前書き~
おはこんばんわ『朝日の男』です
この度、皆様の声援を受け14回目の【真・恋姫†無双】の二次創作を書きました。
文法おかしい所や時系列がおかしいところ(三国志 年表 で調べた程度)があると思いますが、軽い気持ちで読んでください
今回は少し文量が少ないです
台本形式でいきま~す
長江下流
ここで北軍の【り組】は毎日、漁を行っている
船を出し新鮮な魚をとり付近の村などに売り時には塩漬けにし自分達の国へ持ち帰ったりもする
り組1「お、珍しいこともあるなぁ。ボスから手紙が届いた。」
り組2「本当か親父。なんぞ、書いてある?また『マグロ』ちゅう訳分からん魚よこせと違うだろ?」
り組1「まぁ、倅。あわてんな。今読む。」
『近々、長江上流にて呉軍と魏軍が開戦するとの情報あり。上流から流れてくる生存者を救うべく【り組】の力が必要だ。網と船の手入れを念入りに行うように。』
り組1「だとさ。」
り組2「だとさ、じゃねぇよ!すぐに作業はじめねぇと!他のみんなにも知らせてくる!」
り組1「ありゃりゃ行っちまった。ん?まだ続きがあるな。」
『追伸:白米と酢を持っていくので寿司祭をしようと思う。1ヵ月後に到着予定なのでその日に新鮮な魚の確保も頼む。』
り組1「はは、ボスらしいや。俺も仕度するかな。」
それから1ヵ月後、ボスはまだ来なかったが代わりに見慣れない鎧を着た兵士が来た
その兵士達によると『給金を弾むからこの鎖で船同士で固定して暫くの間それで漁をして欲しい』とのことだ
どうやらその兵士はこの【り組】をただの漁師だと思ったらしい
普通の漁師なら頭に『?』を浮かべるが兵士ならなにかしらの『策』の匂いが漂うのが分かる
恐らくボスが手紙でよこした戦が近いのだろう
これはそのための布石か
そう判断した【り組】はその頼みを受け入れボスにも報告した
だいぶ ここ に近づいているようで返事はすぐに来た
『よくやった』
としか書かれていなかったが、自分の判断に間違いが無くホッとする
そして、その出来事から2週間後ようやくボス達が到着した
しかし、【り組】の知っているボスはそこにはいなかった
以前ならついた途端に馬から降り走り出してこちらに来るほどだった
だが今のボスは全体的に少しやつれ、不思議な椅子に乗せられこちらに向かってくる
り組1「ボス!もしかして体の具合が悪いんじゃないですか?!」
ボス「あぁ、だがこれぐらい大丈夫だ。」
り組2「何処が大丈夫なんですか!おい、【い組】を呼べ!」
華佗「安心しろ。俺が北刃の担当医だ。」
り組1「あんた医者か!なんでこんな弱っているボスを連れ出した!」
ボス「おい、華佗殿に突っかかるんじゃない。俺が頼み込んだんだ。」
り組1「しかし!」
ボス「はい、話はこれで仕舞いだ。天幕を張るのを手伝ってやってくれ。」
納得いかない という顔のままその場を後にする
華佗「やっぱり言われたな。」
ボス「あぁ。悪いな、損な役目を押し付けてしまって。」
華佗「なにいいさ。砦でした約束・・・忘れるなよ。」
・
・
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華佗「何だって、長江への救援作業に同行するだって?!」
ボス「声が大きい。」キーン
華佗が声を上げるのも無理は無かった
こないだ魏の大使が来た際に、会食に出るのも危ないくらいだったのに今度は遠出と来た
北刃の身体に鍼を打ち代謝を上げてきてはいるが氣は日に日に減ってきている
今こうして話せるのが不思議なほどだ
華佗「医者としてそれは許可できない!」
ボス「頼む。どうにか・・・出来ないか?」
華佗「今ままで散々手は尽くしてはいるがどうにもならないんだ!奥の手を使うのはまだ何だろ?」
ボス「あれは最後までとっておきたい。用は氣が持てばいいんだよな?」
華佗「あぁ、原理的にはな。」
それを聞くと、ボスは真に『カラクリボス』を持ってこさせた
そして中に入っている術布を取り出し、己の心臓の位置に貼り付けた
華佗「こ、これは?!」
ボス「これならどうだ。」
