No.89517

繰り返しながらも新たなる外史[旅]!?~決意の章~・第四話

つよしさん

皆様お久しぶりです。大変永らくお持たせしました。応援メッセージで気付いたほどでして…。

が、がんばります!

では、ごゆっくり……

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2009-08-12 21:47:42 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:8099   閲覧ユーザー数:6419

 

 

「ぶらぁあああああ!ぶるわああああああ!ぶら!ぶら!ぶるわああああああああああああああああどっ!ぶるるるる!ぶらあああああ!ぶわああああああああああ!ぶるらわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!ふしゅるるるるるるるるるるるるるるる…………」

 

 

「いや、落ち、つけ……」

どう見ても化け物です。本当n(ry…

貂蝉は興奮しているのか、唯でさえ化け物っぽいのに、本物の怪物になってる。

 

「だ…め…よ…!この……男…に、は…………地獄を!を!を!っほおううううううううううううううううううううううううううううううううう!」

 

日本語でおk!

「……ひ!く、くるな!くるなぁあああああああ!」

俺を斬りつけた男は尻もちをつき、斧を振りまわしながら貂蝉を近づけないようにしている。

 

──────憐れだな。

 

「ぶるああああああああ!」

「ひいいいいいいいいいいい!」

いや、だから怖いって。

「(ガタガタガタガタガタガタ)」

しかも璃々ちゃんまで怖がってるし!

このまま貂蝉がこの男を殺したら一生トラウマになるぞ!止めるないと!

 

「…貂…蝉!」

血が足りないのためか、もうほとんど見えないが貂蝉らしきものに向かって静止の声を出す。……本当に止められるかは分からないが。

「……な…に…か……し…ら…!!」

ギギギと機械じみた音が聞こえそうな振り向きをする貂蝉。

「いや、…だから、落ち着け、と…」

なぜそこまで怒っているかは知らないが、今の貂蝉はヤバい。殺す。確実に男を殺す。それも普通の殺し方じゃない。それも苦しむ殺し方じゃないだろう。苦しまない。たぶん一瞬。だが、男はもっとも悲惨な死に方をする…と思う。

「無理…ね…。それに…殺しはしないわ…!」

その姿でか。マジでか。

「いや、しかし、だな…『そ、そうだ!も、も、もっと言ってくれ!』………なに?」

どう見ても殺すだろうと思う貂蝉を説得していると、男が割って入ってくる。

「な、なぁ一刀くん!その化け物を止めてくれよ!このままじゃ俺、殺されちまう!」

壁に背を預け、泣きそうな顔で懇願してくる。…いや、実際泣いてるか。

「お前って、その化け物の主なんだろう!?だったら止めてくれよ!」

何で知ってんの?…ああ、さっき『ご主人様』って言ったんだっけ。

「そりゃ一刀くんを斬ったのは悪いと思ってけどよぉ!生きてんじゃねぇか!それで俺が殺されるとか意味わかんねぇよ!」

確かに理不尽ではあるかもしれない。例え俺が死んでいたとしても、殺していい訳じゃない。

──────けど。

「お前らは、璃々ちゃん、を……」

璃々ちゃんを攫ってひどい事をしようとした。

「た、確かに悪いことかもしれないが、別に殺そうとしたんじゃねぇ!死ななきゃいいじゃねぇか!」

「………………なんだと?」

今なんて言った?殺そうとしたんじゃないだと?本気で言ってるのか?

「だから!k「…………貂蝉」……おお」

男を無視し、貂蝉に声をかけると、男は「助かった」と言葉が出そうな声を上げる。

「……な…に………!」

「くれぐれ、も、殺すな、よ」

もう一度釘を刺す。

「ダメ…よ!この…男は…許せない!」

「う、うるせぇよ!てめぇの主がk「………話は、最後、まで、聞け…」……え?」

もう一度男の言葉を遮り、言葉を続ける。

「俺は、殺すな、と、言った、だけだ…。ただ、死ぬ、以上の、苦しみを、与えて、やれ。こんな、男に、お前の、手を…ゲホッ!ゲホッ!」

長く話した所為で、息がつまり血を吐いてしまう。

「な、なぜだ!俺は「……黙れ!」……ひっ!」

「女を、犯す、と、いう、事は、殺人、よりも、はるかに、罪が、重い!女性の、人生(さき)を、奪うということ!許される、ことじゃ、ないんだよ!」

ただ殺すのとはわけが違う!傷をつけるのは体だけじゃない!心もだ!殺人を軽視しているわけじゃない!けど、そう言う問題じゃない!ただ『消えない傷』を残すのが我慢ならないんだ!

