風天中学校3年1組。
「タイムジャンプ?」
キョトンとした顔で尋ねるミウに対して、ドラゴ郎は答える。
「ああ、僕も最近まで忘れてたんだけど、時間を飛び越える能力があるんだ」
その言葉にテムナが問いかける。
「なんや恐竜時代に行ったりするんかい?」
「そんなしょっちゅうナチュラルに時空飛び越えたりしないよ、おれなちゃんじゃあるまいし。…まぁ、でも割と使い勝手がいい能力なのは確かかな。まぁ見てなって」
突然、その場から消え去るドラゴ郎。
「「消えた!?」」
次の瞬間、教室のドアが開いてドラゴ郎が現れる。
「こんな具合に、2分前に転移してドアの位置に移る、と」
「おおーっ」
「テレポートみたいやねー」
「こんな感じで瞬間的に別の場所に移動したいときには重宝するんだ。こんな具合にね!」
再び姿を消すドラゴ郎。
「あっ、また消えた」
「ミウ、あれ見てみぃ!」
テムナが指さした先は校庭。そこから大きく手を振るドラゴ郎。
「これぐらいの距離までならタイムジャンプでひとっとびできるんだー」
「それはわかったけどー!」
「なんだーい?」
「なんでさっきまでいなかったおれなちゃんがドラゴ郎くんの隣にいるのーっ?」
「…え!?」
「てへ☆」
「いや『てへ☆』じゃないって。なんで隣にいるのさ」
タイムジャンプはたまに『余計なもの』を引き寄せるので使用には十分注意しましょう。
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彼にも時空を飛び越える能力はあるんです。
忘れてるかもしれませんが、大海賊時代のカリブ海に飛ばされた唯ちゃんたちを助けに行ったこともあるんだぜ!
■出演
ドラゴ郎:http://www.tinami.com/view/740498
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