私は女神に祈りを捧げる
私を産んでくれた父上と母上、そして御婆様、私の生まれたこの国が平和であらん事を
私を実の孫の様に接してくれて、大事な人を護る為に武芸を教えてくれた御爺様と父上の友人である義兄上達に武運長久あらん事を
私がいつの日か、御婆様や父上と母上の後を継ぐ為に必要な事を教えてくれた侍女長と叔父の執事達が、何時までも御健勝であらん事を
我が家に産まれた新しい家族の小さな命に祝福あらん事を
だが祈りは届かなかった、否。無意味だった
何故ならば、祈りは願いであるからだ。故に。無力だった
この手足は小さく、弱い。故に。無力だった
経験無き知識は、何の役に立たなかった、故に。無力だった
何故こうなった?どうしてこんな事に・・・・・どうしてこんなにも無力なんだ?
あと少し手を伸ばせば届いた筈だ
もっと考えて先の先を見通せた筈だ
努力を重ねれば護れた筈だろう
全てが終わった時には、終わった後に悔いる事しか出来なかった
何故だ?己が弱者だったが故に。己が慢心していた故に、己が無知だった故に
そして知り思い出した。世界の真理の欠片を、己が存在する意味を。自身に込められた願いを
故に歩もう、前にへと進み。世界に運命に抗おう
愛した故郷を護る為に。帰る為に、二度と後悔しない為に。これ以上、私が味わった地獄をこの世に顕現させない為に
俺は女神に祈るのを止めた
あとがき
どうもアサシンです
始まってしまいました。軌跡シリーズの原点にして原初、空の軌跡シリーズ
アンケートで一刀を含め私を殺しに来ていますね(号▽泣?!)
知っている人はもうすでに気付いていると思いますが一刀の身分が凄い事に、今作での一刀は最後の祈るのを止めた出来事をきっかけに北郷一刀としての記憶を取り戻した設定です、他にも色々ありますがネタバレに成るので語れないのがもどかしいです
今作はかなり・・・・・・いえ殆どオリジナルストーリーで構成されているヵ所が多々ある予定です・・・予定なのです
立ち位置的に、原作を実際にプレイした時間よりかなり短く纏まる所も多くあります
まずは今作の一刀の立ち位置で空の軌跡シリーズ三作分を執筆しようと考えています。予定ですので執筆状況状態によっては第三作目等はかなり端折ってしまうかもしれませんのでご了承ください
では次回予告へ
次回 真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 第零話
準遊撃士試験
それでは皆様
空で・・・待つ
Tweet |
|
|
3
|
0
|
追加するフォルダを選択
プロローグ