 

「……………」

貂蝉は黙っている。次の言葉を待っているのか?

「貂蝉、くれぐれも、殺すな。それ以外だったら、何を、やっても、俺は、何も、言わない。…………後は、任せた…」

そう言って、身体の力を抜き、地に体を倒す。伝えたいことは伝えたんだ。どうなるかは貂蝉次第だろう、もう何も言わない。

「……ご主人…様…は、どこ…でも、ご主人様なのよね」

また意味の分からないことを言いながら、貂蝉の筋肉が収縮していく。落ち着いてきたのか?

「そっけないところも、わたしを焦らすところも、わたしを肉奴隷にしようとするところも、ね」

絶対全部ウソだ!

「…けど、ご主人様の言う通りね。この男には、璃々ちゃんを攫った罰を与えないとねん」

そう言って、男を見ながら構え始める。

「漢女道 六ノ型─────裸舞」

『裸』?『羅』だよね?たぶんだけど字間違ってるよな?

「いいえ、合ってるわよん」

ええい、心を読むな変態!……って、それにしても見たことのない構えだな。

足は右足を引き、左足を縦に。右腕を上段に構え、左腕は左に真っ直ぐ伸ばしている。あえて言うなら平和記念像か?

─────けど、纏う気は平和とは程遠い。

「攻舞────飛壬」

ひ○ん?…って、消えた!?

「ゲブォ!?」

貂蝉が目の前から消え、次に聞こえてきたのは男の嘔吐の声。男の腹には左拳のアッパー。あの一瞬で!?

「───飛びなさい!」

貂蝉の声に合わせて、男の体が宙に浮く。それと同時に貂蝉も飛び、男の右腹に蹴りを浴びせ、右拳を腹に当て、更に男を上昇させる。

だが、これでも終わらない。貂蝉は上昇する男の服を掴み、男に接近し、右膝を男の右胸に当て、男は上昇。また服を掴み、レバーを叩き込み、上昇、掴み、打撃、上昇、────そして。

「屋根、突き、ぬけた…」

だが、それでも止まらない。貂蝉と男は、そのまま空へと消えていった……。

…いや、あれは死ぬって。

「?」

璃々ちゃん、見ちゃダメ。いつか落ちてくると思うからって……なんだ、この音。

なんか、ミサイルが落ちてくる音のような…………璃々ちゃんこっちおいでー、と璃々ちゃんを縛っている縄をこちら側に寄せる。

 

 

ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!

ほら来た。

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

 

くっ!どんだけの高さから落ちてきたんだよ!?砂塵の量が半端ないぞ!?

 

…あ、だんだん見えてきた。どんな落ち方したんだって────マスキュラーボムだと!?

 

 

 

マスキュラーボムとは!?

…………ググるんだ!

 

 

 

貂蝉だけにはされたくな……じゃない!し、死んでるんじゃないか!?

「…………おぇ」

あ、生きてる。痛みよりも、気持ち悪さが先に来たか。

「…こんなものかしらね。…どうご主人様?殺してはいないわよん?」

そうだな。殺してはいない。死んだ方がマシじゃね?とかも思わない。思っちゃいけない。

まぁ、一応礼は言っとくか。

「あり、…と…」

…もうロクに喋れない、か。理解してくれればいいが。

「え?愛してる?」

「言ってねぇよ!誰が言うか!……ゲホッ!ゲホッ!」

くそ、ツッコんでしまったせいで傷口が!

「やだ、『あれ』を突っ込むだなんて…」

「心ん中まで勘違いしてんじゃねぇ!…………やば、もう無理」

体が力が抜け、地面に突っ伏す。…ツッコミに全身全霊をかけ過ぎた?

「ご主人様!?」

「んー!んー!」

貂蝉と璃々ちゃんが駆け寄ってくる。…貂蝉はいらん!

「大丈夫!?ご主人様!」

「いや、無理、だ。内臓が、いくつか、やられてる…」

「じゃあ、急いで治療しないと!」

そうだな、じゃないと助からない。……けど。

「無理、だな。この国の、医療、技術、じゃ、助からん、よ」

「まだ、大丈夫だから!」

貂蝉が声を張り上げ、諦めさせまいとする。…生きる意志を無くさないようにしているのか?

