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真・恋姫†無双 ~彼の見つめる先に何があるか~ vol.12

朝日の男さん

2017-02-11 21:53:27 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:1206   閲覧ユーザー数:1142

前書き~

おはこんばんわ『朝日の男』です

この度、皆様の声援を受け12回目の【真・恋姫†無双】の二次創作を書きました。

文法おかしい所や時系列がおかしいところ(三国志 年表 で調べた程度)があると思いますが、軽い気持ちで読んでください

今回も台詞が多くて読みにくいかも

台本形式でいきま~す

では、どうぞ~

ジャァァンジャァァン!

辺りに銅鑼の音が鳴り響く

ここ定軍山の麓(益州付近)では【北】と【和】が軍事演習を行おうとしていた

 

詠「ねえ、北刃。体調は大丈夫なの?なにも演習だから無理してこなくてもいいのに。」

ボス「あ゙ぁ、大丈夫だ。これぐらいでへばっていたら、兵の士気に差し支えるからな。」

アニキ「あ!ボス発見!」

義柔「本当か!すぐに『い組』の天幕へ押し込め!」

ボス「ウワァ?!何をする、離せ~!」ジタバタ

チビ「まったく、油断も隙も無いでやんす。」

詠「え・・・北刃、そんなに体調悪いの?『い組』ていうと医療部隊でしょ?」

チビ「あ、これは賈駆殿!実はですね、2.3日前からボスは貧血気味らしくて。今朝は立てなかった位なんですよ。だから留守番にさせようとしたら・・・」

 

『俺も行くぞ!大丈夫、この【真印の杖】があれば歩ける!』

 

チビ「な~んて言い切っちゃって。だから譲歩して天幕で大人しくすること。と約束したでやんす。なのにあの人は・・・」

 

ハァ~とため息をつくチビ

それに対して失笑するしかない詠

今回の軍事演習は一月ほど前から【北】からの申し出ですることになったのである

基本的に【和】は董卓(月)の考えにより民政が中心であり、民に優しい国と最近評判である

あるとき益州の諸侯が【和】に攻め入った時、『を組』の太子の機転により近くで別の任務に当たっていた【北軍】を呼び勝利し益州の一部を手にした

このときに自国の軍事力の低さを感じた賈駆は、今回の申し出を心より承諾

場所として、先の戦いで手に入れた益州の荒野が広がる定軍山の麓で演習をすることになった

恐らくあの男のことだ 自分で言い出したのに本人が行かなくてどうする という責任から無理やり着いて来たのだろう

顔をパンと両手で打ち、気持ちを入れ替える

演習とはいえ戦には変わりはないのだ

今回のでより多くのことを吸収しよう

そう考える詠であった

そして演習が始まった

一方、定軍山に隠れていた蜀の兵士達はあせった

あの北軍が定軍山の麓で天幕を張り軍事演習を行っていたからである

定軍山までは自分達の領地だが麓は違う

噂に聞く『ぽやぽや国王』の領地で普段そこには誰もいない

計画ではこちらを偵察に来る【魏】の兵力を削るようにと言われた

誰もいないそこの地を通過点とし定軍山に入山すると思い自分達は陣どった

だがどうだろか?陣どった目の前に反連合軍の戦であの強さを見せて北軍がいるのだ

これは一刻も早く反対側にいる馬超様に知らせなくては

とっさに斥候を放つ隊長

しかし彼らは知らなかった

すでにこの山の中に北軍の『あ組』が潜んでいることを・・・

放たれた斥候は程なくして地面に伏した

軍事演習2日目

ここに来て【和】側の陣営が少しおかしくなってきた

そう【魏】の王 曹操からの命により定軍山へ偵察に来た夏侯淵と衝突しているのだ

それに気がついたボスはまた天幕を飛び出し、馬を走らせ【和】の陣営へ押し入った

 

ボス「魏の者が侵入したと聞いたが?」

詠「あぁ、北刃。そうなのよ。やんなっちゃうわもう。せっかく、今回の戦いでいろいろと掴みかけていたところなのに。」

ボス「で、どうするつもりだ。捕まえて殺すのか?」

詠「今、魏と遣り合っても勝てないし無駄な殺し合いになるからやめるわ。それにそんなの月も反対だしね。そうね、不可進入罪として損害賠償金を請求しようかしら?」

ボス「それでいいんじゃないか?」

 

