No.88134

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,10

さん

どうも猫です。
仕事がやっと落ち着きました(^o^)丿
お返事も書く余裕も出来ました~(^^)

2009-08-04 18:15:39 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:11930   閲覧ユーザー数:8837

(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

 

団「4人共、この邑を出ろ。」

 

「「「「?!」」」」

 

いきなりの団長の言葉に驚く4人。

 

凪「突然どういう事ですか?」

 

沙「沙和達、何か悪い事でもしたっけ?」

 

真「いんや、ウチの記憶が確かなら、な~んもしとらん。」

 

一「理由は何ですか?」

 

4人は団長に問いかける。

団長は、真面目な顔のまま

 

団「昨日、この邑に盗賊が来た事が理由だ。」

 

一「・・・何故、それが理由何ですか?」

 

一刀は、昨日の出来事を思い出し、

一瞬辛そうな顔になるが、自分を支える人達がいる事を思い出し、

気持ちを持ち直す。

 

団「これまで、この邑に盗賊が来る事など無かった。

  しかし、最近はここ以外の邑や街にも盗賊が現れる様になっている。」

 

沙「だったら、皆で協力して邑を守ればいいの~。」

 

団「その通りだ。だが、お前達4人は邑を出ろ。」

 

凪「何故です?!」

 

真「そうや! 何で、ウチ等が邑を見捨てなアカンのや!?」

 

一「俺達が居た方が戦力になります。」

 

団長の言葉に3人は怒りだす。

一刀もこの邑を守りたいと思っている。

そんな4人に、

 

団「見捨てるのでは無い!」

 

団長の声に静かになる4人。

 

団「お前達の力は知っている。だからこそ、

  この邑だけで無く、沢山の人を救って欲しい。」

 

団長は頭を下げる。

その姿に4人は何も言えない。

団長は顔を上げ

 

団「私が若ければ、私が行くのだがな。」

 

笑顔で言う。

その顔と言葉に4人は

 

真「何言うてんの?」

 

沙「絶対、沙和達より長生きするに決まってるの~。」

 

凪「あと軽く五十年は生きられますよ。」

 

団「おいおい。それは流石に無理だろう。」

 

一「団長なら大丈夫ですよ。」

 

「「「「「プッ、アハハハハ!」」」」」

 

5人は笑い合う。

先程までの空気が嘘の様に

 

 

沙「沢山の人を救うのは良いけど、

  具体的にはどうすればいいの?」

 

団「そうだな、義勇軍に入るか作るか、

  どこかに士官するかだな。」

 

真「士官しても、すぐには動けへんで?」

 

凪「なら、義勇軍でしょうか?」

 

一「でも、沢山の人を救うなら国に

  士官した方がいいんじゃないかな。」

 

団「婿殿の言葉も一利あるが、

  私としては義勇軍が良いと思うぞ。」

 

一「何故ですか?」

 

団「今、この国は腐っているからだ。

  士官するなら主を選ばなければいかん。

  その為にまず、義勇軍で名を上げる事が重要なのだ。」

 

凪「なるほど、確かにそうですね。」

 

沙「団長、流石なの~♪」

 

真「ほな、その方向で。」

 

一「旅の準備もあるし、いつ頃出発しようか?」

 

一刀の言葉に悩む3人。

 

団「なら、一ヵ月後にしたらどうだ?

  婿殿と凪には、武を皆に教えて貰いたいしな。」

 

凪「なら、そうしましょう。」

 

一「分かりました。任せて下さい。」

 

真「ウチも問題ないで。」

 

沙「じゃあ沙和、旗を作るの~♪」

 

「「「「旗?」」」」

 

沙和の言葉に4人は?を浮かべる。

 

沙「だって~、何か象徴があった方が良いと思うの~。」

 

団「ふむ、良い考えだ。」

 

真「なら、旗は沙和に任せてええな?」

 

沙「もちろんなの。」

 

真「なら、ウチも役立つ物でも作るわ。

  一刀に教えてもろた物もあるし。」

 

それぞれの役割を決め、

1ヵ月後に向けて準備を始め様とする。

しかし、団長の一言で

 

団「婿殿には字を覚えて貰わねば、

  それに昨日の様な事にならん為に、心構えも教えてやる。」

 

一「昨日の様な事?」

 

団「血に飢えた獣を倒して泣いていただろう?」

 

三「「「!!!」」」

 

一「見ていたんですか?!」

 

団「3人に抱かれて泣いt・・・はっ!」

 

慌てて口を塞ぐ団長。

しかし、時は遅かった。

 

凪「・・どう言う事ですか?」(ゴゴゴゴゴ

 