華佗「そうか、氣の湿布か。この方法ならどうにかなるかもしれない。拒絶反応はないか?」
意外と知られていないが湿布は紀元前より前に西洋医学で使われている
ボス「今のところはない。」
華佗「よし、なら今回の同行は氣の多い仲間を連れて行きこまめに氣を他人から分けて貰おう。」
ボス「それなら、義柔の部隊とデクが多いな。」
華佗「分かった、そいつらに事情を話して氣をこの術布に注入してもらえるよう頼んでくる。それと、今回の同行中は不用意に動かないように。氣が一気に減って最悪 死ぬぞ。」
天幕が張り終わり数週間たち【て組】と【み組】から連絡があった
長江上流にて呉と魏が開戦したそうだ
その激しさは遠くからでも分かるほどであり特に、火矢を用いての戦いは凄かった
不謹慎ながらも綺麗だと思ってしまう
り組3「おーい、こっちに流れている人は無事だぞ!そっちはどうだ?」
り組4「駄目だ。全身火傷で、仏さんになってる。」
次々と負傷者、死者が川から岸へあげられる
北軍のほぼすべての【い組】が今回の作戦に同行している
郁「はぁ~、こりゃかなり大変だな。」
華佗「だが、助かる見込みのある奴を見捨てては置けない。がんばるぞ。」
り組2「大変だ!大物が取れたぞ!」
郁「大物?有名な諸侯か?」
り組2「聞いて驚け、なんと呉の黄蓋だ!」
華佗「なんだと?!息はあるか?」
り組2「あぁ!矢が胸と背中に刺さっているが息はある!」
華佗「よし、どけい!俺が治療する!」
黄蓋が安置されている天幕に入る華佗
相手が女性なので一応、自分以外人払いをさせた
刺さっていた矢を丁寧に抜くと、話を聞いた通り矢尻は付いていなかった
このおかげで何とか一命を取り留めているのだろう
そこの治療を手早く済ませ本題に入る
患者である黄蓋の上半身のみ肌蹴させ鍼を手に取る
集中しその氣を鍼先に集め
華佗「我が金鍼にすべての力、賦して相成るこの一撃!輝けぇぇっ!賦相成・五斗米道ォォォォォォ!!元気になぁあああああれぇぇぇぇ!!!」
天幕内が眩い光でいっぱいになった
するとどうだろうか、先ほどまで息をしずらそうにしていた黄蓋の呼吸が穏やかになった
これを見届けると華佗は北刃が用意していた服を彼女に着せ天幕をあとにした
それと入れ替わりに車椅子に乗ったボスが入った
ボス「あなたの覚悟を無駄にするつもりは無い。しかし、今後の世であなたの力が必要だから生かさせてもらった。恨むなら俺を恨んでくれ、じゃあな。」
ボスも立ち去った後、黄蓋の顔には一筋の涙が零れた
ココで解説をしなくてはならない
何故、矢に矢尻がついていなかったというと以前に真から送られた特別性の矢尻が付けられていたからだ
弓から放たれた矢は秒速90m以上といわれる
真は矢が秒速90m以上になると矢尻の根元が溶ける合金を開発したのだ
さらに周りは火の海ともあり今回のことが成功した
普通の状況ではまず出来ないだろう
今回の救援作業により呉・魏軍の兵士の約半分が助かり、救出後の両軍の兵士の処遇は自分達側に引き入れることにした
なぜならこの後、もっと大きな戦があるから少しでも兵士、またその国の兵士しか知らない情報が必要となる
最初は戸惑いを見せた呉・魏軍の兵士たちだったが割り切ったのか、今ではうちでせっせと働いてくれる
いいコト尽くめで終わらせたいがそうも行かない
『いいコト』が起きるとその分『わるいコト』も起きる
それは・・・
祭「ほれほれどうした?儂の覚悟を無駄にしたんじゃ。こんな酒じゃ物足りんぞ!」
【北】が大陸一だと自負している酒倉がわずか1ヶ月で半分に減ってしまったことだろう
to be continued ?
後書き~
遂に『赤壁の戦い』まで書けました。さぁ、物語は最終章である『蜀&呉vs魏』に近づきました!
果たして【北】はどちらにつくのか?作者も悩み中です!
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さぁ、今回のお話は『赤壁の戦い』です
日に日に弱るボスの運命は?
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