一方で夏侯淵は内心驚いていた

民政で名高い董卓の国が軍事演習を行っていたこともそうだが、なによりも北軍の動きに目が離せない

笛の音1つで機敏に動き力強く振るうわれる剣、引かれる弓矢 どれも自分達の軍事力と大きく離れている

凪・沙和・真桜の鍛えた『あめりか式』と似ているがあれはそれ以上だ

とくに体術がすばらしい

武器が手から離れた瞬間、相手の懐にもぐりこみ首を絞め気絶させるその運び方に一種の芸術性を感じる

あれをうちでも取り入れられないだろうか

そんなことを考えていると、【和】と【北】より使者が来た

こんかいは明らかにこちらに非がある

相手の国に無許可で少数とはいえ侵入しようとしていたからである

使者が持ってきた書状によると損害賠償金だけですみそうだ

今回の偵察は失敗に終わったが収穫も得た

流琉をつれて潔く引くことにしよう

 

流琉「なるほど、お肉は焼くのにそういう焼き方もあったんですね!」

デク「うんだ。ボスによると呂巣斗牛(ローストビーフ)ていう料理らしいんだな。それにはこの特性ダレをかけるといいんだな。」

流琉「え!貰っていいんですか?」

デク「うんだ。同じ料理を食を愛するもの同士、仲良くしないとな!」

流琉「ありがとうございます!」

 

いつのまにかあちらは仲良くなっているようだ

 

秋蘭「流琉、話し合いはすんだからここは引くぞ。」

流琉「はい、秋蘭様!では、デクさんまたの機会にお料理教えてくださいね!」

デク「いいんだな。あ、でもちょっとまって欲しいんだな。」

 

指で輪を作り口笛を鳴らす

すると一羽のふっくらした鷹が降りてきた

 

デク「この鷹を預けるだ。これで俺達と連絡が取れるんだな。」

流琉「いいんですか?!」

デク「んだ。なにかあったら文を足に結んで飛ばしてくれればいいんだな。」

 

こうして、秋蘭たち【魏】は国境を偵察せずに終わった

そして定軍山の反対側にいた馬超たちが、【魏】が撤退して言ったのを知るのは二週間後である

さてここは曹操こと華琳の王室

つまり【魏】の国だ

そこに名だたる諸侯、軍師がいる

 

華琳「さて、一刀。私が言いたいこと解るわね?」

一刀「あぁ、俺の誤った知識で無駄に兵力を使ってしまったことだろ?責任はとるよ。何をすればいい?」

華琳「そうね・・・少しキツイかも知れないけど牢屋で謹慎してもらうわ。そうじゃないと他のものに示しがつかないもの。」

一刀「解った。ごめん、牢屋の行き方を教えてくれない?」

北郷軍1「はい!こちらです。」

 

王室を出て行く一刀

 

華琳「まったく、一刀にも困ったものね・・・。」

季衣「でも。華琳様、兄ちゃんのあの時の必死さを見たら誰でも軍を動かしたと思いますよ?」

桂花「ふん、でも結局のところ無駄骨だったじゃない。あ~あ、また紙簡の見直しか。これも低脳駄々漏れ男のせいよ!」

???「でも無駄骨じゃなかったみたいですね~。」

???「ん?何でですか?風。」

 

この2人新しく華琳の仲間になった程昱こと『風』と郭嘉こと『稟』である

 

風「じつは風の独断で秋蘭様の隊に間者を紛れ込ませておいたのですよ~。」

春蘭「何だと?!」

風「本当はその間者の役割は、その場の状況を細かく『めも』をとれと命じたのです~。秋蘭様だけの視点でなく他者の視点もあったほうが、追々役に立つと思いまして~」

華琳「それで?どうしたの。」

風「はい~。秋蘭隊が待機してたときにこっそりとその間者は、定軍山に入山したそうなんです。そこでみたものは~」

稟「みたものは?」

風「ぐぅ。」

稟「寝るな!」パシン!