団「い、いや! その何だ?!」(ガタガタ

 

沙「いつから、覗いてたの?」(ゴゴゴゴゴ

 

団「な、何の事だ?!」(ガタガタ

 

真「正直に話してみい。半分で許したるから。」(ゴゴゴゴゴ

 

団「む、婿殿! た、助けてくれ!」

 

団長は一刀に助けを求めるが、

 

一「知りませんよ。」(キッパリ

 

団「む、婿殿ーー!!」

 

三「「「死ね、このクソ親父ー!!」」」

 

団「ギャアァァァァーーーー!!」

 

暫くして、木に吊るされ、

顔を腫らした団長が発見された。

邑人は「また何かしたんですか?」と普通に聞いていた。

 

 

――― 一ヵ月後 ―――

 

邑の出口に人が集まっている。

 

団「本当に誰も連れて行かんのか?」

 

一「はい。俺達4人だけで大丈夫です。」

 

凪「そうです。何の為に、皆を鍛えたと思っているんですか?」

 

団「そうだったな。お前達の変わりだったな。」

 

笑顔で話す5人。

 

団「この邑以外からも来た時は、流石に驚いたな。」

 

真「そやね~。自分の邑を守れ言うて、

  無理やり納得させたけど。」

 

団「素晴らしい人望だ。」

 

一刀達は、自分の邑だけでなく、

周辺の邑人にも無償で武を教えていた。

団結すれば、ただの盗賊なら余裕で撃退出来る程の実力を

女性も持つ邑にまでなっている。

その為か、『付いて行く』と言う者が多かった。

しかし、その全てを断り4人だけで出発する事を決めた。

 

沙「はいこれ。」

 

団「おお! 前に言っていた旗か?」

 

沙和から旗を受け取り広げる。

 

団「見事な出来だな。これは、鳳凰・・いや、不死鳥か?」

 

沙「正解なの。その口に銜えたお花が重要なの~♪」

 

団「鈴蘭だな。」

 

沙「皆に幸福が訪れます様にと思ったの♪」

 

嬉しそうに話す沙和。

団長も笑顔で聞いている。

一刀が、

 

一「その旗を邑の入口に立てて下さい。

  必ず俺達は有名になって、その旗がある邑や街に

  盗賊が来ない様にして見せます。」

 

団「楽しみにしているぞ。」

 

団長は、ますます笑顔になる。

そして、

 

団「お礼と言う訳では無いが、

  私の新作弁t 『要りません!』・・・何故だ?」

 

沙「違う所に旅立っちゃうの。」

 

団「失礼な! 私も味見している!」

 

真「団長とウチ等の味覚を一緒にすなや!」

 

一「・・・・・」(ガタガタ

 

凪「一刀様、脅えなくても大丈夫ですよ。ね!」

 

沙和と真桜は団長に抗議し、

震える一刀を凪が慰める。

 

団「そんなに言うなら、味見して貰おうじゃないか。」

 

邑人達に振り向く団長。

皆、一斉に目を逸らす。

一人不運にも団長と目が合ってしまった。

 

団「そこの君、こっちに来なさい。」

 

A「いやだ! 俺はまだ死にたくない!」

 

団「誰かそいつを連れて来い!」

 

A「い、いやだ! 離せ、裏切り者!!」

 

B「・・すまない。」

 

C「お前が逃げたら、俺達に被害が出る。」

 

A「俺を生贄にする気か!」

 

邑一同「コクン」

 

邑人全員が頷く。

Aは何とも言えない顔をしている。

 

団「食べてみろ。」

 

A「は、はい。・・・パク。」

 

Aは震える手で団子を食べる。

邑人達と一刀達も見つめる。

 

A「・・・・・」

 

B「どうした? 大丈夫か?」

 

C「気絶したんじゃないか?」

 

Aはその声に、少し反応する。

 

団「どうだ?」

 

A「ハイ、トッテモオイシイデス。」

 

団「ほれ見ろ! 大丈夫だろうが!」

 

((((( 全然、大丈夫に見えない )))))

 

団長は勝ち誇った顔で皆を見る。

Aは、虚ろな瞳のまま『フハハハハ!』と

高笑いしながら何処かに走って行った。

BとCは、罪悪感からかAを追い掛けて行った。

 

団「仕方ない、普通の弁当だ。」

 

真「あるんやったら、始めからだしいな!」

 

沙「そうなの~!」

 

団「普通に出してもつまらん!!」

 

一同「・・・・・・」

 

団長の発言に皆、冷たい目で睨んでいる。

睨まれた本人は、気づいていない。

 

 

 

