを立てて、周りを助けて、偽善ぶった〉
和人達とは違う方面で、周りが気付けないような感じで俺は狂ったんだ。
〈両親が喜ぶように、両親を傷付かせないように、両親に嫌われないように、両親と一緒に居たくて、俺は狂い出した〉
少しばかり大袈裟に手振りはしたが内容はそのままの事実だ。
全部話し終わって、俺は大きく息を吐き出した。隣の里香を見ると呆れた表情をされてる。
「バカ」
「だな」
「バカ、このバカ」
「大事なことだから、二回言ったんだろ」
「バカ、どうしようもないバカ」
「返す言葉もない」
「バカ、アホ、ボケ、マヌケ、ヘンタイ」
「おい、最後だけは認めねぇぞ」
「この前のALOでのプレイ…(ボソッ)」
「ぐはっ!?」
ぐふっ、確かに事実だった、和人と明日奈には負けるけども、このダメージは、かはっ!?
俺の方を見てフンッと鼻を鳴らしたが、優しくて愛おしいものを見るような表情になった。
「家族馬鹿」
「あ、うん」
言われた言葉を理解して、スッと胸の奥にそれが降りてきた。
「仲間馬鹿」
「おう」
否定しない、というか否定してやるもんか。嬉しいしな。
「ふふ、あたし馬鹿」
「解ってるよ、俺馬鹿」
これだけは言い返してやる。
にしても、なんかバカップルが使いそうな言葉だな。
男が女性に、女性が男に対して“
話しがずれたな、里香のお陰で気分は晴れたけど。
「SAOが始まって、父さんにも母さんにも心配かけた。
でも、SAOのお陰で俺は狂った時から正常に戻れて、でも和人にだけ負担を掛けたくなくて人を殺した。
それでまた馬鹿みたいに動いて、でも今度は
父さんと母さんとちゃんと話しも出来た。自分がどう在りたいのかっていう答えも出た」
「あたし達にとって、SAOは悲しいものだけじゃなかった」
「俺達にとって出会いがあった」
「「大切な、守りたい人と、愛する人と出会えた」」
俺達は顔を見合わせて口を揃えて言う、お互いに言いたい言葉が解っていた。
「「んっ…」」
どちらともなくキスをした、軽く触れるだけのものですぐに離れる。一応ここ人いるし。
「あ~、全部話したらスッキリした~! ありがとな、里香!」
「こちらこそ色々と教えてくれありがと、志郎!」
悶々としてたけど、里香に話したいことが話せたからスッキリしたぜ。
里香は里香で俺のこと知りたいって思ってたみたいだし。
「……なにをニヤニヤしている」
「二人ともいいことでもあった?」
そこに景一と詩乃が戻ってきた、いまの見てた感じはしないな。
「まぁ、色々とね」
「そういうお二人さんこそスッキリしたご様子で」
ここに来る時の考え込んでいた様子とは一転、景一も詩乃も表情が晴れやかだ。
「こっちも色々と、ね」
「……お互い詮索は無用としよう」
そりゃそうだっと。おや、扉が開いたな、明日奈が出てきたし。
「あれ、みんなどうしたの?」
『何かお話ですか?』
俺達の様子に明日奈もユイちゃんも首を傾げているが、里香と詩乃が顔を見合わせクスリと笑う。
「内緒よ」「内緒ね」
「え~、教えてよ」『教えてください』
「「知りたかったら捕まえてみなさ~い!」」
「あ、待ちなさい!」『ママ、ゴーです!』
笑いながら逃げ出す里香と詩乃を明日奈が追いかけ、ユイちゃんが急かす。
「おいおい、ここ施設内だぞ~!って、聞いてねぇな」
「……ま、好きにさせておけ。みな、元気が出ているようだしな」
「それもそうか」
俺と景一は彼女達の後を歩きながら追いかけることにしたが、その前に和人が眠っているSTLに目をやる。
―――みんな待ってるぞ。だからさっさと起きやがれ、和人。
志郎Side Out
To be continued……
あとがき
予告したもののやはり予告とは違う内容になってしまいました、うん予告はやめようw
さて、今回は単品で志郎の話しということになりました。
彼の生まれ、実の両親のこと、それを知った結果の現在の両親との間にできた僅かな溝、
SAOの始まりと里香(リズベット)との出会いが彼を元に戻し、家族との溝も埋まりました。
思えば志郎の過去はこれまでいまの両親が実の両親ではないということ以外明らかにしていませんでした。
そういう意味では今回の過去編はちゃんとした設定で話しにできる良い機会だと思っています。
黒戦のSAO編において志郎(ハクヤ)はノリこそいいものの結構常識人でしたが、
続編を重ねていくごとに緩くなっていったのは素の自分を取り戻したからでした。
書いていて最初は適当に話させてそれでいいかと思っていたのですが、
やはり自分は志郎(ハクヤ)も里香(リズベット)と二人の組み合わせも好きだったので長くなりましたよw
志郎の過去回想は彼自身による語りに近いものになりましたね。
次回の景一の過去、というか詩乃も交えた二人の過去は今回みたいな書き方にしようか三人称にしようか悩んでます。
ただこの二人の過去回想に関してはお互いが知っているので作者による三人称でいくかもしれません。
今回の復習、やっぱシリアスの後は甘々とギャグだよね~ww
それでは、サラダバー!
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志郎が里香に語るのは自身の過去
それは彼の生まれと後悔を表す