「いや、俺の、身体の、事は、俺が、一番、分かってる。…それよりも、貂蝉…」

「…なによん!?」

「華琳に、……曹操に、伝えてくれないか?」

「…なにを?」

「約束守れなくて、ごめん。あの世でも愛している、と」

「………」

「ほんと、は、魏の、皆に、伝えたかった、な…」

 

 

 

────体から力が抜けていく。

 

────体から地面の感触が無くなっていく。

 

────体から熱が消えていく。

 

────体から五感の全てが逃げていく。

 

────体から皆との思い出が、出ては消えていく。

 

 

 

 

「大陸の覇王よ。約束を守れなかった男を、恨んでくれ。いなくなった男を、憎んでくれ。傍にいながら弱かった男を、呪ってくれ。───死の最後まで君を愛した男を、……………………忘れないでくれ」

 

 

 

─────体から世界が薄れていく。

 

 

 

「さよなら、華琳。────愛していたよ」

 

 

 

 

────世界から、俺が、いなくなる。

 

 

 

 

 

 

「ご主人様ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご愛読ありがとうございました!作者の次の作品にご期待ください!

 

 

「………はっ!ここは!?」

目に微かな痛み。……それは陽の光。

「俺は、死んだはずじゃ?それに打ち切りになったはず…。じゃあ、ここはあの世?」

それにしては風景があまりにも……。

「部屋?魏とはちょっと違うみたいな………」

やっぱりあの世?

 

 

「………ふぇ?」

………え?誰?幼女?

「…あ、ごしゅじんさま!目をさましたんだね!」

璃々ちゃん?なんで?………まさか、璃々ちゃんまで?

「……てか、なんで、ご主人様?」

璃々ちゃんの主になったことは……ああ、名前言ってなかったっけ?貂蝉が呼んでたから、勘違いしたんだろう。

「えと、ね、俺は、ごしゅ「じゃあ、おじ……おにいちゃんを呼んでくるね!ちょっと待ってて!」…いや、ちょ、ま……行っちゃったよ」

まぁ、後で訂正するばいいんだろうけど。

「あと、おにいちゃんって誰?」

ここはあの世じゃないのか?

 

「おそらく、華佗ちゃんのことよ」

 

「うわっ!びっくりしたぁ!」

声のする方に視線を向ければ、扉を開け、部屋に入ってきた貂蝉がいた。

「あらん、わたしのあまりの美しさに驚いてしまったのねん!」

言ってない。てか、絶対に言わない。

「……華佗って医者の、だよな?」

だから、無視。

「……もう、つれないわねん。そう、あの五斗米道の継承者」

「五斗米道?あの宗教のか?」

あの人、五斗米道だったのか?

「宗教ではなく、五斗米道は道教教団ね。………『正史』では」

正史?正しい歴史って意味だっけ?

「……どういうことだ?…いや、違う。そうか、これは正史じゃないな…」

「…………」

貂蝉が黙る。俺の言葉を待っているのか?

「華琳や劉備が女であること。諸葛亮の劉備軍に入るタイミング。定軍山の戦いが起きた時。全てが正史とは異なる。……やっぱり、パラレルワールドってことか?」

「……そうじゃないわ。そうであるともいえるかもしれないけど…」

「えらく曖昧だな?…この世界は何だ?簡潔に教えてくれ」

「…外史」

「外史?……正式には採用されていない歴史…だっけ?」

「そうだけど、この世界ではそうじゃないわん」

…どうもぼかされている気がするな。

 

「…もういい!詳しく教えてくれ!外史とはなんだ!この世界はなんn「気がついたそうだな!北郷!」………」

邪魔されたよ…。

「調子はどうだ?」

「久しぶり、華佗。……まぁ、所々に痛みはあるけど死ぬほど痛い、とかは無いな」

「そうか。じゃあ、ちょっと脱いでもらえるか?傷の具合を診たい」

「……………」

うーん、なんか脱ぎたくない…。

「?…どうした?」

軽く首をかしげる華佗。

「いや、天列伝とかいう…」

B○本が、ね?

「なんだ、それは?」

初めて聞いた。と言いたそうな顔をする。…ああ、これは本当に知らないな。

「…いいや、なんでもない」

首を軽く横に振り、否定する。

「?そうか。じゃあ、脱いでくれるか?」

「………言い方がさぁ」

なんか、やらしい。と、思いつつ服を脱ぐ。

 

服を脱ぎ、華佗に背を向ける。

「ふむ、いい感じだ!病魔も再発していないな!」

傷を撫でながら、そんなことを言う。…病魔?

