No.882687 司馬日記外伝 三国塾からの報告書hujisaiさん 2016-12-09 00:03:10 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:7338 閲覧ユーザー数:5398 |
【御報告】三国塾 初等部向け出張授業の御礼等につきまして
総務部総務室 賈文和 室長様
三国塾初等部 部長代理 崔州平
平素は当塾の事業に格別の御高配を賜りまして誠に有難う御座います。
また表記の件につきまして各国より著名な方々の御来校、御指導を賜り職員塾生一同深く感謝致しております。つきましては簡単にでは御座いますが御授業の様子の御報告と、併せて多少の御願い事をさせて頂きたく存じます。
呉より派遣頂きました蒋欽様、周泰様には『あるぷす一万尺』を手ほどき頂きました。大変塾生らに好評で、今も休み時間等に遊んでおります。ただ、上手くなるとこうなりますと御披露頂きました御二人の模範演技は多くの塾生らが「早過ぎて手が見えない」との感想を述べておりましたので次回は見える程度に抑えて頂けますようお願い致します。
典韋様にはお手玉、ヨーヨー等で塾生と交流を深めて頂きました。事後に塾生らに確認しましたところ、塾生側が何度も「見たい」とせがんだ為とのことでしたが、ガチものの武器の伝磁葉々で校庭の築山一つ吹っ飛ばすのは当塾の安全管理上おやめ下さい。
夏候惇様、璃々様こと黄叙様、孫策様には童話を朗読頂きました。塾生らは明朗かつ情感篭ったお話し振りに目を輝かせて引き込まれておりました。ですが夏候惇様は「新版 マッチ売りの少女」のみの朗読を御希望され、塾生らが飽きてしまう場面もあり当方で塾生の入れ替えで対応させて頂きましたが次回以降は複数のお話をお読み頂ければと存じます。
一方黄叙様は多様なお話を頂きましたが、「赤ずきんちゃん」のお話にておばあさんがお母さんになっており、また狼は仲良くなった上に人間になり母娘と結婚の末多数の子供を授かり幸せに暮らしたと改変されたお話は色々な意味でギリギリの為自粛をお願い致したいところで御座います。
さらに、孫策様には「北風と太陽」を身近な人物に置き換 えたお話をお読み聞かせ頂いたと聞いておりますが、呉の一部子女が「太陽の一刀様がぴかーって照らしたら、旅人の太史慈さんはうさぎさんの服脱いですっぽんぽんになって気持ちよくなっちゃったんだって!でねえ、このお話お姉ちゃんにしたらお姉ちゃんも知ってるって大笑いしてた!」と話しておりました。高等部、社会人に姉妹がいる塾生もおりますので比喩は健全な範囲にてお願い致します。
双六遊びについてもお付き合い頂きましたが、初等部高学年から中等部にて学習致します確率論について塾生の理解に支障をきたす為御担当からは袁紹様は外して頂けますよう顔良様にお願いさせて頂きました。袁紹様御自身も懸命に負けようとして頂いたがどうにもならなかったと担当教員から聞いておりますが、別途高等部文化祭で行われます麻雀大会等にて塾生に厳しく御指導を賜りたく存じます。
荀攸様にはあや取りを御指導頂きました。塾生らも楽しく手先とにらめっこをしておりましたが、最後に御披露されました「奥義 亀甲逆海老縛り」という技は確かに複雑な妙技ではありますが、指先の遊びと言えど教育上如何なものかと思いますので御容赦をお願い致します。加えて呉の甘寧様、蜀の関羽様より頂きました「一刀様は私達の体であや取りをする」というお話も少女らの混乱や事実誤認に繋がる為お止め頂きたいです。