一「それじゃあ、そろそろ行きます。」

 

落着きを取り戻した一刀は、

出発しようと動き出す。

 

団「婿殿、これを。」

 

団長は、一刀に竹簡を渡す。

 

一「これは?」

 

団「もし、この先『華琳』と言う者に仕えるのなら渡せ。」

 

一「それって真名じゃないですか?」

 

団「そうだ。」

 

一「それだと誰か分からないんですけど・・」

 

団「それでいい。先入観を持つ必要はない。

  ただ、その者に仕えるなら助けてやって欲しい。

  ああ、その者には『流心』からと言えば分かる。」

 

一「流心?」

 

団「私の真名だ。」

 

一同「「「「!!!」」」」

 

団長の発言に皆、驚いている。

 

沙「団長、真名あったの?」

 

団「ああ。聞かれなかったから、教えて無かっただけだ。」

 

真「ウチ等が呼んでもええんか?」

 

団「当然だろう? お前達は、私の子供だぞ。」

 

凪「・・団長。」

 

一「分かりました。その子に会ったら、

  必ず力になります。」

 

団「頼むぞ。当然だが、3人の事も大切にしろ、

  悲しませたら許さんぞ、一刀。」

 

一「! はい! 大切にします!」

 

一刀は、初めて団長に名前を呼ばれた。

そして、大きな声で返事をした。

3人は顔を赤くしながら嬉しそうにしている。

 

凪「では、いってきます。」

 

団「気をつけるんだぞ。」

 

沙「団長も病気に気をつけてね。」

 

真「ほな、行ってくるわ。」

 

一「皆さん、お元気で。」

 

団「いつでも帰って来い!

  ここは、お前達の家だからな!」

 

4「「「「はい!」」」」

 

4人は歩き出す。

邑人から

 

「気付けてな~。」

 

「怪我しないようにね~。」

 

「あの3人を頼むぞ婿さん。」

 

「・・・お前は、死んでもいいぞ」(ボソ

 

見送る声の中に変なのがいたが気にしない。

遠くから、「オレハ、ナンノタメニ~」と聞こえてくる。

4人は手を振りながら大きな声で、

 

「「「「いってきます!!」」」」

 

と言って、荒野を歩いて行くのだった。

 

――― ???side ―――

 

古びた砦の中

 

兵1「・・様、大丈夫ですか?」

 

?「ああ。すまない、もう少し我に力が有れば・・」

 

兵2「何を言うのですか! ・・様のお陰で我等は生きているのです。」

 

兵1「そうです! その腕では、これ以上の戦闘は避けるべきです。」

 

女性の腕には包帯が巻かれている。

 

?「クッ! まさか味方に裏切られるとは!」

 

兵3「我等を殿にする為に、弓を撃ってきましたからね。」

 

兵2「十常侍があそこまで腐っているとは。」

 

兵4「申し上げます! どうやら盗賊共は、

   一旦下がる様です!」

 

兵1「この隙に、援軍を呼べないか?」

 

兵2「何処に援軍を求めるんだ?

   この近くに大きな街は無いんだぞ!」

 

?「落ち着け。嘆いても仕方あるまい。」

 

兵2「・・・申し訳ありません。」

 

兵3「しかし、我等の残りは

   たったの30たらず、敵は100以上です。」

 

?「このままでは、どちらにせよ全滅か・・・。

  腕さえ無事なら、100位軽いものを」

 

女性はもう片方の腕で壁を叩く、壁にひびが入る。

そんな時、

 

兵5「・・なら・・私に、行かせて・・下さい。」

 

傷だらけの兵が部屋に入ってきた。

 

?「何を言う?! その傷では無理だ!」

 

兵5「お願いします・・・私は・・もう戦えない・・

   せめて・・死に場所を・・与えて下さい。」

 

?「・・・・分かった。すまない。

  お前に我等の命を託す。見事、やって見せよ!」

 

兵5「御意。」

 

兵は急ぎ部屋から出て行く。

 

?「今の内に皆、休息とれ!

  援軍の見込みは殆ど無い! けれど、

  このまま殺される訳にはいかん、最後まで戦うぞ!」

 

「「「「応」」」」

 

兵達は部屋から出て行く。

女性は、見張り台に上がり盗賊を見張る。

後ろの門から馬が出て行く。

その方向に救いが有るのを知っているかの様に

 

 

 

 

・・・・つづく

 

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありとうございます。

邑をやっと出ました^^; これから、戦いのシーンが増えるのですね・・・(><)

変にならない様に頑張ります。

 

 

次回はついに、オリキャラ登場?・・・お楽しみに(^O^)/

 

コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 


 
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