ホームをレスしてプラプラしていたら優しい犬が来て美味しい残飯の捨てられているゴミ箱があるよというので美味しい残飯に目のない私は一も二もなく飛びついたのだけれども、そこは実家のチャーハン屋の裏のゴミ捨て場でさすがにそこに捨てられているチャーハンを食べるのはいかがなものかと思っていると、犬は遠慮なしにどんどん食べるので犬は自由だなあ、「ここいらで一番美味しいチャーハンなんだよ」と犬が言うので食べ比べたのかと思ったけれども、なるほど言われてみればグルメな犬にも見え私なぞよりもよっぽどいろんな飯屋のご飯を食べているのに違いなく、そういう犬の言うことならば間違いはない、犬の言うことが本当だとすると実家のチャーハン屋はきっと本当に美味かったのだろうなあと思い、チャーハン屋を継いでいれば今頃毎日チャーハンが食べれて食べるものにも困らなかったろうになあと思うと涙が出てきて、ぽろぽろぽろぽろ零していると犬が「事情は知らないけれども人が食べてるときに泣かないで貰いたい」「ご飯がまずくなる」と言いたい放題いうのでなるほどグルメな犬は言うことも違うな、犬のくせに生意気だとも思ったけれども確かに食べている時に横で泣いている人がいるのはたいそうご飯がまずくなるのに違いなく、そういう機微を解す犬はとても頭がよいのではあるまいかと思い感心していたら私は泣き止んでしまい、犬は「それでいいワン」と言い美味そうにチャーハンを食べる、犬のグルメ情報をその後も私は聞いて二丁目のピラフ屋、三丁目のドリア屋、四丁目のパエリア屋などがそのほかにも美味しい残飯をことによく捨てる店なのだと言い、天国がやってきたワンと犬、私はよし早速それらのお店へ行ってみようと提案し犬と一緒に夜の町へ駆けだした。
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オリジナル小説です