太史慈様、郝昭様には塾生らと缶蹴りにてお付き合いを賜りました。塾生らも御授業時間が過ぎてもまだやりたい、お姉ちゃんたちと遊びたいと喜んでおりました。尚、郝昭様がガチでお蹴りになりました缶が直撃して割れました校舎の硝子代につきましては請求書を添付させて戴きましたので月末締め日までに御入金をお願い致します。加えて塾生の品位向上の為、太史慈様におかれましては郝昭様との会話の中であっても年少者の前では言葉遣いに御注意をお願い致したい次第で御座います。
曹操様もお見えになられました。塾生らの遊ぶ様子を大変熱心に御観察頂き、「楽しく遊ぶ様子が見られ、大変参考になった」とのお言葉を賜りました。行政の参考に本当になるかと多少の疑問は御座いましたが、また次回御来校の折には塾生らと直接触れ合って頂ければ幸甚に御座います。
また御来塾の方の多くが御自身を裏の正妻であると自称なさっていたと多数の塾生が証言しており、この件については保護者会から文書にて苦情を受けております。年少者への軽率な御発言は厳に慎んで頂きたく存じます。更に内々にて御来場は御遠慮願っており、御来場者名簿に御座いませんでした劉封様・関平様がいつの間にか御来場されており、塾生らとままごと等をして頂いて居ましたが、「御飯にします?お風呂にします?それとも私をお風呂で御飯にします?」等と発言したり、一刀様と仲良くなるにはこういう下着にしなきゃだめなんだよ等と言って御自身らの下着を見せたりといった御行動についても保護者会から苦情が当塾へ寄せられております。本件につきましては劉備様にも苦情として送らせて頂きました。
こういった御指導の不具合については当塾にても対応に尽力して参りたいと考えてはおりますが、根本的な問題としては貴課の当塾御担当職員の不行き届きに端を発していると考えます。具体的には当塾前身の水鏡女学院卒業生である徐元直氏の職務怠慢によるものであり、当塾と致しましては徐氏の更迭もしくは当塾への出向、併せて不肖崔州平の貴課への異動を強く希望致します。
貴総務室発足時においては現蜀丞相の諸葛亮氏、龐統氏と懇意な蜀属であった徐氏の総務室異動についてはやむを得なかったものと思われますが、以降著しく不適切な事務執行こそありませんがこれといった功績が無いのも又事実です。一方で彼女の人品の低下は著しく、例えば先般の一刀様の荊州女学院御講演の際に随行しておりましたが出張先であるのをいいことに正妻顔で振る舞い、二日目の御講演時には来賓席で腹回りをさすり乍らにやけ面で生欠伸を繰り返す姿は学生達の模範とはとても言い難いものでした。加えて同門で懇意である石広元氏、孟公威氏らと飲む際にも
「あたた腰痛ったー、もぉ一刀様離してくれなくて」
「総務室、『朝抜き』『昼抜き』『夕抜き』って仕事あってさぁ、あんまり時間かけられないから顎疲れて大変なのよねー」
「総務(室)の第二会議室?ああ『ヤリ部屋』ね、あたし席座ってるよりも一刀様にあの部屋連れ込まれてる時間の方が長いかも」
「あっごっめーん、ちょっと垂れてきちゃったから拭いてくるね」
等絶対嘘だとは知ってはいますが彼女の下品な煽りは貴課、ひいては一刀様の御名誉を傷つけるものに他なりません。
彼女に代わり私が一刀様の御側勤務となりました暁には一刀様から連日連夜のお求めがあったとしても一切他言せず、寧ろ奥ゆかしい一刀様の御自身でもお気づきでない御欲求を積極的に満たしすっきりとした気分で御政務に勤しんで頂けるよう尽力する所存であります。先述の石広元氏、孟公威氏も貴課への異動を希望している事は既にお聞き及びかと存じますが、生憎彼女らは魏属であり(以下略)」
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「…仲達」
「?はい、詠様」
「こないだ初等部に出張授業行った連中呼んで来て、あと元直も。今すぐ」
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とある三国塾から届いた報告書です。