風「おぉ!あまりに久しぶりに長くしゃべったあら眠気が来てしまいました~。それでみたものというのが、蜀の兵士達と反対側に馬超たちの天幕があったそうです~。」

 

これには秋蘭の目が見開いた

もしあの少数でなんなく定軍山に入山していたら命はないかもしれない

そして雑兵だけでなく諸侯軍もいたとなると・・・想像するだけで恐ろしい

恐らく自分と流琉以外は殆んど生き残れないだろう

華琳「ふむ。あながち一刀の話は間違っていなかったようね。」

風「はい~、ですのでお兄さんの罰を少しは軽くしてもらえないでしょうか~。」

華琳「考えておくわ。それで秋蘭、報告にあった『北軍の兵の動きはうちのよりも優れている』これは本当なの?」

秋蘭「はい、黄巾党との戦いの際に見た物とはまるで違いました。」

春蘭「そうなのか?うちも沙和が行っている『あめりか式』のおかげで前以上に統率がとれてるぞ!」

秋蘭「それ以上なのだよ、姉者。銅鑼を使わず笛1つで指示を出す、そしてその指示をこなす速さが異常なまでに速いのだ。さらに身に着けている鎧も軽量化され動きやすくなっている。しかし、防御力は変わらない・・・。」

春蘭「むぅ。ぜひこの目で見てみたいものだな!」

華琳「そうね・・・桂花。少し手紙を書いてくれないかしら?宛先は【北】よ。」

桂花「御意。それで内容は?」

華琳「[お互い大陸のためを思いて行動するならば、お互いに平和の大使を遣わせ親睦を深めましょう] よ。」

桂花「はい!」

 

小走りで王室をあとにする桂花

華琳の命令ともあるが自分の尊敬する先生に手紙を出すのだ

しかも私用ではなく【国益】に関係すること

これで自分の立ち位置が飛躍的にあがったことを認めてくれるかもしれない

そう考えるだけで嬉しくなる桂花

自分の部屋に篭もり高価な紙を取り出し文を書いていく

今までで一番きれいに書いたかもしれないと、自身で思うほどきれいな字で書いた

最終的に華琳に確認してもらい、流琉がデクから預かったというふっくらした鷹に結びつけ飛ばした

返事が楽しみだ

一方【北】ではボスの容態が悪化

ついに杖を使っての歩行すら困難になった

真が作った【荷車用の車輪と椅子を組み合わせた何か】を使い何とか移動が出来るようになった

 

ボス「いや~すまなかった。」

い組1「ボス!ことを軽く見ないで頂きたい!身体の自由が利かなくなったということはそれだけ身体が不味いことになっているんですよ!」

義柔「そうです。もうあなただけの身体ではないのです。ボスの身体の調子が悪くなると兵士の士気にも関わります。もう休んでください。」

ボス「なら、あと1つだけ。頼む。」

 

むぅ これにはみんなが困り顔をした

ボスをここまで突き動かすものは何なんだ?

もうなにやら必死なボスを見てどうしようかと思った

 

い組2「ボス、私よりあとに五斗米道を卒業した者がいますがそいつは私より優れた医者です。そいつに診てもらう、これが条件です。その時の診断結果で決めましょう。」

ボス「解った。それでそいつの名前は?」

い組2「【華佗】といいます。私は外科的治療しか出来ませんが、奴は病魔が見えるのです。もしかしたら、ボスの体調の原因は病魔かも知れないので、ぜひ見せましょう。」

ボス「わかった。いま文を書く。」

アニキ「ボス・・・」

ボス「どうした?」

アニキ「ごめん!」ドン!

ボス「な、なにを・・・」ドサ←気絶

アニキ「ボス・・・あなたには本当に休んで欲しいのです。だから、こうしました。申し訳ございません。」

歳児「よし、寝台に縛り付けろ!」

真「ほな、うちは『カラクリボス』の製作にかかるで!」

そんな出来事から一ヶ月後

【北】に客人が来た

五斗米道の期待の新人『華佗』

平和と友好の為、という名目で魏より真桜、沙和、北郷一刀が大使として来た

さてはてどうなることやら

to be continued ?

後書き~

さぁ、本格的に体調を崩すボス

どうなる?!

作者も考え中ですw

 

今回出て来た部隊~

あ組・・・暗殺を主に行う部隊

   み組と連携して作戦をこなすことが多い


 
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