「…なぁ、病魔って……いや、それよりも華佗が治療してくれたのか?」

病魔とやらもそれが気になる。

「ん?ああ、あの時、北郷が意識を失った直後に、あの廃墟に着いてな。すぐに傷を縫い、病魔を退治した」

「あの傷をか!?どう考えても助かる傷じゃなかったぞ!?斧の刃は、明らかに肺まで達していた!」

縫ったって、この時代の医療技術じゃ無理だ!そりゃあ、華佗が名医だって言うのは有名な話だ。けど、それでも治る傷じゃなかった筈!

「ふ、五斗米道に倒せぬ病魔はいない!」

「五斗米道?」

「違う!五斗米道(ゴットヴェイドウ)だ!」

「ご、五斗米道?」

「違うと言っているだろう!五斗米道だ!」

「ご、五斗米道だな!」

「そうだ!よく言ってくれた!」

「お、おう!」

文字にしたら全然分かんないけどね!

 

「…ふむ、しかし良い鍛え方をしているな」

そう言って体に触れてくる華佗。………他意はないんだよな?

「…そ、そうか?」

「ああ、無駄がない。貂蝉や卑弥呼の様な鍛え上げられた肉体とは違う。だが、うまく凝縮され、剣を振るうことに向いた鍛え方だな。この筋肉があったから肺に到達するまでで済んだんだろう」

「そ、そんなことまで分かるのか?」

「ああ、医者だからな!」

胸を張って答える華佗。…それは理由になってない気がするんだけど?

 

「とにかく、この調子なら、15日もすれば日常生活に問題無い程に回復するだろう。安静にするんだぞ?」

「半月…。そんなに早く治るのか?」

元の世界の最新医療技術でも、最低一月はベッドから起き上がれる傷じゃないはずだ。まぁ、実際、今起きあがってるけど。いや、それよりも最新医療技術でも助かるかどうか微妙だぞ?

「そうだが?」

なにか、問題があるのか?とでも言いたそうな華佗。五斗米道にとっては普通のことなのか?

「いや、早く治るなら問題は無い」

だが、五斗米道だと?確か、祈祷で病を治すとかいう、道教教団だったか?えーと、道教って確か、仙人とかを目指し、不老不死の霊薬を作るとかいう、胡散臭いやつだよな?

けど、華佗のいう五斗米道は少し違うっぽい。五斗米道(ゴットヴェイドウ)だから?名前がちょと違うから?…いやいや、そんな馬鹿な…。

けど、この世界なんでもありっぽいからなぁ……あるのかなぁ。

 

 

「?…じゃあ、俺は他の患者がいるから、行くぞ?また明日診に来る」

「…え?あ、ああ…」

考え事に集中しすぎていて、少しばから時間が経ってしまったらしい。…でもなんか忘れてるような?

「よし。くれぐれも安静にして置いてくれよ?」

「ああ。…………あ!」

思い出した!

「?…なんだ?」

華佗が、訝しげに俺を見る。…分かってないのか?

「いや、治療費…」

払ってないんだけど…。ていうか、治療費どのくらいかかるんだ?この時代保険とか無いから、馬鹿にならないだろ?…なんとかして稼ぐしかないかぁ?

 

と、思っていたのに…。

 

「?いや、そんなのはいらない」

「………………………え?」

今なんて言った?

 

「いや、だからな?治療費なんてものは貰わないといったんだ」

当然のように言いきる華佗。…だが、そんな言われ方をされたとしても、はいそうですか、なんていえない。

「…だけど、この傷を治すとなれば、そうとうな時間と根気と道具を必要としたはずだぞ?それなのに要らないってのは、流石に…」

こっちが困る。

「無駄よ、ご主人様」

「え?」

貂蝉?いたの?

「華佗ちゃんは、治療費なんて貰わない。貰うとしても、治療を受けた人たちからの感謝の品だけ。それも無理矢理渡される形でねん」

無理矢理?…まぁ、感謝気持ちが強い人ならそういう人もいるかな?…けど。

「え?マジか?それじゃ、医者として、商売にならないんじゃ…?」

「それは違う」

今度は華佗。…少し怒ってる?

