(真奈美「なんでここまでしてくれるのかな。って」）


俺「それは、ちょっと気になったから」

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真奈美「え？」

驚いた。高いトーンの声になる

俺「つまり...」

真奈美「ですものね　優しい人ですから」

俺「ん？」

真奈美「貴方は困っているでもほっとけない人ですものね
見るに見かねてって、なんだか分かります

今日は色々ありました、眼鏡でいろんなものが見えるし
忍者には…なれそうにもないって気づきましたしね」

彼女は嬉しそうに笑った

俺「あの」

真奈美「でも、一瞬勘違いしちゃいました」
俺の言葉を遮る感じに彼女は言った

真奈美「気になる。なんて言われると
私に対して気があるんじゃないかって思っちゃいます」

言葉を選ぶ俺に、彼女は続ける

真奈美「私、婚約者が居るんです」

俺「えぇっ！？」

真奈美「顔も名前も知らない人ですけどね。ここでのステイが終わったら
そのまま嫁ぐ予定なんです
キヌちゃんには昨日お話したんですけどね。びっくりしてましたけど」

突然の告白
そのあまりの重さでか、俺はその場から動けなかった


真奈美「さぁ、帰りましょう」

その笑顔は、さっきと違って、力いっぱいの作り笑顔の感じがした