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No.874767
みらくる☆さん
俺「彼女が殺したって言ってたのは、まさか…」 その言葉に彼女は苦笑いした 絹枝「マイは必死だったよ。でも、その甲斐もなくキョウは亡くなった。 そして通夜の席で…マイは、父親に、香子が死んだのは
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自分たちのせいだと、もっとお金を出して十分な治療をしかったからだと 掴みかかった あれはあいつが悪かったよ、故人にお別れを言う場なのに アタシが止めに入る前に、彼女は親族の前で殴られて もう家には来るなって言われた そこから、彼女の一人暮らしが始まったんだ でも、何も無い。ただ仕事して、帰ってきて寝るだけ。 ちょっとした贅沢も出来ない。借金があったから。心のダメージも。 そして笑いもしなくなった。会話も片言だけ 仕事場ではどうなのか本気で心配した程だよ アタシがほぼ毎日行って、食事や身の周りのことを世話してたんだけど 絶望して自殺でもしないかっていう様子見もあったんだ 両親もああは言ったけど、本気じゃなかった わが子一人を失って、たった一人になった娘まで死なれたら 絶望なんてもんじゃないよ」 俺「待って下さい。それじゃ先生は人殺しなんてしてないじゃないですか」 絹枝「そうだよ。でもね。本人は「殺した」ってことにしたかったんだろう ここからは私の推測だけど、そう思うことによって自分は幸福なってはいけないとか 辛い現状もその罰だと…そう思い込みたかったんだろうね 病気と一生懸命闘ったキョウに対して失礼だよ。彼女は必死に生きたんだ それを否定してる」 話してる間にいつの間にか時刻ももう昼過ぎになっていた。 俺「ご両親と先生、なんとか縁りを戻すことはできないんでしょうか?」 絹枝「してるよ今」 俺「え?」 絹枝「今日、家族で会って墓参りするの。いや~ 聞いてよ あいつ、私が2年以上説得してもガン無視なのに 「少年は親子仲いいアンタみると安心するよ」って言ったらね それじゃ会う。って アタシも初め冗談だと思ったよ」 ねぇマイ、そうでしょう そう言って絹枝さんは玄関に続く戸を引いた (続く)
2016-10-17 21:51:56 投稿 / 1778×1000ピクセル
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俺「彼女が殺したって言ってたのは、まさか…」
その言葉に彼女は苦笑いした
絹枝「マイは必死だったよ。でも、その甲斐もなくキョウは亡くなった。
そして通夜の席で…マイは、父親に、香子が死んだのは
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