 

 

「俺はただの医者じゃない。俺は『五斗米道』の医者だ。五斗米道の教えでは、民から、国から、大陸から、病魔が消えて平和に暮らすことが最善だと言われている!…俺が欲しいのは感謝では無く、笑顔。だが、笑顔は要求するものではない。…普通に平和に暮らしていれば自然と出るもの。………俺はそのために病魔を退治している!」

 

 

……華佗の、怒ったような声が頭に響く。

 

──────普通に平和に。

 

これは、俺がこの世界にいたときに、最も難しかったこと。三国が争い、大地は荒れ、民が怯え、血が飛び交う時代には、ありえないのではないかとまで思われていたこと。

 

…………そして、魏で警備隊長を、そして華琳の傍にいることで俺が強く望んだこと。

 

けど、出来たのは何年も経ってから。いや、俺が消えたときでさえ平和になったといえるかどうか怪しい。…現にネオ黄巾党なんかも残っていたしな。

 

俺は逃げていたんだと思う。華琳達…いや、『曹操達』に頼っていたんだと思う。自分は警備隊長ぐらいしか、隊を率いても戦うことが出来ないと思って『何もしてなかった』んだと思う。

 

 

けど、華佗はどうだ?五斗米道で大陸を救うと決め、それ以外に目的が無い。

 

金も、栄誉も、地位も必要ない。───必要なのは平和だけ。

 

華佗の台詞は俺が言いたかった。

 

『言えるだけの力が無かった』

 

それを理由にして逃げていたんだ。

 

じゃあ、どうすればいい?

 

決まってる。

 

俺がこれからいう言葉はこれ以外には『ありえない』。

 

 

 

 

 

「………………………なぁ!」

声を大きめに呼びかける。少し背中が痛むけど、関係ない。

「……なんだ?」

先程の怒声で少し頭が冷えたのか、少し後悔しているような顔で返事をする華佗。

 

 

「………いきなりだとは思う。…けど、どうしても聞いて欲しいんだ」

もしかしたら、漢中に来たのは、華琳の良く言っていた『天命』とやらではないのだろうか?…あまり信じていないが…。

 

「俺の気持ちは華佗と一緒だ。けど、今の俺には力が無い。…じゃあ、どうする?…決まってる。────力がいる」

俺はその力を知った。…知ってしまった。

 

「力は簡単に手に入るものではない。…それは分かってる。けど、それでも望まずにはいられない!その力を!」

俺がもっとも欲しているその力を!

 

 

「……………………だから」

大陸の、民の、魏の皆の、華琳のためになる力を!

 

 

 

「俺を弟子にしてくれ!!!!」

 

 

俺は手に入れる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、俺の隊を表していた『十文字』の旗の文字が─────赤く染まり始めた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

続く!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…漢女道は厳しいわよん?」

 

「お前にじゃないよ!?この流れのどこに、漢女とかあったんだよ!?」

~あとがき~

 

皆様、お久しぶりです。前の投稿から一ヶ月以上も経ってしまっています。…すみません。

けど、なんとか復活です。

正直、ネタが浮かばず、全然書けませんでした。………いい訳ですね。ごめんなさい。

 

さて、とうとうこの2人が出会ったわけですけども!

 

皆様にお聞きしたいことがあります。

 

 

Q.一刀さんが医者になるSS、他にありますか?

 

最近は全然確認出来ていないので、全く分かりません。あるのであればかぶらないように努力しますので、教えていただけないのでしょうか?…まぁ、ないのが一番うれしいのですが。

 

 

 

次回はもう少し早めに投稿できる様、努力してみたいと思います。

 

 

でわでわ~

 

 

 

 

【作者のちょっと吹いたことⅡ】

 

やってる方がいたらごめんなさい。

 

「前回のって結構好評だったなぁ。…またやろかな?」

 

けど、やる人でてくるんちゃうかなぁ…?…まぁええか。

 

んで、またネットサーフィン。

 

んで、見つけたのが

 

 

《遺伝子メーカー》

 

 

「どんな、遺伝子に似てるか、ねぇ…。おもろいんちゃう?」

 

てことまずは自分の名前。

 

 

大きい成分────猫。

 

しかも、小さいものまで猫ばっかり。九割は猫。

 

「ふーん。じゃあ、一刀さん行ってみよか?」

 

 

北郷一刀 と入力

 

大きい成分

 

 

【亀】

 

 

 

「ぶっ!…流石やなぁ」

 

と、ここまではギリギリ予想出来たこと。

 

だが、まだ終わらない。

 

 

今度は、読者の方々の意見を取り入れ、半角スペースと、全角スペースを試してみる。

 

北郷 一刀

 

北郷 一刀

 

こうだ。

 

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷 一刀の場合──────【オオカミ】

 

北郷 一刀の場合──────【ヘビ】

 

 

 

 

どこまでも、チ○コな一刀さんでした。

 

 

おしまい。

 

 

え?私が卑猥に考えすぎているだけ?…まさかw

 

 

 

というか、いきなりですけど無印の方が思春さんデレてないスか?


 
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